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謎のコンポスト


ブダペストのアパートに住んでいる私は、生ゴミをコンポストできる場所がほとんどなく、ミミズに処理してもらえない生ゴミは田舎の土地のコンポストに持って行くまで乾燥させてからボックスに貯めているが、2 か月程前に、みじん切りにして冷凍したミミズの餌が多くなり、冷凍庫が狭くなったので、それらを屋外のプランターに埋めたところ、田舎の土地に持って行くために昨日掘り返してみたら、優良そうなコンポストになっていた。「冬に」「ブラウン(炭素)なしで」「かき混ぜない」コールドコンポストをして、こんな結果が得られるとは思っていなかった。片側に息絶えたミミズを埋葬していたので、まだ生きていたミミズが処理してくれた可能性は僅かながらあるが、屋外はいまだに夜は零下に近い寒さで、またこれ程までに大量の生ゴミを 1 ~ 2 匹で処理したとはとても思えない。1 か月ほど前に中を探った後に土の高さが急に低くなったような気はする(そのときは生ゴミが残っていて、生ゴミから出た水分が底に少し溜まっていた)。

コンポストとして使えそうな部分はプラスチック容器に移した。緑茶の茎は分解が非常に遅く、いまだに原形を留めている(緑の円)。まだ分解されていないホウレンソウか根菜の葉の塊はここでもう少し分解させることにした(オレンジの円)。

方法

まず花に使用されていた土を薄く敷く(再利用)。

その上にミミズの餌(生ゴミをみじん切りにして冷凍したもの)を冷凍のまま置く(ビニール袋は再利用)。

ここはご近所さん達が通る通路なので、目障りにならないように、それを花に使用されていた土で隠す。

これを満杯に到達するまで繰り返す(プランターの片側のみ)。

真冬でさえ 2 か月程で分解されていたので、1 か月後に様子を見てみることにする。これが成功すれば、都会の集団住宅でも簡単に場所を取らずにブラウンなしでコンポストできるようになるかもしれない。ただ、現時点では成功を保証できないことには注意していていただきたい。

ミミズコンポストを始めた当初、生ゴミをそのまま投入していたので、ミバエが寄って来ることがあったが、生ゴミをみじん切りにして冷凍し、解凍してから与えるようになってからは、ミバエが寄ってくることは一切ないので、ミバエが寄り付かないようにするには「冷凍」が重要な鍵を握っているようである。ちなみに、乾燥コンポストにもミバエは寄り付かない。

この方法でコンポストするには、ミミズに与えることができる生ゴミに制限することを勧める(ミミズの餌についてはネットに豊富な情報がある)。個人的には、ジャガイモやキャベツは臭いがきつかったので、ミミズ自身も嫌っているという情報もあり、いまは乾燥コンポストのほうに入れている。冷蔵庫で解凍した後でさえ臭いがきついものは、乾燥コンポスト行きにするか、できない場合はゴミ箱にごめんなさいしたほうがいい。芽キャベツのクズが入ったミミズの餌をプランターに入れた後、土で覆っていても、しばらくは鼻を近づけると多少臭いがあった。

最初は、秋に西洋花梨のジャムを作った後にクズが大量に出て、他の生ゴミ(みじん切りと冷凍なし)やミミズの餌と一緒に埋めていたが、それは 2、3 か月前に田舎の土地のコンポストに入れたので、結果は不明である。

2019 年 4 月 9 日追記:同じコンポストを再現できたので、「ブラウンフリーノーターンコンポスト(BROWN-FREE NO-TURN COMPOSTING)」というノートを作成した。

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