マガジンのカバー画像

ビジネスにおけるコミュニケーション設計/マネジメント

27
ビジネスにおけるコミュニケーション設計やマネジメントに役立つ記事をまとめています。 業界や規模問わずビジネスのコミュニケーション設計に関心ある方、よろしければ覗いてみてくださいま…
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

「時間遅延」要因のイレギュラー。それって本当にイレギュラー?

■よくある時間遅延理由の「イレギュラー」 不満因子の代表例「時間遅延」の指標測定結果が常に低い。結構あります。 理由を尋ねると、 「今月はキャンペーンのイレギュラーがあって」 「今月は台風のイレギュラーがあって」 毎月イレギュラーのオンパレード??? お客さまに甘えちゃいけない。 理由はなんであれ、不満因子は不満因子。不満が残っていたら 次のイレギュラーまでにお客さまは別のところにいってしまいます。 そして、いなくなったら二度と戻ってこないと思った方が良いのです。 ■

指標の分子・分母でその意味を把握しよう。

今日は、企業やサービスの顧客コミュニケーション診断をするときに活用する指標のお話をしたいと思います。 ■顧客コミュニケーションの健康診断 お客さまに提供しているコミュニケーション運営には、何かしらの指標(応答率、平均対応時間、ミス率等)が導入されていると思います。 指標は、数多く取れていれば良いものではありません。 100以上の指標一覧。「たくさんとっているのですね。この指標の意味はなんですか?」と尋ねると「私ではわからないので、システム課に確認します」・・では、あまり

お客さまの不満因子を改善しよう

■まえがき お客さまの満足を左右する因子には、「不満因子」「満足因子」「感動因子」の3種類があります。 不満因子というのは、どんなに多くの工夫があったとしても、その不満因子の存在によって、結果的に不満と感じさせてしまう理由になるものです。 よって、常に一定以下に抑えたい。 今日は、不満因子にはどのようなものがあるか、どのように改善すれば良いかについて書いてみます。 ※3つの因子については、以下の記事でも触れていますので、よろしければ読んでください。 ■代表的な不満因子

不要な「問い」と戦略的な「問い」

■問いはお客さまの貴重な声 お客さまの声の分析は、企業やサービスが進むべき道の明確化につながります。 お客さまの声=大きな声ではありません。クレームに代表される大きな声は、一部のイレギュラーな声であって、多くのお客さまはクレームとは異なる体験をしています。 声の分析としてクレーム分析ばかりしている企業がありますが、もったいない。クレーム対応だけに終始すると、活動がもぐらたたきになってしまいます。 「大きな声」よりも「多くの声」に目を向けましょう。 お客さまの声を、定量も含

ビジネスに満足度の3つの測り方<CSAT CES NPS>を上手く取り入れよう

■進むべき道はお客さまが教えてくれる サービスが進む道は、常にお客さまが教えてくれます。 提供者側が良かれと思い提供しているサービスが、実は企業や発信者本位であって、お客さまにとっては良い体験になっていない・・というズレはよくあることです。 結果や、結果に至るプロセスを定点観測して、必要があれば改善することが、お客さまに選ばれ続ける鍵です。 ■不満因子・満足因子・感動因子 お客さまの満足を左右する因子には、3つの因子があります。 各因子の特性を理解しておかないと、取り組

コミュニケーションマネジメントのフレームワークPRDCA

何かを整えていくとき、過去の成功事例を理論だてたフレームワークが役に立ちます。 継続改善の方法論として一般的なフレームワークは”PDCA”。 Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Action(改善) この繰り返しによって継続的な改善を促します。 ”PDCA”は組織のマネジメントだけではなく、様々なセルフマネジメント=自己管理にも役立ちます。 コミュニケーションは、まさに継続的にマネジメントしたい。 日を重ねるにつれ、人や組織の思考と行動癖に偏っていってしま