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37歳で作業療法士。

今日は、私が合格した医療資格について紹介します。

今回、私が合格して取得した医療資格は「作業療法士」と言います。

ん?理学療法士?と思った人もいるかもしれません。
理学療法士と似ていそうですが、実は少し違います。


そもそも、人間にとって「作業」ってなんだと思いますか?

一般社団法人日本作業療法士協会によると、「食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる全ての諸活動」のことを「作業」と言います。

人にとって欠かせない「作業」ですが、身体の病気によって衰えてしまった食事などの応用的動作能力や、心の病気よって就労や地域活動への参加が困難な方への社会的適応能力を改善することで、「その人らしい生活、生き方」ができるように支えていく職業、それが作業療法士になります。

これに対して、理学療法士は身体の基本的動作能力(歩くなどの基本的な動作のこと)をリハビリする職業になります。よくアスリートの方が怪我をした時にお世話になる人たちです。オリンピックでも大活躍の職業です!


なぜ作業療法士になったか?



じゃあ、今日の本題の「なんで私が作業療法士になったか」です。
それを話すには、私の前職を話す必要があります。

6年前、私は某旅行会社の広告を作る制作会社で校正者として働いていました。所謂、校閲ガールです。その時に8年目でしたので、ちょうど中堅以上ベテラン未満な感じでした。

8年目に差し掛かった時に、「ずっとこの仕事を続けてていいのかな?」と思うようになっていました。

やりがいは持っていました。
でも、年末から2月までは朝から終電までは当たり前で、休日出勤もあって、最悪の時は徹夜して校了の仕事をしたこともありました。
それを、「体力的にもいつまでできるんだろうか」と思ってしまったんですよね。
退職金もない会社だったし、福利厚生もクレジットカードのポイント交換で商品と交換するみたいな全然恩恵を受けられないような制度だったし(今は違うかもしれないですが)。

それと同時に、支店勤務から本社勤務に異動になった入社6年目あたりから、課長(女)からパワハラを受けていて、それに対して限界が来たというのもありました。

私もミスしたりすることはよくないと思いますが、それを同僚たちの前で見せしめのように叱られ、そのせいで逆にミスが増え、小学生のように添削をされてはケチをつけられ、挙げ句の果てには服装や髪型、持っている水筒にまで意見を言われるということを2年間受けていました。

そんな私の様子や職場の雰囲気に耐えかねて、2人退職者も出ました。1人は、私を助けようとして逆にメンタルをやられて辞めてしまいました。
マンガにあるような話ですよね。実際にあるんですよ、いまだにこういうことって。

そんな状態に耐えきれなくなり、計画を立てて退職をしました。
(課長へのクリスマスプレゼントとして12月25日に退職報告、今までの自分への労いとして繁忙期に1ヶ月半有休消化をした)
そんな状態の中で退職したので、辞めて1年は何もしませんでした。いや、何もできなかったんです。自分自身も限界だったから。宅建は受けてみましたが、そんな状態だったから落ちました。

そんな時に、妹が作業療法をしていることを知りました。

同じ時期、妹も学生時代からの人間関係や仕事が原因で中等度の鬱病を患っていたんです。私はこの時妹が鬱病とは知らなかったので、家族として、前向きな言葉を投げかけることしかできませんでした(後に、勉強してこの行為はあまりよくないことを知りました…)
その妹が、精神科で作業療法、就労支援を行うサービスで再就職を目指して心を整えようとしていました。
効果はあっという間でした。通うまでは、本当に心の状態が不安定だった妹が、作業療法と就労支援を行なったことで、自分の心と本当に向き合うことができ、自分を受け入れ、作業療法士さんや就労支援のスタッフさんのおかげで「自分らしい生き方」を見つけることができたんです。今は、再就職もでき、本人の希望していた事務職で一所懸命働いています。

妹が元気になったことがきっかけで、「その人らしい生き方や生活の仕方をサポートができる仕事ってすごい!」と思い作業療法士を目指すことになったんです。

入学した時が33歳でしたが、迷いはありませんでした。女性としての結婚、出産を考える年齢ではありましたが、その時の私の恋愛事情的にも、この二つを考えることができなかったからです(この話は、後日します)。

それと、自分自身がアルバイトも含めていろんな仕事や経験をしてきたので、この自分の人生経験を、作業療法は本当の意味で活かすことができるんじゃないかなって思ったんです。

だからこそ、今まで「なんの武器もない」と思っていた私でもなれるんじゃないか、貢献できるんじゃないかと思って目指すことを決めました。


長くなりました。

今振り返ると、大きい決断だったと思います。だって、30代でまた4年間学生になるんですから。最初、両親に行った時も唖然とされました。

でも、「何の武器もない」と思っていた私にも、合格して大きな武器ができたことに自分に少し自信が持てました。


今日は、私が合格した作業療法士や目指したきっかけを話しました。

もし読んでくれた人がいたら、最後まで読んでいただきありがとうございます。



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