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スゥルタイ再生(ヨーリオン)備忘録


0.挨拶

こんにちは、Einです。

晴れる屋水戸店
プレミアム予選

デッキ:スゥルタイ再生(ヨーリオン)
d版図       ○×○
dエスパーミッド  ○○
p赤黒ミッド    ○○
p青黒ヒデツグ   ×○×
p青白コン     ○○
ID

4-1-1で4位抜けのSE

pエスパーミッド  ○×○
d青黒ヒデツグ   ○×○

チャンピオンズファイナルの権利獲得!
イカれたデッキで抜けれて満足

前日も下のような成績だったので結構良いデッキかもと思う

馬場ロコプレミアム予選
デッキ:スゥルタイ再生(ヨーリオン)

p青白コン    ○×-
p版図      ○○
d青白コン    ×○-
pエスパー    トス
p赤黒ミッド   ○○
d青黒ミッド   ○×○
dボロス召集   ×○○

5-0-2の5位抜けでSE

dエスパーミッド ○×○
pゴルガリミッド ×○×

備忘録として置いておくのでみんな参考にしてね

1.デッキコンセプト


店舗予選を抜けたデッキはスゥルタイリアニメイト。アガサコンボが内蔵されている型で、コンボパーツを墓地に落としていくことによって無限マナを達成、なんやかんやあってジェイスで相手のライブラリーを削り取るという勝ち方を目指すデッキだった。

そんな中、衝撃的なデッキが目に飛び込んでくる。cftsoc御大のスゥルタイスローグルクだ。デッキはなんと68枚。そしてリストを見て確信した。このコンセプトはアガサコンボの上位互換では…?と。ただ先生のデッキは低マナ域に乏しく、また墓地も肥やせないため速いデッキに対して弱いという欠点があるように感じた。

それを補うためにどうすれば良いか?そう、元来のコンセプトであるアトラクサリアニメイトを取り入れるのが手っ取り早い。2マナのアクション群を追加し、もがく出現を搭載。その果てに出来上がったのが80枚の化け物だったのだ…なにこれ?

2.デッキリスト



大変ごちゃごちゃしている。ただ墓地を肥やしてさえいれば事件現場の分析者、復活した精霊信者ニッサ、見事な再生、またそれらをもがく出現や第三の道の創設で釣ることによってマナを劇的に伸ばすことができるのがミソ。マナを伸ばした後はなんとかアトラクサやリーアに繋げて勝つイメージ。スローグルクコンボも一応入っているがコンボパーツは減量されているため再現性に乏しい。主にリソースカードとして使っていた

3.マナベース



先生がデッキ68枚に対して36枚、自分がデッキ80枚に対して37枚なのでかなり少なめの構成になっている。ただ花粉の分析を土地を削って入れたので実質39枚かな?忘れられた者たちの嘆きで土地を探しに行けるのであまりストレスは感じなかった

先生のマナベースからカットしているのは森一枚、竹沼、大田原が一枚ずつ、そして残響する深淵が二枚。これらの代わりにミシュラランドと諜報ランド、そして沼と島を1枚ずつ増量している。残響する深淵は紙での管理が面倒なこと、序盤の色マナとしてカウントし辛いことからカットした。当然採用圏内ではある。ミシュラランドは活躍したので絶対に必要だと思った。手札が空っぽの状態でも仕掛けることができるようになる

4.メインボード雑感



事件現場の分析者:
このデッキのキーカード。墓地を肥やせる見事な再生。切り崩しに当たることが難点だがそれ以外は1/3であることも含めかなりクオリティの高いカード。4枚

復活した精霊信者、ニッサ:
このデッキのキーカードそのニ。このカードがある状態で見事な再生をキャストするととんでもないことになる。スタッツも頼もしい。3t目にポン置きして相手のアクションを誘うのもよし、4t目にフェッチランドと一緒にプレイして事件現場の分析者を探しにいっても良しと八面六臂の活躍を見せる。上陸二回目の能力で自身が捲れてしまうこと、またもがく出現で釣れることから採用枚数は2枚

錠前破りのいたずら屋:
墓地肥やし要員。頼もしいブロッカーでもあり、必要なマッチアップでは2t目に本体をプレイすることもしばしば。当然外れることもあるがその時はパーマネントが4枚墓地に落ちたということであり。それもまたリソースを取っていることになるので問題はない。4枚

偉大なる統一者、アトラクサ:
盤面に降り立てば圧倒的なリソースをこちらにもたらしてくれる。このデッキだとドローは3-5枚。第三の道の創設からいたずら屋を唱えれば最短3t目にリアニメイト可能だが、このデッキだと再現性は少ない。3枚も検討したがスロットを削るために2枚に落ち着いた

溺神の信奉者、リーア:
最初はストアチャンピオンシップのプロモを使いたくて入れていたが思いの外強く、レギュラー化した。特に忘れられた者たちの嘆きを使い回すアクションが強く、デッキの粘り強さを担保している。当然もがく出現を繰り返しキャストしてジェイスでLOを狙うのも良い。2枚は嵩張るのでピン挿し

