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【完全合格】桜蔭合格したのに筑附へ進学したのはなぜ?

受験のきっかけ

私には3つ上の兄がいます。兄は小学校から筑附に通っていました。当時幼稚園生だった私は、その自由で伸び伸びとした筑附の校風を間近で見ていたことから、いつの間にか自分も筑附に通いたいと思うようになっていました。

しかし小学校受験の抽選に外れて小学校から筑附に入ることはできませんでした。

そこで、ならば中学校から入ろうということを決めたのです。つまり、私が中学受験をすることに決めたのは、小学校に入学する前ということになります。しかもその時から第一志望が決まっていたということになります。
今思えばかなり早いですね。ちなみに、筑附は兄弟で通っている人も多く、上の子の影響を受けて下の子が目指すという私のようなケースの人は結構います。

志望校の決め手

中学受験をすると決めたときから、筑附に行きたいという気持ちは勉強を始める前も後も、最後まで揺らぐことはありませんでした。
その理由は、今考えればよくわかりません。
筑附の自由で伸び伸びとした校風は好きだし自分に合っているのは間違いないけれど、他にも候補はあったかもしれないからです。
実際のところ、他の学校をほとんど見なかったので比べようがなかったということかもしれませんが、それだけ揺るがないほど自分の直感が筑附に行きたいと感じていたのだと思います。

私の場合は、身近な兄という存在が自分の志望校に大きく影響していますが、きっかけは何にせよ、直感でもここに通いたい!と思える学校に出会えたことが、最後まで揺るがなかった理由だと思います。
筑附のその校風を知りたい人は、ぜひ高校の文化祭に行ってみてください!
遊園地みたいな空間があったり、屋台や賑やかなステージがあったり、広いグラウンドがあったり、活気に溢れているのを実感できるかと思います!

第一志望の他に受験した学校は、桜蔭、渋渋、渋幕、栄東です。
桜蔭を受験した理由は、小6での志望校別コースに筑附が無く、桜蔭コースに通っていたからです。ですが、桜蔭はテニス部がないこと、女子校であることなどから、他の受験校は共学で文武両道のイメージのあるところを選びました。

1週間のスケジュール

小学校に入る前から中学受験をすると決めていたとはいえ、ずっと勉強していたわけではありません。小学校中学年までは、進研ゼミの通信教材をやっていたくらいです。小4の終わりくらいから塾に通い始めましたが、最初は週2程度だったと思います。小学校高学年の1週間のスケジュールはこんな感じです。

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小6になっても、放課後は塾の時間まで少し遊んで帰ったり、塾のない曜日には習い事に通ったりもしていました。

受験勉強を頑張れた理由

今振り返ってみると、基本的に塾での勉強や模試を苦に感じず、むしろ楽しみながら勉強できていたことが大きかったのではないかと思います。
塾に行けば、同じように頑張っている仲間がいて、厳しくも優しい先生がいて、成績があがれば褒めてくれるし自分も嬉しくてさらに頑張れるという、理想のループができていたような気がします。
また、学校では友達と遊んで、習い事では体を動かし、塾や家では勉強するというメリハリがあったことも要因だと思います。土日や夜遅くなるときには車で送り迎えをしてくれたり、お弁当を準備してくれたりした家族の支えもありました。
そして何より、行きたい学校があるというのが、モチベーションを保ち続けることができた一番の理由だと思います。大きな挫折をしなかったということもありますが、日々淡々とこなしていくうちに成績の伸びを実感して、受験を突破した先で行きたい中学校に通えるというのがとても楽しみでした。

中学受験がうまく行った理由

結果としては、受験した学校すべてに合格することができました。そしてその過程でも、ほとんどが上手くいきすぎていました。その後の挫折については後述しますが、中学受験がなぜうまく行ったのかを自分なりに分析してみました。これは今の私にあらためて問い直したいことでもあります。

