今日の偏食フルコース「選ばれるって難しい」

今日も1つ、キャスト募集に応募した。最近は対面オーディションのない映像作品のオーディションばかり受けているので、プロフィールと現状写真、たまに課題動画を送るだけでオーディションが完結してしまう。これが全然受からない!!!案件紹介してくれる方にもすごく申し訳ないって気持ちになる。
イメージに合うかどうかだから当たるまでは落ち続ける、わかっていても応募した分だけスケジュールを戻される日々にいいかげん心が折れそうだ。それでも応募し続けるし、自分にできることをやるだけだ。選ばれるって難しいね。

そんな私であるが、先週、所属劇団である露と枕のワークショップオーディションに参加した。過去のオーディションの時は休団中だったので、主催側に回るのは初めての経験だ。経験の中から得たものがいっぱいあったので、書いても問題のない範囲で振り返りをしてみようと思う。

まず、枠に対して遥かに多い方からの応募があった(ありがとうございます)ので、書類審査を行なった。
書類だけじゃ分からんってめっちゃ思ったので、やっぱり伝える努力をしている人が通るんだなと思った。経歴もほぼなくて、志望動機も一行だけとかだと、写真で判断するしかなくなって判断のしようがない!って何度もみんなで言った記憶。当然優先度は下がる。
あと誠実さも大切。経歴が少なくても志望動機をいっぱい丁寧に書いてくれてたり、早めに応募してくれていたりするだけで最後の一人に残る場合もあるし、経歴が充実していても志望動機の感じ悪いなって思ったら早々にこの人は呼びたくないなってなったりする。
実際に選ぶ側をやってみて、応募してくれた方がどういうことを書いてくれてるんだろうってめちゃくちゃ気になるポイントなんだなって、主催側は応募数が多くても結構しっかり読んでるんじゃないかなって感じた。これからなんかに応募するときはもっともっと誠実に言葉を尽くそうと思った。
それと、大前提として文章力・表現力も結構見ていた。変なことは書いてないけどこの人日本語ちょっとおかしいなって方は弾かれてました。逆にすごく素敵な言葉を使うなって方は印象に残っていたりする。

あと写真も大事。これまで大事と言われすぎた私は、写真で大体どんな人か分かるようになった。(書類審査の時にこの人はたぶん加工してる、たぶん現状写真送るために自撮りだと思うから映像メインの人なんじゃない?、こういう写真の人は避けた方いいかもとか分析してたら、劇団員に宣材写真批評家と言われてしまった)。
以前、宣材写真に奇跡の一枚使うと対面で会った時に裏切られたって気持ちになるからやめた方いいって言われたことがあるのだけど、その気持ちがすごくわかった。(対面の時にこの人どれだ?って何人かなった)ちゃんと自分らしさの写った写真にしなきゃだなと、改めて思った。あと髪型が大きく変わったら宣材に反映すべき。

そして対面オーディション。瑠菜さんのファシリテーションがめちゃくちゃ良くて、これ普通に参加したら楽しいだろうなと身内ながら思いました。まる。

劇団側として、めちゃくちゃいい雰囲気にしようと頑張った結果、みなさん結構楽しく参加してもらえたんじゃないかなとアンケートを読みながら思った。オーディションってことを忘れるくらいリラックスした空気を生み出せてたんだとしたら嬉しい。

対面でまず思ったのは人柄ってめちゃくちゃ大事なんだなって。最初の印象でこの人もっとみたい、この人喋ってるのなんかやだみたいな生理的な感覚が決定づけられてしまう。選ぶ側も人間なのだ。いい芝居をする、以前にあなたの芝居を見たいと思わせないと始まらない。
媚びを売る必要はないけど、感じ良くしといて損はないというか徳しかないと思う。一番言えるのは、尖ってていいことってほぼないぜ。私自身人見知りがひどくて、結構初対面の場でいい感じに振る舞えてない自覚があるので気をつけようと思った。まずは挨拶からしっかりしよう。してるつもりの倍くらい明るくやっても全然大丈夫。

あと前半で抱いた印象ってなかなか後半で覆らないんだなって思った。人は第一印象が〇割とかいうけど、本当にそう。人によっては自己紹介で決まっちゃうこともある。印象0の人は後からプラスになることもあるけど、早いうちにマイナスになっちゃうと0に戻すのすら難しい。

そしてこれが一番の収穫。準備をどのくらいしているのかは一目瞭然だということ。当然準備してきている人の方がいい印象となる。

このオーディションのちょっと前に個人的にある映画監督のWSに参加したのだが、準備してるかどうかは芝居を一目見れば分かると言われた。セリフを覚えているとか見えやすい部分だけではなく、どれくらい読み込んできたかも分かると。読み込みは間違ってないけどできてないのか、そもそも読み込んでないのかも分かると言っていた。今回それがすごくよく分かった。

今回結構なシーン数を渡したし、当日までどの役振られるか分からない状況であるにも関わらず、完璧にセリフを覚えてきてくれた方がいた。しかもその役覚えてるってことは全部覚えてるだろうなという役。あとは手に台本持っているけど、覚えるくらい読み込んできてくれたんだなとかも1シーン見れば伝わる。あとは、めちゃくちゃ読み込んできてくれてその読み込みも合ってるのに表現する力がちょっと足りてないんだなとか、ほぼ初見なんだろうけど地力の上手さでこなせてるんだなとかも分かったりする。
逆に、この人1回さらっと読んできただけなんだろうな、ちゃんと読んでたらおかしいなって感じるところを普通に間違った方で読んじゃってるなとかも結構いた。きっと別な役準備してきたんだろうなとかもね。

初見読みで上手く読める自信がないなら事前準備はやれるだけやるしかないよなあと自戒の意味も込めて。大変だけど絶対に受かりたいならやるしかないよなあ。よくセリフを完璧に覚えたつもりで行くけど、相手が来るとうまくセリフが出ないってなりがちな人間なので、それは覚え方も悪いし読み込みもできてないんだろうなあ。

準備する上では、自分がやりたいことじゃなくて、自分に求められていることは何かという視点が大切なんじゃないかなと思った。それがすっごく難しいんだけどね!!!!

劇団員は3人立ち会ったが、この人良かったという意見はほぼ一致した。役の組み合わせや参加目的(今回はWSのみ参加もありだった)などによって今回は候補に入らないみたいなのはあったけど、良かったなって方はほとんど3人が3人(ないし2人以上)がいいと言っていた。誰かの一存でって人はいなかった。

個人的にはマジでちゃんと準備してきた人かめっちゃ上手い人しか受からないオーディションだなとヒュッとしました!(ワークショップのつもりでほぼ準備せずに気軽に来てたら、前半の楽しい空気で油断して最後の本読みで急に梯子を外される気分になるんじゃないかなと)

たくさんいい瞬間にも立ち会えて、学びの多いワークショップオーディションでした!応募してくれた皆さんありがとうございました!

2024年4月18日(木)

今日食べたモノ


なし

トースト・コーンスープ

チキン竜田弁当

今日摂取したモノ

ドラマ|揺れる想い

悪女の勉強をしようと思って。女って怖いよお。

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