大スライム、スローグルク:
非常に強力なカードだがマナベースに一定に負担を強いる。説明は割愛するが無限コンボのパーツでもあり、場を離れることで魂力ランドを回収するとリソース源にもなる。またフェッチランドが見事な再生で墓地に落ちまくるととんでもないサイズにもなるため、一枚でゲームプランを作ることができる素晴らしいカード。ただし、このデッキでは魂力ランドを少し削っていること、またもがく出現のターゲットにとれるという理由で2枚に採用枚数を抑えた

復活したアーテイ:
便利なカード。場にあれば忘れられた者たちの嘆き、大田原で、墓地にあれば竹沼で使いまわせるので一種ハメの状況を作り出せる可能性がある。不採用と悩んだが、奇襲性が高いことも考慮して1枚

完成化した精神、ジェイス:
このデッキのフィニッシャー。普段使いも強く、特にミッドレンジデッキに対してはクリーチャーを一体抑え込んだりできるため場持ちも良い。当然3ドローになる展開も多く、リソース源にもなっている。3t目に忠誠度3で出して9枚切削し、もがく出現を使えるようにする展開もしばしば。2枚ぐらいがちょうどいい

忘れられた者たちの嘆き:
過小評価されているカード。墓地肥やしカードでもあり、ランドやスペルを探せるカードでもあり、除去でもあり、自分のリソースを使い回すカードでもあり、相手のハンドを絞るカードでもある。当然落魄8を達成している方が強いのでそれを意識してプレイする。錠前破りのいたずら屋、アーテイ、ジェイスを使いまわす展開もGood。当然4枚

第三の道の創設:
これもまた過小評価されているカード。アドベンチャー面もキャストできるため、錠前破りのいたずら屋、忘れられた者たちの嘆き、除去を一章でキャストすることからスタートするのが最も強い。それらがない場合でも一章から置いて2ターン目のフラッシュバックに期待する展開もしばしばある。花粉の分析や嘆きを使い回してアドを取る動きが気持ちいい。4枚採用

もがく出現:
かなり簡単に条件を達成できるパーマネントリアニメイトカード。これのおかげでサイドカードに幅を持たせる意味合いが出てくる。3マナと軽いのでコントロール相手にも使いやすい。インスタントタイミングの墓地対策が無いことを祈ってプレイしよう。スロット作りのため3枚。墓地を肥やすカードがない状態で手札に貯まると使い辛いため

苦々しい勝利:
PWも対処できる除去であり、ハンドを捨てることもできる。先生のリストでは喉首狙いだったが墓地シナジーを考えるとこちらの方が良いと考えて2枚採用した

見事な再生:
このデッキのキーカードその三。事件現場の分析者と違って自分で墓地を肥やせないがかかる総マナ数は少ない。錠前破りのいたずら屋で持ってくることができたり第三の道の創設でフラッシュバックすることができる。4マナと少し重いので3枚の採用とした

切り崩し:
長い別れと比較されることもあるカードだが大洞窟のコウモリに対して強いこと、タップインが多いデッキであるため2t目に1マナで打てることを評価してこちらの採用にした。前日のプレミアム予選では当然ゴルガリにボコボコにされました。2枚

危難の道:
主にボロス召集を見ての1枚。やはり速いデッキに対して何かしらの対策がないとキツいのでメインに1枚採用した。白マナが出るため全除去モードでも運用できる

喉首狙い:
余分なリソースを失わずに除去できるカード。苦々しい勝利も手札に2枚嵩張ると辛いため3枚目はこちらにした

恐怖の潮流:
インスタントの墓地対策がなければ全除去になれるカード。ゴバカーンヘの侵攻の裏面をかわせたりするのがとても良い。墓地を肥やすデッキなのでゴルガリや版図への信頼性も高く、死人に口なしよりも軽いのでデッキに合っているカードだと思った。2枚でも良いが1枚

記憶の氾濫:
当日朝に入れたカード。どうしても手札がなくなる展開があり、墓地から使えるリソースカードとして採用した。先生のリストには4枚で使った感触は当然強く、採用枚数を増やしたいがどうしてもマナカーブが悪くなってしまうのが気になる

花粉の分析:
最新カード。基本土地があること、墓地を肥やすこと、クリーチャーが散っていることからデッキに合っているのでは?とお試しで2枚入れてみたら大当たり。マナベースを少し削って4枚採用にしても良い。錠前破りのいたずら屋からマナが伸びるのも素晴らしい

5.サイドボード雑感


毒を選べ:
墓地対策に当たるカードかつコウモリにも当たるカード。スタンダードの突然の衰微かとも思ったがそんなに活躍しなかった。1枚

最新の裏切り、アクロゾズ:
サイド後1枚でプランになるクリーチャーとして採用。かなり活躍して満足。1枚

寄生性掌握:
赤単やボロス召集に対してライフを高く保つためのカード。かなり効果的ではあるが汎用性が低いことは気になる。2枚の採用

大洞窟のコウモリ:
事件現場の分析者という切り崩しが当たるカードがメインにあるためスペルのハンデスの方が良いかもと思いつつ採用したままにしてしまった。相手の2/1飛行と相打ちになったりと悪くはないので一長一短かもしれない。2枚

