将棋未経験からVSCC卵に出場してベスト4まで頑張った話
みなさんごきげんよう。爆冥アインと申します。
今回私はVTuber Shogi Challenge Cup 卵クラス――通称VSCC卵へと参戦し、惜しくも決勝トーナメントで敗退となったものの、ベスト4まで残ることができました。
そこで、大会を通しての感想や、強くなるためにどう頑張ってきたのかを備忘録的に書き記しておこうと思います。
またアニキをつとめてくださった四宮式さんのnoteもありますので、こちらも合わせてご一読いただければと思います。
VSCC卵とは?
まずVSCC卵について簡単に説明しましょう。
VSCC卵は将棋初心者Vtuber同士が戦う将棋大会。
参加するVtuberにはそれぞれ将棋を教えてくれる「アニキ」が付き、参加者は「セイト」として教えを受けながら将棋の練習をしていくというイベントです。
参加者の種類も千差万別。全体としては私のような未経験者が半分。そして初心者ではあるが大会以前から将棋を嗜んでいた人が半分といったところでした。
参加者の略歴についてはこちらの記事にもまとまっておりますので、大体の雰囲気を掴むにはいいかと思います。
レベル0からレベル1へ
そして友人でもあり、V名人戦に出場する棋士でもある四宮式くんから「今度VSCC卵っていう将棋初心者を集めた大会イベントがあるんだけど、一緒にエントリーしてみない?」と誘われたのが8月末のこと。
この時点での私の棋力は……3月のライオンを読んだことがあります!以上!というレベルで、辛うじてルールは理解しているが「金と銀ってどっちが斜めにいけないんだっけ?」というレベル。もちろん対局経験なんてあるわけがなく、龍が如くのミニゲームでちょっと触った程度。
せっかくのお誘いだし、将棋やってみるかぁ!ということで将棋の勉強をスタートし、そこから「将棋を指せる」ようになるために考えたのは、まず戦法を決めることでした。
棒銀や矢倉、ゴキゲン中飛車など、人によって持ち技があるという意識は3月のライオンの知識からなんとなく知っていました。
そこで考えたのが最初から戦法を、格ゲーでいう使用キャラクターを決め打ちしてしまい、それだけの練習をしよう!ということ。
これは格ゲーなんかでも同じですが、最初に色々なキャラを触っていくよりも、まず1キャラ実践レベルまで仕上げるのが上達まで最も早いだろうという意識があったからです。
そして色々な戦法を見比べた結果、自分が選択したのは四間飛車でした。
理由としてはいくつかありますが、まず序盤の動き方が安定しているということ。
相手が何をしてこようとも基本的には角道を止め、飛車を振り、美濃囲いを作り、銀と角を上げて……という動きさえできれば先後や相手の戦型を問わずに戦いの形に持っていける。これが非常に魅力的でした。
他にも今回のアニキである四宮くんが四間飛車党だというのもありますが……これは四間飛車でやろうと思うんだよね、と相談した後に分かったことなのでまた別の話。とはいえこれが決め手となって四間飛車一本に絞ることを決めたのは確かではありましたが。
こうして私は四間飛車党として大会優勝を目指すことになったのでした。
9月上旬 まずは将棋に慣れていこう編
こうして9月頭から将棋を始めることになりました。
最初はとりあえず基本の美濃囲い、そして高美濃、銀冠だけ覚えて後は気合で実践だ!ということでぴよ将棋をしつつ将棋ウォーズでも毎日3局打っては棋譜を添削してもらい…という日々をしばらく過ごしました。
どちらかというと受けに意識が向きがちな性質らしく、それが四間飛車と噛み合ったのもありメキメキと上達していきました。
人生2度目の対局でセンスの良さを褒められた6五銀
こんな感じで時に褒められつつ、悪いところは指摘されつつ実践と詰将棋をこなしていきました。
四宮アニキとは付き合いが長いこともあり、ほぼ毎日のようにやり取りしながら棋譜添削をされていました。さすがは物書きの面目躍如というか「この部分がなぜどういう理由で悪く、ここを違う手にするとどのように良くなるのか」と丁寧に解説が入ってくるので、悪手を実践で把握して理論ごと修正して……というサイクルがうまく働き、ちゃんと勝てるように。
ただ9月は自身の誕生日配信や、星の翼の公認大会に出場していたこともあり、そちらに多くの時間を割かれてしまったので9月14日の大会が終わるまでは空き時間に少しずつといったペースで練習が進んでいきました。
9月下旬 定跡ってなんですの?
