YouTubeなど英語学習動画チャンネルを利用した英語リスニング学習はどうなのか?ただ視聴するだけではダメかも
近年、利用者が拡大しているYouTubeで、英語学習チャンネルも多種多様なものが開設され、英語学習に利用している人も多いようです。
YouTubeなど英語学習動画チャンネルを利用した英語リスニング学習はどうなのかについて解説したいと思います。
英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。
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YouTubeなど動画サイトの社会・経済的なインパクト
最初に、少々お堅い話をしたいと思います。少しだけ我慢して読んでください。
一昔前は、通信回線の伝送容量が低かったため、動画の視聴は、なかなかダウンロードできなかったり、途中で途切れたりして、結構、イライラしたものです。
現在は、光ファイバーなどの普及などで、通信容量の大きい動画コンテンツでもサクサクと受信できるようになりました。
そしてYouTubeに代表される動画コンテンツサイトが人気を集めています。
一昔前、動画コンテンツは、テレビ放送に適した電波の帯域が限られているため、地上波や衛星によるテレビ放送など、限られた企業に割り当てられたチャンネルで、限られた放送時間の番組で、それに出演できる一部の限られた人たちのみが社会に情報発信することができました。
しかし、容量が大きい動画コンテンツでもサクサクと伝送できるインターネットの普及・進化により、現在では、YouTubeなどの動画コンテンツサイトを使って、誰でも簡単に動画での情報発信が可能となりました。
そしてスマートフォンの普及でいつでもどこでも、動画が視聴できるようになり、家にテレビを持たない若い世代も多くなり、テレビ番組の視聴時間はどんどん減り、動画はスマホで見るものとする人たちも非常に多くなりました。
これらは、社会経済に大きなインパクトを与えることになりました。
広告市場を見ても、テレビ広告市場規模は伸び悩み、インターネットの動画広告市場規模はぐんぐん伸びています。
一部の芸能人の方々は、テレビ番組への出演をやめて、YouTubeで自分のチャンネルを開設し、自分で出演し、広告収入を得るというビジネスモデルで成り立つ人も出始めています。
これらの影響を受けて、テレビへの広告出稿が停滞し、テレビ放送局の業績も振るわなくなってきています。
YouTubeなど動画サイトによる英語学習へのインパクト
このような状況のもと、YouTubeなど動画サイトにより、英語学習も大きな変貌を遂げつつあります。
中学・高校の英語学習は、読む・書く・聞く・話すことの4大技能をバランスよく伸ばすとの方針となりましたが、まだまだ紙ベースの英文法、英文読解、英単語・英熟語学習が重視されています。
英会話に関しては、学校教育で十分にカバーできないので、かつては英会話学校に通学することが必要でした。
1回1時間程度の授業が5千円くらいで月4回2万円とそれなりな費用負担が必要でした。
しかし、インターネットを使ったオンライン英会話が非常に安価に自宅にいても簡便にできるようになり、英会話学校の市場を代替しつつあります。
また、YouTubeなど動画サイトの普及で、多種多様な英語学習動画チャンネルが開設され、無料で英語学習動画を提供しています。
かつて音声での英語学習は、英語音声CD付きの英会話書籍に頼ることが多かったのですが、それらを英語学習動画チャンネルが代替しつつあります。
そしてあまりに多種多様な英語学習動画チャンネルが開設されたため、登録者ランキング、アクセスランキングやおすすめの英語学習動画チャンネルの投稿記事などもたくさん表示され、ニーズの高さを物語っています。
「英語学習」でチャンネル登録者数ランキング上位のチャンネルを見ると、英米在住の日英バイリンガルの方による日常生活の様子などの英語コンテンツ動画と英語表現など英語学習系の動画が多い感じです。
一般的な英語学習動画チャンネルの特徴・勉強方法
一般的な英語学習動画チャンネルの特徴・勉強方法としては、以下のようなものがあります。
〇YouTubeの英語学習動画チャンネルなどの視聴費用は無料
〇スマホで短い隙間時間でも学習できる。
〇音声だけなく、動画があるので、英語発声の際の表情や口の動きが判る
〇動画を視聴することで英語リスニング力が向上する
1つずつコメントしていきたいと思います。
〇YouTubeの英語学習動画チャンネルなどの視聴費用は無料
YouTubeの英語学習動画チャンネルなどは基本的に視聴するのに費用は掛かりません。
その代わり、動画視聴中に画面上に広告表示されたり、動画広告が挿入されたりします。
