茶屋ファームさんと〜〜〜〜〜出・会・っ・たぁ〜。
noteを始めてまだ4ヶ月の新参者だけど、ご縁からスルスルっと話が進み、茶屋ファームさん(以降、茶屋さんと呼ばさせて頂きます。)と実際にお会いする事となった。
※前回までの茶屋ファームさん関連記事はこちら。
この日は、4月とは思えないほど暑い一日。半袖姿もチラホラ。
今回、ご一緒する目的は、茶屋さんのお客さんとなった蕎麦処『そばの里 ときわや』さんに一緒に向かい、3代目店主の富山さんに対して茶屋さんがご挨拶方々、親睦を深めること。
Eijyoはオブザーバーで少しでもつなぎ(蕎麦だけにシャレではない😅)役になれればというお節介な役回りです。
そして、『ときわや』さんでお蕎麦屋さんならではの『大人呑み』をして、シメにお蕎麦を味わってくることが出来れば本懐だと思って出かけました。
約束していた待ち合わせ場所の小田急町田駅西口へ。
かなり早く着いてしまったので改札付近の柱にもたれかかっていたら、茶屋さんの方から近づいてきてくれました。
事前オンラインミーティングでお互いの容姿を確認していたので、人混みの中、迷子にならずにスムーズに出会う事ができ、バッチリでした。
茶:「こんにちわ!」
E:「ありゃ、どちらから?改札口の方ばかり気にしていましたよ。」
茶:「ホテルから直接来たんですよ。」
E:「え?今日、町田泊まりなんですか?そうなんですね。」
「ところで、ときわやさんにはどのようにして行きましょうか?」
「長津田から田園都市線でグランベリーパーク南町田まで行って、大変だけど、そこから歩くことになるんですが、それで良いですかね?」
茶:「それでお願いします。」
茶屋さんは、冬の雪かきなどでご苦労されているので、やや日焼け気味で大変健康そうな面持ちだ。
店までは、同じ町田市内といえど、長津田乗り換えで田園都市線でグランベリーパーク南町田へ。
そこから徒歩で20分ほど掛けて、ときわやさんに到着する見込だ。
道すがら、確認した情報として、茶屋さんは昨日、富山から東京経由で友人がいる静岡伊東に入り宿泊、今朝伊東から小田原経由で町田に着かれ、ホテルにチェックインされた、とのこと。
お〜、これはどっぷり呑んで語れるではないか?
グランベリーパーク南町田からひたすら歩きます。
何故か茶屋さんのGoogle検索に頼ってしまいゴールを目指すことに。
あと2分の表示でホッとするも、5分以上歩いてもつかない。
なんで〜?と思っていると
茶:「可笑しいと思っていたら、クルマでの移動を選んでいました。すみません、徒歩で再検索しま〜す!」
E:「道理で、中々つかないので可笑しいと思ってましたよ。ハハハ。」
そうこう話している内に、太めの交差点から左側に折れた場所に『ときわや』さんの看板が見えた!
目的地に到着!
「いらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ。」二代目店主 本間さんの奥さんが休憩中にも関わらず対応していただいた。
E:「富山さんおいででしょうか?」
奥さま:「どちらさまでしょうか?今呼んで来ますので。」
茶:「利賀村から来た茶屋ファームと言います。」
奥さま:「あー、13時半頃って最初聞いてましたが、お昼時間をずらして頂いたんですよね?お待ちしておりました。すみません、今呼んで来ますので少しお待ちください。」
ほどなく、3代目店主富山さん登場!
富:「お待たせしました。」
茶:「どうも、初めまして!ご挨拶遅れまして、ようやくお目にかかれました。」
富:「こちらこそ、初めまして。遠いところを有難うございます!」
富山さんへの手土産に、茶屋さんからは利賀村の高級茶クロモジ茶、Eijyoからは極上コーヒーをお渡しした。
※クロモジ茶
私もお土産として茶屋さんから頂いたので、御礼方々、ここに書きますね。
薬効があり、保温、健胃、脱毛等々に良いそうだ。
試したところ、大自然のアロマがすごくて、全身を温めてくれそうな感じです。暫く楽しまさせてもらいます!
茶屋さん、有難うございました。
そうこうしている内に、2代目店主本間さん降臨!