そして週が明けて9月17日。正式にVSCC卵の大会参加者発表がされ、無事参加も決定し、ここから本格的な将棋の勉強をスタートしていきました。
基本的には裏で将棋ウォーズをし、配信で棋譜添削。その後に四宮くんとコマ落ち将棋で修行……というサイクルで練習を重ねていきました。
ここでアニキから出たのが「定跡」ってやつを勉強してみようというお話。そしてこれが、今後の行く末を大きく左右することになったのでした。
定跡という概念。恐らく大多数の初心者にとっては「じゃあとりあえず悠長に美濃囲いしてると死ぬ対棒銀と斜め棒銀と6五歩早仕掛けと相振りの定跡をそれぞれ60手くらいと分岐覚えましょうね!」なんて言われたら頭が炸裂して死ぬと思うんですが、そこは歴戦のカードゲーマー。
こんなのをデッキごとに何十と覚えて回せるような人種にとって、たかが数百手の定跡なんて慣れたもの。
そしてアニキから自身の研究している定跡集をlishogiでいただき、ここからは覚えた定跡をひたすら実践で試しブラッシュアップしていくという練習が始まりました。
とにかく序盤の時点で轢き潰されることさえなければ、あとは地力の試合になるからそこは気合で勝て!という方針のもと、勉強面はほぼ定跡研究に絞り、残りはひたすら実践を繰り返す日々を半月ほど繰り返しておりました。
10月6日 運命のVSCC卵予選Bグループ
そして来る10月6日。
命運を分かつVSCC予選が始まりましたが……この時点で私にとんでもないハプニングが襲いかかっていました。
なんと予選の直前に体調を崩し、なんとか本番までに少しは良くなったものの、37.5度という発熱を抱えたまま対局に挑むことになったのです。
予選Bグループの対戦相手は悪使天魔さん、ゆめ心中さん、月音ゆきさん。いずれもこの時点での将棋ウォーズの級位は9級~7級とほぼ完全に同棋力帯での対戦となりました。
予選視点配信はこちら
本配信はこちら
初戦の相手は悪使天魔さん。事前情報では角交換振り飛車を指してくるとの噂でしたが、こちらが無事先手を取れたことで角道を塞ぎ相振り飛車の戦いに。
とはいえこちらも相振り飛車の定跡はあまり研究ができておらず、互いに囲いを作ってからの乱戦模様を呈してきました。その後角成から飛車との交換に持っていき、流れ的にはわずかにこちら側が優勢。そのまま飛車成を決めこみ詰めろの形まで持っていきます。
しかしここで発生したのが痛恨のタップミス。残り時間が少なくなったことの焦りからなんでもない位置に銀を叩きつけてしまい、タダで龍をもぎ取られる羽目に。
その後もミスを挽回しなければという焦りから悪手を放ち、もう1枚の飛車まで没収され急転直下で敗戦濃厚となってしまいます。
そのまま順調に攻めを継続され、飛車を切っての崩しに抗えず、実際にはこの時点で受け無し。相手玉を詰ましに行って攻め手を崩すしかないという局面でしたが、本譜では☗3八金の受けに☖2六馬と引いたため飛車打ちから王手馬取りの局面に。この時点で評価値的にも-5.8と正に大逆転の一手になりました。
その後はこちらが攻め込み詰めろの展開へ。とはいえこちらの玉にも寄せがかかっており、途中受け違いから再び自玉の詰みがかかる状態もありましたが、互いに良手悪手を繰り返しつつ、ついに相手玉が入玉。とはいえまだ評価値は悪く、実況席でも受け切りは厳しいかという状態でした。
ここで私の脳内にあったのは「この龍さえなんとかなれば…!」という思い。相手の攻め手をいなしつつ、どうにか龍取りに行く手を考えます。しかし盤面は引き続き後手優勢。受けもなく、いよいよ相手が龍を切れば完全に詰みという局面にまで到達します。
しかしこの「もし龍を切って詰まなければ確実に負ける!」という極限状態の秒読みで龍を切りには行けないのが人情というもの。大駒・金駒を温存するために相手の攻め手が☖4六歩と一瞬緩み、そしてその瞬間に一つの妙手が頭の中に浮かびました。