視聴費用がかからない地上波民放のテレビ番組のCMと同じ仕組みなので仕方ないところです。
ちなみにYouTubeプレミアムの料金月額1,180円などを支払うと、広告非表示・動画保存とオフライン再生も可能となります。
YouTubeのビジネスモデルは、ターゲット顧客に自社の商品・サービスを訴求したい企業がYouTubeに広告出稿費用を支払い、その一部が英語学習動画チャンネル開設者に支払われるので、英語学習動画チャンネル開設者は視聴者には無料で動画サービスを提供しつつ収益を上げることができ、学習者は広告を見ざるを得ないものの、無料で学習できる訳で、なかなかよくできたビジネスプラットフォームです。
〇スマホで短い隙間時間でも学習できる。
スマートフォンの普及で、電車や喫茶店の中など、隙間時間で英語学習動画を学習できるようになりました。
かつて英語の勉強と言うと、学校の教室や自宅でするものでしたが、非常に便利な時代となりました。
ただ、電車や喫茶店の中だと、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語動画の視聴のみや目で追った英単語・英熟語学習が中心となります。
この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が昨今主流になっていますが、英語学習動画チャンネルを視聴しているだけでは、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあります。
〇英語が、音声だけなく、画像があるので、表情や口の動きが判る
かつての英語音声の学習は、英語音声CD付きの英会話書籍を使って、テキストと英語音声のみでやるものでしたが、英語学習動画では、表情や口の動きが判るようになったのは大きな進歩だと思います。
ただこれも、そのような表情や口の動きを視聴しているだけでは、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあり、視聴した表情や口の動きをまねて、英文音読をすることで英語リスニング力の向上につながります。
このことは、英語学習動画以前にも、英米の映画やテレビドラマは存在していましたが、ただ単に視聴しているだけでは、英語リスニング力や英語スピーキング力が向上しないのと同じ理屈です。
〇興味関心が高い英語動画チャンネルは視聴のモチベーションが維持できる
英語学習は、登山に似ていて、少しずつ歩みを進めていくうちに、ふと後ろを見ると高みに着ていると言う感じで、地道な努力の継続が必要です。
そのため英語学習のモチベーションの維持が大きな課題となります。
そのため、あまり興味が持てない英語学習コンテンツだと、英語学習のモチベーション維持が難しくなります。
逆に、興味関心が持てる英語動画チャンネルならば、英語学習のモチベーションの維持がそれなりにできるので、そのような英語動画チャンネルを見つけて取り組むことが重要となります。
その意味では、登録者や視聴回数ランキングが上位の英語学習動画チャンネルが最適かというと必ずしもそうとは言い切れません。
自分の興味関心が持てそうな英語学習動画チャンネルを検索して、実際に視聴してみて確認することが非常に重要だと思います。
〇視聴するだけで英語リスニング力が向上する。
英語学習動画はスマホと使って隙間時間に電車の中や喫茶店などで学習することも多く、そうなると、英文や英単語・英熟語の音読は周りに迷惑なので、それができないところが大きな課題で、英語動画の視聴や目で追った英単語・英熟語学習が中心となります。
この点、聞き流し英語が英語リスニング力の向上にはつながらないとする論調が昨今主流になっていますが、英語学習動画サイトを視聴しているだけでは、英語リスニング力の向上にはつながり難いものがあり、TOEIC、英検、大学入試のリスニングテストの点数はなかなか伸びません。
また英単語、英熟語、英語表現の学習は、本気でやろうとすると、千個単位、万単位の学習が必要で、動画で学習しようとするとかなり学習効率が悪いと言う課題があろうかと思います。
YouTubeなどの英語学習動画チャンネルを活用した効果的な英語リスニング学習方法
YouTubeなどに英語学習動画チャンネルを開設するような日英バイリンガルの方々などは生まれ育った環境が日本語・英語環境だったので、自然に英語が身についた人も多く、英語はこういうものですと言う説明はできますが、普通の語学の才能の日本人が英語をどう習得していくことが効率的・効果的かが判らない場合も多いので、そこが大きな課題となります。
英音研では、なぜ日本人は、英語リスニングが苦手なのかその大きな原因を突き止めました。
