見出し画像

認知症

私はグループホームで働いてる

認知症共同生活型介護

定員9名

70歳~100歳の方が入居されてる

ほぼ毎日

夕方になると

『家の鍵をひととこだけ開けてるとよ
ちょっと帰ってくるわ!
直ぐ戻るから!そこやから!
見るだけやから!
大丈夫!
歩いて帰るから』

歩行器でも足がもつれる94歳の女性
落ち着きなく玄関に何度も何度も
ヨロヨロ~しながら
独歩できないのに
歩き続ける

夕方電話で息子さんと会話しても
直ぐに忘れてしまうので

『息子にずっと会ってない、電話もくれない
もう死にたい。何で生きてるんか』

と涙ぐまれ。。。

息子が亡くなるまでの私は
何とかごまかそうと
話しを聞いてた

私は
息子が亡くなった
あの日から

その女性の胸の苦しさが伝わり

感情移入してしまう

息子に会えないその女性の
寂しさ

わかる
すごくわかる



日中会ったのに
夕方は忘れてしまう

もう、何年も会ってないと思っている

女性の寂しさ悲しさ苦しさ


わかる

2月のあの日
息子に先立たれた
あの時から

ケアの思い入れが
変わった

入居者の方

ご飯を食べて
お風呂に入って
歌を唄って

家に帰れない辛さ
子供に会えない寂しさ抱え

日々
呼吸して食べて排泄して

施設に入所された認知症の方


幸せと感じる時


どんな時だろ。。。

考えさせられる






『家族が私のことを
思ってくれてる
支えてくれてる
必要とされてる』

って感じた瞬間かな。。



認知症の症状で
直ぐに忘れてしまうけど

ほんの少しの
一瞬の幸せ

必要だと思った

誰かに
支えられてる
必要とされてる


って

私だったら
幸せだと感じるかな


94歳女性は
認知症症状で
忘れてしまうけど。。


一瞬の幸せ

心のどこかに
わずかでも残るはず

私は
その女性の家族には
代わってあげれない
けど

次は
フットマッサージ
させてもらおう

私も癒されるから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?