それが実況席を揺らした☗8八銀☖同馬☗6九桂の王手龍取りでした。
AI解析によるとここで5七桂と龍取りにいってしまうと23手詰めで先手敗着だったそうなのですが、そもそも秒読みで23手詰めを解けるような相手であれば既に10回は負けている状態。結果的にはここから再びペースを握って自玉への詰めろを受けきり、195手に及ぶ激戦の末勝利となりました。
詰みを見守ったうーたさんとポメヒさんの口からは「将棋って、怖いね…」という一言。二転三転と急転直下の展開を迎えた一局に相応しい感想となりました。
次戦はゆめ心中さん。戦型は斜め棒銀ということで事前対策通りに序盤は進行。最善手に受けきれない場面こそあったものの、きちんと受けきり相手の銀のただ取りに成功。
その後は相手の受け違いで金駒を続けて没収(配信では錬金術だとか言われてたそうです)。このあたりでもはや受けなしとなり、詰み逃しは大いにあったもののそのまま攻めきって危なげなく勝利しました。
最終戦のお相手は月音ゆきさん。ここを取ったほうが予選突破の大一番ということもあり、気合を入れて挑みました。
戦型は棒銀。ここは完全に分かっていたので事前研究で対棒銀を手厚くして迎え撃つも、相手の角交換の仕掛けに対して有効な手が打てず、そのまま角交換に。
これによって相手の端攻めが成功し飛車を取られて形成を悪くするも、なんとか飛車交換に成功してほぼ五分の局面へ。
しかしこの直後、相手の読み違いで☗4五飛☖同桂とただ取りに成功してからは詰めろの展開になり、そのまま受けなしとなって120手で相手玉を詰まし、見事予選突破と相成りました。
なおこの日の激闘の様子はYahooニュースでも取り上げられました。
10月上旬 明らかに時間が限られすぎている件
こうして無事予選を突破することのできた私は、10月20日に控えた決勝トーナメントに向けてさらなる修行に励むことになりました。とはいってもここで1つ大きな予定が入ってしまっており……
それが「TRPG50周年記念 50システム配信リレー」への参加でした。
のべ300人近いVtuber・配信者を巻き込んだ大型企画。流石に忙しいからと適当に済ませるわけにもいかず、予選までおろそかにしていた分の準備にも追われ、10月序盤は日によってはウォーズを指す暇も無いほどに大忙しでした。
そしてこの辺になって前々から鎌首をもたげていた一つの課題がのしかかってきます。
それが可処分時間の不足です。
周りの予選参加者の練習風景を見ると、強い人はみんな日中から配信している人ばかり。専業Vだったり学生だったりと色々だとは思いますが、翻って自分は週6勤務で家事もこなしつつとなると1日に将棋に割ける時間は3~4時間が限界。
そのため、どうしても習熟に実践の数をこなす必要がある中盤の練習はほとんど捨て、今まで通り序盤の定跡研究と、終盤を鍛えるための寄せと詰みを重点的に鍛えていくことになりました。
この時、ただでさえ不足している時間をより奪い取るアクシデントが発生してしまいます。それが通信回線の故障でした。
いよいよ来週に決勝トーナメントを控え、みっちり特訓するために予定をあけた三連休の初日。なんの因果か突然ネット回線が繋がらなくなってしまったのです。
これによりできることといえばせいぜい手元の詰将棋本をこなす程度に。
翌日には各種機材を調達し、なんとかケーブルテレビにつながっている回線を拾うことで事なきを得ますが、既に貴重な3連休のうち2日が消費されてしまっていました。
結局、調査したところ改めて再工事しなければどうしようもないということで、本番まではこの貧弱な回線1本とテザリングで頑張っていくことになります。
更に不足している実践経験を一気に補うため、セイトが予選落ちしたことで手の空いた他のアニキ方の力も借り、格上相手にボコされまくって指導されるスパルタ対戦会を開くことになりました。
対戦するのは圧倒的格上の3名(プロフィールは四宮アニキによる)。