英文法や英単語・英熟語力不足の問題を除くと、日本と英語の発声特性が構造的に大きく異なることが、日本人が英語リスニングを苦手とする大きな原因だったのです。
米国映画・テレビドラマのセリフ台本(script)を確認すると、中学レベルの単語のみで知らない単語はまったくないのに聞き取れない事が非常に多くあります。
日本語環境で生活していると、当然ながら日本語発声特性での音声をたくさん聞き、日本語聴覚脳が構築されていて、それで発声内容を理解することができます。
しかし、日本語発声特性と構造的に異なる英語発声は、日本語聴覚脳ではその意味するところをキャッチできず、発言内容を十分理解することができません。
英音研学習サイトでは、日英の発声特性の構造的な違いを英音研では解明し、チャートに図示することで視覚的に理解できるようにしました。
そして、これらの構造的な違いをどのように克服するかを英音研学習にて提示していますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、日本語と英語の発声特性の違いを頭の中で理解しただけでは、英音聴覚脳は構築できません。
英音聴覚脳を構築するためには、英文音読が非常に効果的です。
英語学習者の方々の中には、英文音読が英語リスニング力向上のため役立つと聞いて、実行したことがある人も多いと思います。
そして今は止めている人も多いと思われます。
理由は簡単で、労力と時間をかけて英文音読をしても英語リスニング力の向上が感じられず、TOEIC、英検、大学入試の英語リスニングテストの点数も期待したほど伸びないからです。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
それは日本語発声特性で英文音読練習をしてしまうからです。
日本語発声特性で英文音読練習をしても、英語聴覚脳を構築することはできず、時間と労力の無駄となってしまいます。
逆に英語発声特性でもって英文音読トレーニングを積むと英語聴覚脳が効率よく構築することができます。
しかし、日ごろ日本語環境で日常生活を送っている日本人は、当然ながら日本語発声特性で会話しているので日本語聴覚脳に戻りがちとなります。
ですので、日英の発声特性の構造的な違いをよほど意識して、毎回の英文音読トレーニングに活かすことが非常に重要となります。
英語音声学の研究成果である母音や子音の発声方法、英語フォニックス、強弱リズム、アクセントなども一度勉強したからと身につくものではなく、継続的に繰り返し発声練習をすることで音声を脳に刻みこむことにより、英語聴覚脳の構築が可能となります。
英音研学習サイトではそれらを簡単に数分間で毎日実行できるようにデイリープラクティスと称した発声トレーニングプログラムを用意しています。
数分間で良いので毎日粘り強く発声練習をしていただきたいと思います。それが効率的・効果的な英語リスニング力向上の基盤となります。
英音研学習サイトではこれ以外にも英音発声スピードに対応するため、米国人ナレーターによる低速・中速・高速での英文読み上げコンテンツも用意しています。
高速英文音声に関しては音響機械を使って2倍速・3倍速として不自然な発声となっている教材もありますが、英音研サイトの高速英文音声は人間の肉声での高速発声となっていて、強弱リズムなどを含めてどこをどうすると速く発声できるのかも体感できるようになっていて、高速の英語音声ヒアリングテストにも対応できるようになっています。
このような英語聴覚脳構築のための学習を経ることにより、英語リスニング力が向上します。
そして、YouTubeなどの英語学習動画チャンネルの英語動画コンテンツで、英音研学習による英語リスニング力の向上を確認するというサイクルを回すことが、効率的な英語リスニング学習になると思います。
学習者の興味関心が高い英語動画コンテンツで、コンテンツの中身を楽しみつつ、英語リスニング力の向上を確認し、まだ足りない時は英音研学習サイトで英文音読をさらに積むと言うサイクルをどんどん回していく感じです。
まとめ
YouTube等で多種多様な英語学習動画を、スマホでいつでもどこでも、無料で視聴できるという便利な時代となりました。
しかし、その豊富な英語学習動画をただ単に視聴しているだけでは、英語リスニング力向上などに十分な効果を発揮することはできません。
英音研学習サイトで、英語発声特性を十分に加味した高速音読トレーニングを積むことにより、英語聴覚脳を構築し、英語リスニング力を向上させ、その成果をYouTube等の英語学習動画チャンネルで確認していくというサイクルを回すことが、非常に有効な英語学習方法となります。
これにより、皆さまが人生の目標を達せられることを願っております。