どうすれば中学1年生英語を乗り切ることができるか?
かつて英語は小学校では習わず、中学校から初めて学ぶ教科だったので、単元の進行についていけなくなって苦手意識を持つ生徒が結構いました。
現在は、小学校から英語学習が始まるので、そこまで事態は悪くはないかもしれませんが、中学校で学ぶ英語は、小学校で学ぶ英語に比べて、内容が難しくなり、単元の進行スピードが早くなります。
ですので、中学1年生英語を乗り切ることが、その以降の英語学習に大きな影響を与えます。
本稿ではどうすれば中学1年生英語を乗り切ることができるか解説したいと思います。
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中学1年生英語における主要4技能の優先度
かつては、英語主要4技能のうちの書籍や紙上でできる英語能力として英語リーディング(英文読解)、英語ライティング(和文英訳)に加えて、英文法の3つの学習テーマが重視されていました。
現在はそれに加えて、英語スピーキングと英語リスニングという音声英語能力も重視するということになっています。
そうは言っても、中学1年生が口ついて英語が話せるとようになるというのは現実的ではありませんので、英作文の延長線上で、英語スピーキングに対応することになろうかと思います。
英語リスニングに関しても、英語リーディング(英文読解)の延長線上できわめてスロースピードの英語を音声で英文読解するような感じで理解することになろうかと思います。
ですので、英語主要4技能が重要と言っても、英語リーディング(英文読解)、英語ライティング(和文英訳)がまず重要で、それを支える英文法が重要というかつての英語学習のポイントは変わらないという感じです。
中学1年生が英語リーディング(英文読解)、英語ライティング(和文英訳)を同時にマスターする方法
英語リーディング(英文読解)、英語ライティング(和文英訳)を同時にマスターする有効な方法があります。
ノートを1冊用意し、ノートの左側のページに教科書の英文を書き写し、右側のページのその和訳を書いていきます。これは教科書に掲載されている全英文が対象となります。
一度に全部やる必要はなく、単元進行に合わせて少しずつやっていきますが、それなりに時間がとられる作業となります。
英文書き写しや英文和訳は子供だけだと難しいので大人が支援することも必要だと思います。
そして、英語リーディング(英文読解)の勉強の際は、ノートの右側の日本語訳のページは隠して、ノートの左側のページに転記した英文をだけを見て、日本語に訳していきます。
その日本語訳と正解の日本語訳を見比べて、間違えたところは何度も繰り返して全部正解になるよう勉強していきます。
英文を日本語に訳していくこの勉強の方が、英語ライティング(和文英訳)よりも難易度は低くなります。
次に、ノートの左側の英文は隠して、右側のページの日本語訳だけを見て、和文英訳をしていきます。
そして、自分で書いた英文と正解の英文を見比べて、間違えたところは何度も繰り返して全部正解になるよう勉強していきます。
和文英訳ですので、語順、英単語のスペルなど完璧に正解の英文と同じになるよう勉強する必要があります。
この英語ライティング(和文英訳)の勉強は、語順・スペルを完璧にする必要があり、英文を日本語に訳していく勉強よりも難易度が高くなります。ただ、この和文英訳作業は、同時にその単元が扱っている英文法の学習にもなりますので、非常に有効な方法です。
この教科書に掲載されている単元の英文の和訳と和文英訳に関して、上記のような勉強を完璧にこなせば、学校内の英語テストはかなり良い得点を取ることができます。
学校内のテストは勉強した単元の教科書の内容から出題されるからです。これに勉強方法により中学1年生英語を乗り切れば、後はそこまでやらなくても順調に英語学習が可能となります。
中学1年生の英語スピーキング勉強方法
大学入試の英語試験を突破した大学生ですら、英語が口をついてすらすら話せる人はものすごく少数です。
ですので、それを中学1年生に要求することはほぼ無理となります。
