「それ、伝えてるけど、つたわってないっす。」

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「それ、伝えてるけど、伝わってないっす。」

ある日の電車の中で、高校生らしき男子が発した一言です。

打ち合わせへ向かう電車に、ぼーっと乗車していた私の耳にこの言葉だけ飛び込んできたのですが、
そこは伝え方をお仕事のひとつにしているものですから、耳はダンボに早変わり。
何なに?何の話?と、高校男子には失礼と心でお詫びして、聞き耳をたてさせていただきました。

どうやら、学校からの通達を部長が部員にうまく伝えられていなかったようで、部活の先輩と男子の間で言った、言わない、の話しになっているよう。

これは、高校男子(に男子A君としましょう)にだけあてはまるわけではなく、社会人にも十分あてはまることですよね。
部長 「おまえには言ってあっただろ?!」
部下 「ええー??いつですか?」
部長 「この間、ミーティングで言ったじゃないか!」
部下 「ミーティングで?聞いてませんよー!」
部長 「おれは言ったぞ、社内報を見ておけって。」
部下 「えー・・・そんな伝え方・・・」
というのがバリバリ妄想できちゃいますね。

これは、相手との「伝える」ということに対する価値観の違いが、ずれを生んでいるケースです。

伝える、もとい、伝わったというのは、どういう状況を言うのでしょうか。

私は、「『響く』って本当はどういうこと?!」という記事の中で、心に響くという状態のことをこう定義しました。

「心に響くとは、その言葉や行動によって相手が動くこと」。
伝わっている状態とは、まさにこういうことだと思うのです。

このA君の場合、先輩が「校舎の改装で部室の水道が出なくなるから、気をつけろよ」というのを言わなかったと。でも、先輩は「張り紙見とけって言っただろ」というすれ違いが起きていました。
もし先輩が心に響く伝え方をし、きちんとA君に伝わった状態になっていたら、高校男子は部室の水道を使わないという行動を起こしたはずです。(行動には〇〇をするという行動に対して、〇〇をしないという行動もあります。これも自分の行動を選択しているので、行動と考えます。)

先輩は、伝えるということを「『自分が』言った」ということだと思っていますし、それで十分だという価値観です。
一方、A君は「『相手が』理解したかどうか、伝達どおりの行動を起こしたかどうか」が伝わっている状態だと思っています。それがA君の伝えるということに対しての価値観です。
この二人の価値観の違い、わかりましたか?

先輩は『自分が』どうしたかという観点で考えているのに対して、A君は『相手が』どういう状況になったかということを考えているということです。
この『自分起点』か『相手起点』かという、思考の起点がこの問題をややこしくし、「それ、伝えてるけど、伝わってないっす。」という冒頭の発言につながっているわけです。

私のnoteの記事を読んでくださった方は、もうお分かりかもしれませんが、この『相手起点』でものを考えることを私は「相手の頭で考える」と称していて、相手が動きやすい(ここでは伝わりやすい)言い方をするには、必須の要素であるわけです。

でもこの「相手の頭で考える」って、なかなか難しい。相手はこういう風に考えるんじゃないかな、って想像するしかないからです。しかも想像力って、人によって力の差があるんですよね…。

じゃあどうするのか。
はい、LABプロファイル(R)でしょ!ってことです。

私が心に響く伝え方のヒントとしてお伝えしているLABプロファイル(R)は、相手の使っている言葉から、思考と行動のパターンを分析するものです。そして、分析した上で、相手が理解し行動しやすい言葉を選んで伝えていきます。
LABプロファイル(R)を使うと、想像力がたくましくない人でも十分に相手の頭で考えられるようになりますし、心に響く伝え方ができるようになるという訳です。

LABプロファイル(R)については、別の記事で詳しくご紹介できればと思いますが、このスキルを使うと目の前の人が自分の思う通りに動いてもらえるようになる、つまり人への影響力を高めることができるんです。

影響力に関しては別のマガジンの方でご紹介しているので、そちらもぜひ読んでみてくださいね!
◆影響力のつくりかたマガジン https://note.com/eikyo_ryoku/m/m8939a75d3696

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