強迫:
コントロールに対して有効なハンデス。ただ枚数が重なっても美味しくないので1枚の採用に抑えた

緊急の検死:
多角的に攻めてくるデッキに対して有効な1枚。奇襲性も高いので使い勝手は良かった。1枚

温厚な襞背:
能力持ちすぎザウルス。本当はクチルの側衛を採用したいところだが流石に白マナが足りないので断念した。花粉の分析から持って来れることも考えると良いカード

金線の酒盃:
ボロス召集用に1枚。確かに構え続けるのはキツイし全除去を打っても再展開される流れを経験したので採用。一応釣れるが汎用性が低く、感触はあまり良くない

極悪非道の盗人:
前日までは謎めいた外套を使って対コントロールへのアグレッシブプランとしていたが別に有効じゃなかったので変えてみた。一回も打たなかったので分からないがクリーチャーの方が良いかもしれない

内なる太陽、チミル:
コントロールに対してのキラーカード兼ミッドレンジ系へのリソースカードとして採用した。釣れるし感触は悪くない

好奇心の神童、ケラン:
霊柩車を入れてくるミッドレンジデッキをイメージして採用。強迫されない上にマナ加速して3t目に着地してしまえば強力なブロッカー兼アタッカーとして振る舞える。かなり好きだったのでメインでもいい

悪意ある覆い隠し:
先日まではぎらつく氾濫だったが脳内で考えてみた結果こちらの方がどう考えてもボロス召集には良かったので採用。ゴルガリはタフ4が出てくるのでぎらつく氾濫である意味はほとんど皆無なはず。2枚

6:各マッチアップ雑感


版図ランプ:
メインボードはほぼ必勝(イモデーンが絡まなければ)、サイドボード後はしっかりと墓地対策を取られているかどうかによる。特にクチルの側衛はキツい。基本的には序盤がゆっくりで有利な対面

青白コントロール:
相性としては五分。こちら側が攻めなければいつまでもゲームが続いていくのである程度マナが貯まったら手札を放出していく感じになる。ライブラリーが80枚であることが活きる相手であり、ジェイス1枚で勝つことは不可能。逆にこちらのジェイスプランは通りやすい印象があるのでなんとかねじ込みたい。マジで引き分けやすいので注意が必要

エスパーミッドレンジ:
意外と相性は良い。ただし2t目クロック3t目ラフィーンの場合を除く。喝破は適当に切らせるかマナを伸ばすことでケア。枚数自体少ないのでやりやすい。サイドボードにクチルの側衛やティシャーナの潮縛りがいると難易度がグッと上がるのでコウモリ等で手札は確認したい

青黒ミッドレンジ:
打ち消しやサイドボード、3t目の動きがエスパーより弱い分やりやすい。墓地対策が霊柩車である場合が多いのとギックスやコウモリに対してボディが効くのでケランが強い

赤黒ミッドレンジ:
打ち消しがなく、有効なサイドボードもほとんどないため有利マッチ。ギックスの残虐でアトラクサをうっかり釣られたりしないように注意が必要

ゴルガリミッドレンジ:
ミッドレンジ系の中で最も不利。クロックが太く、ミシュラに墓地追放能力がついており、墓地対策をメインから取っている場合がほとんど(襞背)。上手く墓地対策を躱しながらランプさえできれば有利な状況にはなる

ボロス召集:
相手の回りにもよるが不利マッチ。ライフをなんとか守りつつ全除去やアトラクサ着地を目指すことになる。サイドボード後はこちらの有効牌が増えるので多少改善される印象。2t目イーオスを憎んでいます

赤単:
相手が事故ることを願いつつアトラクサ着地を目指す。フェッチランドで回復はできるもののマグロだと相手の打点が加速的に上がって死ぬので細かく動けるハンドをキープする。サイドボードも取っているのでなんとかしたいマッチアップ

青黒ヒデツグ:
プレミアム予選に4回参加した中で3度当たり、負け越しているので記載。押し出し//引き抜きというスペルが強くこちらのアトラクサを釣られてしまったりするのでかなり慎重にゲームプランを選ぶ必要がある。五分だとは思うがやりたくはない

7.終わりに

今回は見事な再生デッキと自身のリアニメイトデッキを掛け合わせるといういわゆるマッシュアップのような形の調整だったが望外の結果を得られた。これが最適な形かどうかはわからないが一定以上の強さは保証できる。ただし、対面していてかなりアンフェアに感じるデッキであるためこれから墓地対策が増えることが予想される。ほとんどのカードが墓地対策に引っかかってしまうので墓地に依存しない勝ち方や墓地対策の対策を考えていかなければいけないだろう。また、紙でのプレイは非常に煩雑なうえ、80枚で引きムラも発生するのであまりおすすめできる類のデッキではない。しかし楽しさは約束できるので即応的なプレイが得意な人はぜひ試してみてほしい。すべての競技プレイヤーを応援しています

おまけ:
花粉の分析に寄せるならこんな感じかな?

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