勉強方法としては、英語スピ―キングの教科書に掲載されている英文に関して、上記の英文とその和訳ノートと同じものを作成し、ノートの右側に書いた英文は隠して、ノートの左側に書いた英文和訳だけを見て、解答となる英文を発声して、答え合わせをし、完璧に解答できるまで勉強することです。
その際、英音研学習で提唱している英語フォニックスをベースとし、英音発声特性を用いて英音発声練習をして頂ければより英語スピーキング力は高まりますが、学校の教室でそれをやると冷やかされるので、自宅のみで実践するのが現実的な気がします。
中学1年生の英語リスニング勉強方法
中学1年生での英語リスニングは、内容も簡単で、発声スピードも遅いので、そこはあまり問題になりません。
英文和訳の場合は、英文の語順をかなり変えて、日本語で理解できる語順に変えて英文の内容を理解するプロセスを経ることが可能ですが、英語リスニングの場合は、発声音は発声された順にどんどん消えていきますので、英語の語順の通りに英文の内容を理解するというトレーニングが重要となります。
英語リスニングのシビアな勉強方法としては、英語音声を紙に書き出していくという“Dictation”がありますが、これは英単語のスペリングミスもしてはいけないので、かなり難易度が高くなります。
もう一つはよくある“Listening comprehension”で英語音声の内容に関する質問に答えるというものです。
こちらは“Dictation”のようにすべての英単語を完璧に理解し書き出す必要はなく、難易度は低くなりますが、それでも発声される語順通りに英音発声内容を理解した方が正解率は高まります。
発声された英音を語順通りに理解するためには、そもそも発声されている英単語を1つ1つ認識することが必要となります。英音研学習では発声された英音の認識力を高めるための理論とトレーニング方法を提示していますので、その方法論を用いて、英語リスニングの教科書の英文の音読トレーニングを実践することで、英語リスニング力の強化となります。
中学1年生の英単語・英熟語勉強方法
中学・高校の学校教育における英単語・英熟語学習は結構シビアなものがあります。
単に英単語・英熟語の日本語訳が解かるだけでなく、英単語・英熟語のスペルを完璧にマスターする必要があるからです。これは和文英訳の時に非常に必要となる勉強です。
上記でノートの左側の英文は隠して、右側のページの日本語訳だけを見て、和文英訳をしていく勉強方法を提唱しましたが、その際、英単語のスペリングも完璧に記憶する必要がありますが、人間ですので時がたつと忘れていきます。
ですので、英単語ノートも作って英単語・英熟語とその日本語訳、発音記号を定期的に復習することも必須となります。
英文和訳と和文英訳重視だと、英単語・英熟語とその日本語訳がメインとなってしまいがちですが、英語スピーキングとリスニングのことも視野に入れるならば、英単語・英熟語の発音もきちんと記憶していきたいところです。
さらに英単語・英熟語は大学受験で6000語、英語力評価テストで高得点を狙うとすると1万語超は必要とされるので、可能な限りたくさん覚えたもの勝ちとなります。
中学英語単語集を購入して、多少先走って記憶していき、同級生にこんな単語知っているかと優越感に浸ることにより、英語学習のモチベーション維持にもつながります。
中学3年生のころ、英語が好きで英語が得意な同級生が「隣の部屋」と表現するところを“neighboring room”と表現してびっくりしたことがありました。
英単語・英熟語の記憶学習は非常に忍耐を要する地道な作業となりますので、少しずつでも積み上げていく努力を継続することが必須となります。
まとめ
中学1年生英語は、その後の英語学習を順調に進められるか、苦手科目になってしまうのかの分岐点となるので非常に重要な科目となります。
英語リーディング(英文読解)、英語ライティング(和文英訳)、英語スピーキング、英文法に関しては、有効な勉強方法がありますので、それを着実に実践するかどうかの努力の問題となりますが、英語リスニングだけは演習問題をたくさんやるしかなく、有効な勉強方法が提示されていません。
英音研学習は将来にも役立つ有効な英語リスニング学習方法を提示していますので、親御さんが勉強して、中学1年生の英語教材を利用して、お子様に伝授していただくという方法を実践していただければと思います。