本間さんの奥様も加わり、5人での座談会の始まりだ。
本:「コロナからさー、夜出歩かなくなっちゃったよねー。だからさ、夜はめっきりお客さん減っちゃたんだよ。この辺の蕎麦屋さんも30軒位あったのが今12、3軒に減っちゃったんだよ。ウチなんか頑張ってる方だよ。」
「ところでさ、山形から買ってたところがさ、連絡まで取れなくなってしまってね。それで心配になっていたんで、そちらにお願いすることにしたんだよ。良かったよ。良いところが見つかってさ。もう少し、あと何袋かで山形の使い終わるので、そうしたら、おたくのを使い始めるよ。」
茶:「そうなんですね。宜しくお願いします!」
前回、突撃潜入ルポの時と同じ様に、2代目店主本間さんのトークが止まらない。😅 実に楽しい。
暗くなる前に、ここらで記念撮影。
本間さんにお願いして、店の暖簾をバックに3人でパチリ。
本間さんのトークを伺っていたら、そろそろお酒が欲しい感じになってきた。
そう思っていたら、富山さんから合いの手が。
富:「何か召し上がりますか?」
待ってましたよ〜、そのひとこと。
E:「そうですね、蕎麦ビールが気になっていましたので、まずは蕎麦ビール、それから干大根の本返し漬け、そば豆腐、田楽もお願いします。」
本:「このさー、蕎麦ビールってアメリカで醸造して輸入してるんだけど、蕎麦屋にしか卸さないんでさ、良い値段するけど、結構出るんだよね。」
茶:「アメリカ産の蕎麦使用なんですね。」
本:「蕎麦って、世界中で穫れるんだよな。」
なるほど!ここにも蕎麦産地事情が関係している。
何しろ、国内産玄蕎麦の供給率は2割しかなく、8割を輸入に頼っている。
そばビールと言う響きからは、国内産が望ましいところだ。
国内蕎麦生産者を守れ〜、政府のお偉いさん!
ふむふむ、早速、そばビールを頂くとしようじゃないか!
茶屋さんが口火を切った。
茶:「すみません、お仕事中なのに、、、。乾杯させて頂きますね。」
本:「あー、どうぞ、どうぞ。」
お互いのグラスにそばビールを注ぎ、「かんぱ~い!」
私のnote史上、歴史的な乾杯の瞬間だ。
あ~、これはクラフトビールの味わいだ。
そばを使用しているので、ホップの苦みが柔らかい感じになっている。
こうして、我ら二人の蕎麦屋さんでの『大人呑み』が始まった。
アテをひとつずつ試して行こうじゃないか!
どれも美味しそうだ。
本返しを使っているだけに、見た目と違って濃くなくさっぱりしていて、大根のパリパリ感が堪らない。
日本酒が欲しくなってきた。
※本返し・・・醤油、本みりん、砂糖を合わせた調味料で、火を入れ、2週間ほど寝かせてあるので、とてもまろやかに仕上っている。
続いて、そば豆腐。
舌の上でざらつき感が全くなく、ぷるぷるした食感で、口の中でするっと溶けてしまう感覚に魅了されて、つい一つ、二つと食べてしまう美味しさ。
味噌仕立てのくるみタレとの相性もばっちりだ。
これも良い、とても良い。
もうだめだ。
日本酒が欲しい。
福島の榮川純米酒をお願いするも、残念ながら在庫きれ。
それでは、という事で富山の亡き義父が好んで呑んでいた、『銀盤』をチョイスした。
お~っと、銀盤は、何と生の純米大吟醸酒でないかい!
これはヤバイ、水の様にスイスイと呑めてしまう。とてもキケンだ!
サービスして頂いたアテの青森産『鴨のくん製』も後押しする。
もはや、誰も止められない。
本:「銀盤、美味いんだよな、この酒。昔っから、置いてんだけどね。」
茶:「お婿さんの富山さんの関係でじゃないんですね?」
本:「そうなんだよ、たまたま前から置いてんだよ。美味いからさー。」
富:「そう、私とは関係なく置いてたんですよ。」
E:「亡くなった富山の義父が晩酌で毎日呑んでたのが、銀盤なんですよ。」
本:「そうなんだね。兎に角、良い酒だよ、これ。一番売れる。」
田楽も手挽きのお蕎麦屋さんならでは、の逸品だ。
流石に蒟蒻までは、手作りでないと仰ってたけど、ざっくりとした歯ごたえのある群馬産の蒟蒻と蕎麦味噌、ゆずの風味が爽やかで一串をぺろっと食べきってしまう。
茶屋さんの方は、そば焼酎の水割りをぐびぐび。
2人共に、日本酒、焼酎を呑み切ったところで、再オーダーだ。
新潟の酒『清泉(きよいずみ)』純米酒を2人で呑むことにした。
アテも干大根の本返し漬け、そば豆腐、田楽を再オーダーだ。
そうこうしていたら、なんと、なんと、お江戸 焼き海苔が運ばれてきた。
本:「これさ、こうやって出してるところ、今少なくなっちゃったよね。」
