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シネマ歌舞伎『阿弖流為』を観た記

『マハーバーラタ戦記』からすっかり歌舞伎が楽しくなり、シネマ歌舞伎『阿弖流為』を観てきました。


いのうえ歌舞伎は、友人にたまたま連れて行ってもらった『薔薇とサムライ2』を観て、改めて天海祐希様に心奪われ、面白さに開眼し、

「前作も観なくては!」とゲキ×シネで『薔薇とサムライ』を観て、天海祐希様の不変の美しさに魅了され、神田沙也加さんのことが本当に口惜しく

その流れでいのうえ歌舞伎を知り、同じくゲキ×シネで『神州無頼街』を観て、あまちゃんのイメージで止まっていた福士蒼汰さん(ワンピース歌舞伎にも出演されていたんですね)の芸達者・凄さに驚き

2024年12月に『朧の森に棲む鬼』が上演される、というニュースを見て、

『阿弖流為』にも期待・期待・期待!!しかなかったので、ワクワク劇場に向かいました。


松本幸四郎さん(当時は染五郎さん)、勘九郎さん、七之助さんが素晴らしいのは、期待通りで。
シネマならではで、幸四郎さんのお顔がアップになったときに、カラコンをつけていらしたのにはびっくり。
勘九郎さんは今回も飛んだり跳ねたり強いバネのある動きで圧倒してくるし、七之助さんも女形の殺陣が滑らか。

個人的MVPは、クマコ(の中の方)と市村萬次郎さん!!

バレエと同じように、歌舞伎も着ぐるみがあるんですね・・・>クマコ
殺陣もやればウケもとっていくし、視界が十分ではないし動きにくいだろうにすごい。

市村萬次郎さんは、圧巻・心奪われた・衝撃。
まず、お化粧前のお写真と舞台上の姿とのギャップ。
声と手は、魔術が使える身分の高い女性の体現。
観劇中、市村萬次郎さんという役者さんが透けることなく、舞台上の世界ので生きる、彼女の倫理観・世界の常識をもった1人の”御霊御前”として完成されていて、舞台上の世界に観るものをぐいぐいひきこんできました。
・・・この凄さ・私が受けた衝撃を、他の方にも知ってほしい。共有したい。

もっとたくさん、定例の歌舞伎でも拝見できないのかな??
年齢が上の女形のお役って限られるのかしら。
ジブリや他のアニメ映画で、声の出演でもすごく映えると思うのだけれど、ご出演されませんかね??

近くの座席に座っていた方も、市村萬次郎さんのお役に、休憩中にざわざわ雑談されていました。混ざりたかった(笑)


殺陣や魔術の、視点の頻繁な切り替えや映像効果がちょっとつきすぎに感じて、演出サービス過剰かなあ・・・と少し残念でした。
(もっと映像演出が少なくても、視聴者は補完できますよ!こちらの想像や補完の余地を残していただいても大丈夫です!)

『朧の森に棲む鬼』も楽しみ!

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