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「自然の論理」と日本人

「自然の論理」という日本人特有の見方である、と指摘した本を2つも目にした。1日で。
思えば、私もそう考える節がある。
「自然の流れに任せよう」
「時間が解決する」 と。

出会い①
”戦争でひどい目にあったことを自然災害と同じようなものだととらえるようにしたんだ”

13歳からの地政学 田中孝幸著 東洋経済

出会い②
日本では古代から一貫して、人間によってつくられたはずの政治体制を、あたかも地震や台風のような自然災害のように、人間の力によっては変えることのできないものとしてとらえる「自然」の論理が極めて強いからです。・・・日本語の「おのずから」に近くなります。

日本政治思想史 原武史著 放送大学振興会

日本には、八百万の神がいる。
お天道様が見ているし、常に、気づくと気づかないとに関わらず、自然に宿る神々が我々の周りにはいるから、抗えない何かがあるという思考になっている。

自分が悪いと責めたり、情けないと思ったり、どうせ変えられないと思ったり、世間を苦々しく思ったり、何かが常に他人事のような気もして、自分の力で変えられると期待もしていない。
これは、古くから根付く日本人の気質なのだと思った。

でも、そればかりではうまく操られてしまうから「不動明王」のような強い気持ちを持たなくちゃ。時には自然にも抗わないと。


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