雲雀信龍。81dojo3級、V名人戦ではC級に所属。
戦国好きの横浜ファン。巨人に勝って狂喜乱舞しているところを四宮に見つかり、今なら声をかけても断られなさそうという理由で配信に誘われる。3級だと侮ってはいけない。相振りで初段の四宮に作戦勝ちまで持って行ったことがある
常盤台メイ。81dojo三段、V名人戦ではA級に所属。
メイド服姿にふさわしい、"V将棋界の受け師"。序盤巧者の振り飛車党。四宮は将棋だけではなくお勧めのアニメや本を聞くなど甘えまくっている。最近『ある日爆弾が落ちてきて』を教えてもらった。
電子れいず。81dojo四段、V名人戦ではS級に所属。
将棋の強いネコ。居飛車にしてよし、振らせてよしのオールラウンダー。本人は頑なに自分のことを男と主張しているがまるで説得力がない。はやく同人誌になーれ。
まず初戦は雲雀信龍さん。
相振り飛車となり序盤は定跡通りに進行。途中相手の攻めをうまく咎め一時期は大幅な有利を取ったものの、今度は逆に詰めの計算を誤ってそのまま大駒を失い、280手の激戦の末敗着となった。
次戦は常盤台メイさん。
戦型はミレニアム。序盤から相手のペースに押され、対ミレニアムの手自体は予習していたものの、相手の戦型に気づくのが遅れ受けが間に合わず、その後の応手でも見逃しから悪手を放ち、あれよあれよというまに69手目の時点で受けなしの13手詰めとなり、そのまま詰み取られて敗北。
最後は電子れいずさん。
もうこれは「手なりにそのまま負けた」としか言いようのない棋譜。序盤から大きく評価値の下がるような悪手はなかったものの、常に押され気味でどんどんと形成が悪くなり、そのまま玉周辺の受け違いからそのまま敗北。「将棋が強い」とはどういうことかをしかと思い知らされる対局となった。
と、惜しい試合はあったものの、結果的には大惨敗となったのである。
しかしこの3連戦は、恐らく将棋ウォーズを100戦回しても得られないであろう経験と気付きをふんだんに与えてくれる得難い時間でもありました。
まずウォーズ勢、特に低級位帯の宿命ともいえる欠点。それは終盤の練習になる場面がほとんどないということ。
というのも長くても10切れ対局を求められる将棋ウォーズでは、終盤になるほど時間が少なくなり、それに比例して甘い手が増えたり、そもそも詰めろに行く前に時間切れになってしまったりします。
特に自分は受け将棋になってそのまま受け潰すような棋譜も多く、その場合受けに成功した時点で時間が消滅し、そのまま終わるということも少なくありませんでした。
この課題を重く見たコーチ陣によって即座に終盤の練習の機会が設けられ、電子れいずさんより詰将棋と寄せの手筋の問題集をいただき、配信で終盤の実践をすることになりました。
この練習は非情に棋力向上の助けになり、特に受けにまわっては勝ちきれないだろう場面で受けずに寄せて詰みに持っていく試合や、互いに王手がかかっていくような場面でも正しく詰めることで1手すきの差で勝つような試合が増えていきました。
またもう一つの課題。それは知識不足により正しい定跡手を踏めないパターンがあるということ。
矢倉や穴熊、ミレニアムに船囲いなど、名前は知っていても具体的に最終形がどういう形で、どこまできたらその囲いに組もうとしているかが全然判別できていませんでした。
これが棒銀のようなわかりやすい攻めの手筋ならともかく、囲いともなるとどれも似たような動き方をするので、素人では完成する前に判別するのはなかなかに難しい。
結果として「穴熊に対しては6六銀」ということは覚えていても、相手が穴熊だと分かったときにはもう遅きに失している、というような状態でした。
これに対しての対策はシンプル。序盤の定跡一覧にメモを残し、特に「この時点でこの動きをするのはミレニアムしかない」「ここでこの歩を上がったら警戒する」というようなタームポイントをひたすらに追記していき、相手の戦型を理解するための手がかりを増やしていきました。。
