始まりのスペイン

１９９５年２月２５日、大学の友人とスペインへとたつ。
初めての海外個人旅行、初めてのスペイン。
とにかくヨーロッパであればどこでもいいから行ってみたかった私と、スペインで美術館巡りがしたい同級生とが、たまたまスペイン語の授業で席が前後になったことで実現した春休み旅行。
何もかもが初めてで、胸が張り裂けそうなくらいワクワクしていた。

期間は３週間。
マドリード、トレド、コルドバ、セビージャ、マラガ、グラナダ、バルセロナ、セゴビア。
ほとんどがYH泊。
今みたいにインターネットもデジカメもない。
旅慣れてないせいで、やたら重い荷物を背負って、道に迷いまくった。
だけど、楽しくて楽しくてしょうがなかった。
これ以降、ずぶずぶと海外旅行の楽しさにはまっていく。

ポストカードは何枚も出てきたのに、何かお土産買わなかったけなーと思いめぐらす。
そういえばオレンジ色の鍋と花柄のコーヒーカップを買った。
鍋にタオルでまいたコーヒーカップを入れて飛行機に預けたら、鍋にはへこみができて、コーヒーカップの１つはヒビが入っていた。
それでも、一人暮らしをしていた学生時代、毎日のように使っていた。
あれはどこにいったのだろう。

ぽってりとしたオレンジ色の鍋はとてもかわいくて、とても気に入っていた。