たまたま、前日にアマゾンで購入した『アンソロジー そば』の第一登壇者である池波正太郎さんが書き出しのところにこの焼き海苔について書いていたのを読んだばかりだったので、余りにも偶然すぎてとても驚いてしまった。同時に本間さんの拘りぶりに敬服だ。
ここでお江戸 焼き海苔に会えるとは、感謝、感激である。
車中で読もうと思って、持ち歩いていたので富山さんにもお見せした。
お蕎麦屋さんでの焼き海苔は、通が好む粋なアテである。
海苔箱という専用箱に入れて、焼き海苔は上段に、下段の箱には炭火種を入れて海苔が湿っ気ないように工夫されているのだ。
お江戸の人は粋だねー。
再オーダーした物が次々、運ばれてきて、食べ尽くす頃にまたしても、サービスと言って、鰊の煮つけが運ばれてきた。
濃い口のタレで煮込んであり、身もトロットロである。
濃い口と言っても、あくやクセがないのでスッキリ食べきれてしまう。
これまた、酒の肴に最高の逸品だ。
酒も進み、酔いも回ってきたところで、本間さんから更なる追加サービスが、、、。
本:「天せいろご馳走するよ。そいでさ、大変だからクルマで送ってくからさ。」
E:「いや、帰りは何とかしますから大丈夫ですよ。」
本:「良いって、良いって、家まで送らせるよ。」
E:「いやいや、そんな、そんな。止めてくださいよ。」
「う~ん。では、お言葉に甘えて、茶屋さんが泊まる町田のホテルまでお願いして良いですか?」
本:「分かった。なら、そうしよう。」
「天婦羅が温かいうちに食べて、食べて。」
呑んだ後のこのざっくりした舌さわりの蕎麦が堪らない。
すっかり、いろいろとご馳走になってしまった。
当初の目的のひとつだった、お蕎麦屋さんでの『大人呑み』を思いっきり堪能できた至福の時間だった。
この後、富山さんが町田駅近くの茶屋さんの宿泊先まで送り届けて頂いた。
本当に申し訳ない限りだ。
時間を見れば、22時を回っている。
ハシゴの虫が騒ぎだした。
中々ない機会なので、もう少し呑んで行こうじゃないか!
E:「茶屋さん、お腹は一杯だけど、少しだけ呑んでいきますか?」
茶:「そうしましょう、ちょっと待ってて頂いて良いですか?上着取ってきますので。」
流石に雪の多いところで育ったとは言え、半袖は堪える。
茶屋さん濃いオレンジ色のパーカーで現れた。
さあ、町田の呑み屋街へ。
とは言ってももう遅い時間だし、お腹も一杯なので横浜の二の舞になったらあかんぜよ。ほどほどにしておけよ!
ということで、本日の棚卸しと今後の蕎麦事情やら、noteでの話などについて、ざっくり話して、最後に熱い握手をして茶屋さんとお別れした。
茶屋さんは、明日、明後日と深大寺や都内の蕎麦の名店などを周ってから富山に帰られるそうだ。
次は私が利賀村を訪れるか、はたまた、茶屋さんが再度、上京してくるのか、次に会う楽しみがまたひとつできた。
茶屋さん、長時間お付き合い頂き、有難うございました。
互いに大酒呑みであることが分かりましたので、次回、必ず再会できることを楽しみにしています!
ときわやの富山さん、沢山ご馳走になってしまい、儲からない客になってしまったんではないですか?本当にすみません。
お気遣い頂いた上に、クルマで送って頂き、本当に有難うございました。
これからもご縁を大切にしていきたいと思います。
コーヒー談義、ギター談義もまたしたいですね。
本間さん、義母さんにも宜しくお伝えください。
蕎麦の歴史を探っていくと、元々は米の代わりとして粥などとして食べられていたそうである。江戸でもそばがきとして食されていたのが、その後、4代将軍家綱の頃(1661~73)に『けんどんそば』が始まりで、それでも茹でると切れてしまうので、うどんがずっと優勢だったようだ。小麦粉をつなぎとして使った二八蕎麦が登場するのは、18世紀に入ってからなので、現在普及しているお蕎麦の歴史は3百年余しか経っていないのだ。
今回、手挽きされているお蕎麦屋さんでしっかりアテを肴にしてお酒を頂いたが、どれもおつまみとしてはとんでもなく良くできた品の数々なので、お蕎麦屋さん、特に手挽きでやられてるお蕎麦屋さんでの呑みは絶やしてはいけないと痛切に感じた。
粋でいなせな江戸のお蕎麦屋さんでの呑み。
「てやんでぇ、べらぼうめ、一昨日きやがれ。」と粋な店主の声が聞こえてきそうだ。😎
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