こうして最も重点を当てていた序盤研究の致命的な穴を塞ぎつつ、勝つために必要な終盤の寄せを特訓し、いよいよ大会本番を迎えることとなりました。
10月20日 VSCC卵決勝トーナメント
ついに運命の大一番がやってきた。
準決勝の相手はアイシア=ソリッドさん。事前情報では攻めよりも囲いを優先し臨機応変に戦うタイプということで、持久戦用の定石を予習して試合に挑みました。
佐藤天彦先生の解説付きの本配信
序盤は緩やかな進行となりお互いに囲いを完成させて持久戦へ。アイシアさんが金無双から穴熊へと移行したのに合わせて事前研究通り☗6六銀と上がり完全に五分の形に。
玉の硬さでは流石に穴熊の方が上、ということでこちらから先制パンチを放つべく☗4五歩と上がっていく。これに狙い通り☖同歩と受けたためこちらの桂を跳ねて2枚取りを狙っていきます。
しかしこのあたりから私の頭には暗雲が垂れ込み始めていました。事前研究では穴熊の崩しまでは研究ができておらず、有利なことは分かっても有効な攻め手が脳内になかったため、攻めきることができなくなっていました。
そうこうしているうちに相手も攻撃の準備を整え、攻め込んできました。そしてここの受け違いから徐々に手を悪くしていくことになります。
☖3五桂の両取りから一気に玉へと攻め込まれ、お互いに駒をとりあいつつ終盤の局面に。盤面が整理されたところで再び両取りの桂馬を打ち込まれ、更に苦しい展開へと向かっていきます。
ここから互いに大駒を取り合い、なんとか逆転できないかと龍を7一へ回しこちら側も詰めろをかけていきます。そしてここにアイシアさんが☖3一金と受けたことで評価値は五分へと巻き戻されていきます。
しかし本譜ではそこを取れず☗4三桂と追加の攻め手、しかし詰めに繋がらない手を放ったことで戦局は再び大きく不利に。最終的にはこの馬が決め手となり、112手で詰みとなりました。
その後、決勝戦は私を破ったアイシアさんと、桃園おむさんを破ったペケ子さんとの対局となりました。
その詳細については私が解説することではないので省きますが、激戦の末アイシアさんが優勝し、初代卵王の座を手にすることとなりました。
その後、本配信では各参加者に感想を述べてもらうということで壇上に集まり、佐藤天彦先生からは「すごくキレイな将棋の作りでしたね。序中盤の駒組みがとても良かったです」と声をかけていただきました。
負けて悔しいという気持ちもありつつ、自分が重点を置いて練習したところはちゃんと棋譜に現れていて、それを認めてもらえたというのは非常に嬉しい瞬間でした。
感想 VSCC卵を終えて
こうして激動の1ヶ月が幕を閉じました。
最初は正直「まあ誘われたからやるけど……将棋もよくわからんしまあ適当に負けて終わるでしょ」くらいの気持ちで参加したこのイベント。
実際にやってみると将棋は思ったよりも楽しく、そして外野から想像するよりも数十倍奥深いものでした。
特に今回の大会のように、一挙手一投足に全身全霊をかけ、お互いに魂をぶつけ合うような試合というのは得難いもので、ゲーマーの血が沸き立つような経験でした。
次の目標は目指せ初段!藤井聡太竜王名人と羽生善治会長の直筆サインを貰うのだ…!というミーハー精神もありつつ、今後も一配信者として将棋に励んで行こうと思う所存であります。
最後に、この大会を企画してくださったポメヒ様、かくきりこ様、うーた様。大会の様子を記事にしてくださった松本博文様。決勝戦の解説をつとめてくださった佐藤天彦様。このイベントを盛り上げてくださった全ての参加者・リスナーの皆様。
そして何よりこの企画に誘ってくれて、親身に将棋を教えてくれた四宮式アニキに深い感謝の意を述べまして、この記事の締めとさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました。