本格水冷 #10

①グラボの3枚おろし、
②グラボの水枕取り付け、
③CPU水枕の設置、
④リザポンの設置、
⑤各パーツの設置(フィッティング含む)、
⑥バラして洗浄、
⑦組み直し、
⑧チューブの配管、
⑨リークテスト、
⑩注水、
⑪水漏れがないか負荷をかけてテスト


前回の記事では①②まで手順を進めましたので、今回の記事では
③~⑦を行います。

画像1

まず、CPU水枕の取り付けです。
CPU用の水枕はバックプレートとネジで止めるタイプでしたが、バックプレートを付けるのですが。

ホール

上記のようなことがありマザボ自体を一度取り外してバックプレートを取り付けることに。画像ではスッキリしているのですが、実際は電源ケーブルの余った部分やHDDの配線が詰まっており、一度全部取り外すのはなかなか骨の折れる作業になりそうだったので、マザボのネジを取り外しバックプレートを取り付けることにしました。

このような機能がうまく使えず手間が増えるというのは自作PCをする時に、実際にやってみないと分からない部分なので、意外とよくあることです…。

その時点でテンションダダ下がりで、動画を撮影しているつもりでしたが、録画ボタンを押し忘れてました。


工程④のリザーバーポンプの取り付けも一緒に行っていたため参考の画像がなくてすみません。
もともとついていたCPUクーラー用の簡易水冷クーラーのラジエーターを取り外し、リザポンを取り付けて、軽くネジで止める程度。ここではCPU水枕との高さの調整があるため、仮止めになります。



画像3

⑤このような感じで各パーツの配置を行い、実際に稼働している状態と同じ状態で、干渉してしまわないかの配管までイメージを作成します。※解説画像は洗浄後の配管を行う段階まで進めた時のものを使用しています。

CPU水枕部分には
90°フィッティング ロータリー M-F
延長フィッティング 25mm M-F
継手(パイプの受け)
を組み合わせたものを2本接続しており、高さのあるメモリのため、リザポンへの配管と干渉しないか高さを確認しています。

このBykskiのリザポンにはCPU水枕用のパーツの高さ調整用のブロックが付いているため、多くのマザーボードに対応できるようでした。
また、画像には写っていませんが、上面のラジエータも取り付けられており、配管した際にクロスしてしまいそうなチューブが出てこないか、配管するのに充分なスペースが確保できそうか確認しています。

グラボの水枕には出の部分に
90°フィッティング ロータリー M-F
継手
入の部分に
フィッティング ロータリー 15mm M-M
90°フィッティング M-F
Bykski Inline Flow Meter and Thermometer w/OLED Display
継手
をそれぞれ接続してあります。

グラボの水枕も実際に配置しましたが、このタイミングで、水枕が大きすぎてケースに収まらない問題を確認…。しかも、縦挿しマウントを設置すると水枕が厚すぎてCPU水枕の配管とも干渉する…。

画像4

あと20mmくらいなんですが無理そう。

もともとMSIのオーバークロックモデルのRTX3090 SUPRIMは縦にも横にも基盤のサイズが大きいグラボのため、水枕自体が巨大なのですが、Active Back Plateタイプのため、継手の入、出の穴の位置が固定になっており、さらに厚みもあるため、配管の工夫も限界があり融通が利かない状態…。
解決策としては単純にケースを大きくする以外になさそうな感じです。


取り敢えず予算いっぱいのため、今回はケースからはみ出た状態で組み立てることにしました。


これで配管できることを確認できたため、一度バラしてから洗浄します。

画像5

短めに切ったチューブとかをつないで勢いで漏れないようにして、中性洗剤をぬるま湯で溶いたものを流し込みます。
ラジエーターやフィッティング、リザーバー、ポンプ等のパーツの中に油分が残っている場合、使い始めたときに内部で雑菌が湧いてしまい、クーラント液が腐敗してしまったり、電食といって電位差によるイオン化が起こって、パーツが侵食されてしまうため、しっかりと洗浄が必要になります。

今回使用した中性洗剤は界面活性剤が多いという理由で普段遣いしているキュキュットでしたが、どうせ薄めて使うので新たに用意するのであれば安いのでいいでしょう。

画像6

フィッティングは100均のキッチン用品売り場にある野菜洗い用のトレーを使用。

洗浄が終わったら各パーツについた洗剤をゆすぎます。
ラジエーターや水枕は2回ほどゆすげばだいたい泡が出なくなる印象でした。最後は必ず精製水で不純物の入った水道水は洗い流します。

画像7

あと、フィッティングはどこのご家庭にもある超音波洗浄機で2回ほどゆすぐといいでしょう。こちらも最後は精製水でかならず洗い流すのを忘れないでください。

洗浄がすべてできたら、組み立て直します。水滴に関してはキムタオルやキムワイプで拭き取ります。外側についたものは組み立て中に基盤に落ちたりしないようしっかりと拭き取りましょう。


これであとはチューブを接続して、配管を行い、クーラントを注ぐわけです。
記事の更新ペースが落ちてるのでもう少しがんばります(記憶が劣化する前に

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