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時計の数字はなんで1から12までなの?

1歳を少しすぎた下の子が、何やら数を数えはじめていました。

「いーひ、ひーひ、ひーひ、....、はーひ、ちゅーう、じゅう!」

と十まで数えて(本人的に)満足してニコニコしていました。

数の一つのまとまりって10なんですよね。私たちの身近なもののほとんどが10進法で数えられています。

お金とか、長さ(mm、cm)、人数を数えるときも10進法で数えています。

が、ふと「時計ってどうして10じゃないの?」という疑問が...

どうして12までなんでしょう?そして、時間を測る時って分は60進法、時間は12進法で数えます。

12って不思議な数字で、1年は12ヶ月だし、1ダースは12個だし、黄宮12星座(星占いとかで出てくる)だし、干支も12個です。

意外と12って数字は私たちの身近にあって、特に時を刻むのに重要な役割を果たしているのでは??

ということで、今日は12の不思議に迫ってみようと思います。

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片手で12まで数えられる?!

私たちは片手で数字を数える時には、指を一本一本立てて5まで数えますよね。

実は指の関節を数えると12まで数えられるんです。

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親指で関節と指先を順番に数えていくと、12まで数えられます。

これをもう片方の指で何回数えたかカウントすると最大12×12の144まで数えられるのです。

この数え方が12進法の元になったのではないかという説もあります。

時間の概念に12進法や60進法を使ったのは、紀元前15世紀ごろに隆盛を極めていたバビロニアの人たち。

バビロニア人は、太陽が地平線に顔を出しはじめてから完全な姿をあらわすまでの時間(太陽一個分が動く時間の長さ、約2分)を基本単位にすると、その720個分で1日になることに気が付きました。

数学や天文学などを駆使して年と日、時間は12進法、分と秒は60進法で体系づけて1年を表せる様にしたのです。

これが、今でも残っているんだからすごいですね!

太陽の動きを元にすると、ズレが生じてしまいます。国際単位系(SI)では、セシウムの放射周期の約90億倍と定義されています。

できるだけズレが生じない様に様々な工夫がされている様ですが、それはまた別の話。

12等分はコンパス一個で簡単にできる

今の丸い形の時計の原型は約3500年前とも言われています。(バビロニアの人たちが時間を12進法と60進法で表すということをしていた頃)

実は6等分とか12等分というのはコンパスで簡単に作り出すことができます。

言われてみればそうですね!

時計の一番上の数字が12なのはなぜ?

最後の疑問。時計の一番上の数字が0ではなく、12なのはなぜ?

先ほど、時計の文字盤の起源は紀元前30世紀〜40世紀ごろだというお話がありました。0が発見されたのは8世紀のインド。

8世紀にもなると各地に文字盤がある日時計や水時計がありました。

時計に0がないのは納得。


子どもが「どうして時計は12までなの?」と聞いてきたら、どう答えようかな?と今から楽しみです。

にしても、3000年以上昔のものが今でも使われているってすごい事。

時計を見て、古代バビロニアの人たちに想いを馳せるのも良いかもしれません。


それでは、また!


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