まず、習ったことを徹底的に復習して、同じ間違いをしなかったことです。例えば、塾の最初の確認テストは、前回の復習や、あらかじめ範囲が決まっているものなのだから絶対に満点を取るというのを維持していました。確認テストで100点を取ることを決めてから、模試の成績も顕著に上がったのを覚えています。復習重視だったので、塾と受験校の過去問以外のことはやっていません。私が通っていた早稲アカや、使用していた四谷大塚のテキスト、模試や志望校別講座の教材等で、受験に必要なことは十分でした。復習をしっかりするというその姿勢がうまくいった理由なのではないかと思います。

次に、規則正しい生活をしていたということ。これはその後の私の生活や大学受験と比べて思ったことなのですが、中学受験のときには、眠くて授業中に寝てしまったり、課題に集中できなかったりしたことが一切ありませんでした。当時はスマホなども持っていなかったので、集中を害される要素がほとんどなく、家にいても勉強を始めれば納得のいくまで自然と机に向かっていたような気がします。

そして、周囲の環境。私の通っていた校舎は小さな校舎で御三家が毎年出るようなところではなかったのですが、私の代は5人以上の合格者を出し、仲間にとても恵まれていました。志望校別コースでももちろん刺激は受けられるのですが、日々一緒に勉強をし、わからないところを教えあうというような身近な存在がいたことがとても大きかったです。また家ではわからない問題を父と一緒に考えていました。二人がどちらも納得いくまで考え、教えあうことが、特に算数や理科などの思考に役立ったと思います。

中学受験のメリット・デメリット

私が中学受験をしてよかったと思うことはまず、小学校の地元の友達と、中高6年間を過ごす友達の両方ができたことです。もし小学校から筑附に通っていたら地元の友達はいなかったし、高校から受験するとしても、大学受験勉強と共にある高校3年間だけでは少し物足りないような感じがして、中学受験をするのが個人的にはバランスが良かったなと感じています。

そして、中学受験の経験自体が自分の人生にとっても貴重なものだったなと思っています。1月後半から2月の頭にかけてのことは今でもよく覚えています。入試の前日も当日も不安と緊張で泣きそうだったこと、合格発表に向かう道が怖くて倒れそうになったこと、などなど。こんなにも感情の溢れた1週間はこれまでの人生で無かったと思います。私にとって中学受験は間違いなく貴重な経験でした。
一方で、中学受験で私が学べなかったこともあります。それは、失敗を経験するということ、そして中学受験がすべてではない、ということです。実際、私の中学受験は上手く行きすぎていました。

私は中学受験の結果、無事に入りたい学校に行くことができたので、勉強から離れてしまいました。正直なところ、失敗を経験してこなかったことで油断をしていました。中学校というのは、その後の数学や英語の基礎を扱うところで、中学受験までの勉強ではカバーできないので、その先のことを考えたらむしろ中学に入ってからの時期が大事ともいえます。それにも関わらず、私はその中学校の間の勉強をあまりしなかったので、その結果、高校になったときには高校受験を突破して入ってきた人と大きな差をつけられてしまっていました。

これは中学受験そのもののデメリットではないですが、中学受験をしたひと、特に上手くいってしまった人が陥りやすいことかもしれません。中学受験がすべてではないことを、私は後になって実感しました。うまくいった人、うまくいかなかった人のどちらにとっても、中学受験が貴重な経験であることはいえますが、その結果がすべてではないこともまた間違いないことだと思います。

最後に

念願の筑附での中高生活は、部活(テニス部)・習い事(テニス、体操)、そして学校の行事運営(運動会、文化祭)や生徒会などをしていて、学校生活を存分に楽しみました。自由で伸び伸びとした校風と言ったように、本当に伸び伸びと過ごした中高6年間でした。その原点ともいえる中学受験の経験はやはり今でも思い出すことができますし、今にも通ずるところがあります。
少しでも重なる部分がある人にとって参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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