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警察の話

私がいかに事件を知り、警察とどういう話をしたかの記録。
結論から言うと、被害者である私に寄り添ってくれた数少ない1人が刑事さんでした。


2024年2月17日(土)9時警察からの着信

朝9時。
ちょうど教室を開けようと、自動ドアの鍵穴に鍵を刺そうと屈んだところでスマホが鳴りました。
画面を見ると 戸塚署 の文字が表示されていました。
今は迷惑電話対策で、着信相手が誰なのか自動で表示されるんですね。
スマホで電話することが稀なので知りませんでした。
スマホの電話機能を利用しない分、自分のスマホに表示される警察署からの着信は衝撃的でした。

ただ、青天の霹靂というわけではなく、心当たりが一つだけありました。

さかのぼること9日前

路面教室で授業をしていると、車が教室前に停められて、ガタイのいい男性3人が下りてくるのが見えました。
教室のインターホンが鳴ったけれど、私は授業中。
奥の事務所にいる誰かが対応してくれるものと思いスルーしていたら、誰も対応しない上に、更に押されるインターホン。
渋々授業を中断して対応すると、警察手帳を見せられ、自分たちは戸塚署の刑事であること、鷲尾祐輔を呼ぶよう言われました。
トイレから出てきた鷲尾祐輔を警察に引き合わせ、私は授業に戻りました。

警察に連れていかれた鷲尾祐輔はその日教室に戻ってきませんでした。

2024年2月17日19時半被害を確認しに警察へ

朝の電話で、教室で盗撮事件が発生したこと、私らしき動画があること、被害を確認しに警察に来て欲しいと伝えられました。

その電話で、警察に言われるまでもなく、犯人は鷲尾祐輔だとわかりました。

その日は授業が4コマあり、代講してもらえないことも分かっていたので、全ての授業を予定通りこなしました。
授業は生徒と接しているので何とかなったけれど、授業の合間は手が震え、自分の身に降りかかったことが信じられないでいました。

授業が終わって19時半に戸塚署に行き、被害の確認をしました。
顔こそ映っていないけど、髪型と服装は私でした。
涙が溢れました。
と同時に許さないという闘志がくすぶり始めました。

2024年2月18日(日)調書を書く

私が1月30日19:35に42秒盗撮された件で調書を書きました。
被害にあったときの服と髪留めも持参しました。

この時、刑事さんに「唯一、犯人と同じ会社に属していて難しい立場にある。本当に被害届け書きますか?」と聞かれました。
被害届け書かない選択肢は無かったし、今も書いたことを後悔してないけど、刑事さんが何を心配しているのか、この時点では考えが及んでいませんでした。
でも、今振り返っても、被害者である私の為にこういう確認をしてくれた警察は感謝していて、私には味方がいるという感覚は心の支えになりました。

殆ど泣いていたことしか覚えてないけど、前日の被害確認の後、職場に戻って被害当日の自分の業務を確認して、調書に挑んだので、私から出来る情報提供は余すことなく出来たと思います。

この時点で犯人は逮捕されていて、私の調書で再逮捕になるだろうということを教えてもらいました。

2024年3月1日(金)警察から再逮捕を知らされる

警察から電話があり、3月3日に再逮捕されるという事を教えてもらいました。

警察発表について確認したら、警察からはしないと。
この時点で、処罰感情しかなかったから、ともかく報道され、社会的制裁を与えることしか頭にありませんでした。
なので、刑事さんに確認したら、メディアからアタリをつけて聞かれたら答えるけど、警察から積極的には発表しないと。
じゃあ、普段私がニュースで見ている報道はされてるのはアタリを付けた記者の力で報道してるの?と聞いたら、その辺は現場の警察には分からないと回答。。。

2024年3月5日(火)警察に再逮捕の確認をする

警察に電話し、本当に再逮捕されたか、起訴はいつなのかを確認した。
私が被害者だからか、警察は親身になっていろいろ話してくれました。

私からの質問が終わったところで「会社から補償の話はされてますか?」と逆に質問されました。
そんな話はされてない。今回電話したのは、事件の事を伝えず授業したり、入塾案内するのが辛くて休職希望を出したく、休職期間の目処を立てたくて確認したのだと説明した。
そうしたら、「会社と話していて感じましたが、被害者への対応が不十分ですね」と言われる。

警察から見てもそうなのか…

会社は期待できないから、警察から発表して欲しいとお願いして切電。

2024年3月11日(月)事件が報道される

お昼の番組で日テレが報道してくれました。
嬉しくて、戸塚署に菓子折りをもってお礼をしに行きました。
お菓子は受け取ってもらえなかったけど、ありったけの感謝を伝えました。

この時は、報道され、事件が白日の下に晒されたのだから、もう辛いことはない。全て上手くいく。
そう感じていました。

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