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沖縄人厳選、沖縄おススメスポット。

沖縄本島に旅行に行く後輩から沖縄のおススメスポットを聞かれ、折角なので記事にしてみることにした。

以下に沖縄在住歴11年のウチナ―ンチュが自信を持って紹介できる沖縄おススメスポットを列挙していく。


飲食店

沖縄の飲食店の中で、ここだけは絶対に訪れて欲しい3つの店を厳選した。

宮里そば ☆☆☆

知る人ぞ知る沖縄そばの名店。
どこか懐かしみを覚える店構え、落ち着く地元のおばちゃん、出汁の効いた沖縄そばすべてが完璧。

赤瓦屋根を持つこのお店は雰囲気も満点。

おススメのメニューは三枚肉そばとトースト。

前述の通り、三枚肉そばは出汁の効いた沖縄そばで、この店を超える沖縄そばとは出会ったことは無い。
間違いなく沖縄の中で一番美味しい。

そしてもう1つおススメのメニューがある。トーストだ。
表面の焼き具合に反して中がフワフワで適度にバターが効いたトーストはとんでもなく美味い。
騙されたと思って注文して欲しい。絶対に後悔はしない。

地元の店を紹介しているのではないかと怪しまれそうなので追記すると、僕の家からは車で1時間。全く持って近所とは言えないが、ここの沖縄そばの為に車を走らせる価値があったということだ。

A&W ☆☆

沖縄県民なら誰もが知るハンバーガーチェーン店。
沖縄に来てハンバーガーと思うかもしれないが、米軍基地がある沖縄特有のチェーン店だ。
一度訪れてみることをおススメする。

アメリカの雰囲気を強く感じる外観やドライブインが印象的。

アメリカのハンバーガーチェーン店、A&Wは日本国内で唯一沖縄県に店を置いている。
県民から愛されているこのチェーン店は、本土復帰を果たした今も、A&W沖縄株式会社として県内に29店舗を展開している。

そんなA&WのおすすめメニューはA&Wバーガー。

A&Wのバンズは全て「ホンコンベーカリー」の手作り。そんな超こだわりの強い食材を集めて作られるのがA&Wバーガー。
ビーフやオニオンフライ、クリームチーズなどが挟まったこのハンバーガーは絶品。

何か良いことがあった時に食べるちょっと特別な美味しいハンバーガーとして沖縄県民から長年愛され続けられている。

キングタコス 金武本店 ☆

県内に6店舗展開しているキングタコスの本店。
何とタコライス発祥のお店だ。

キャンプハンセンのゲート近くにあり、県民だけでなく多くの米軍基地関係者も訪れる。

タコライスは海兵隊員のお腹を満たすため、1984年に考案された。

おススメのメニューはタコライスだ。

タコライスと言っても、皆さんが想像するタコライスとは程遠いものだ。
ここキングタコス金武本店では考案当初のタコライスをそのまま提供している。その為、米の上には肉しか乗っていない。

考案当初のタコライスを食べられるのはここキングタコス金武本店だけだ。
勿論一般的なタコライスである「タコライスチーズ野菜」も売っている。こちらも同時に注文することをおススメしたい。


資料館

沖縄には幾つもの魅力的な資料館が存在する。
その中でも特におススメ出来る3つの資料館を厳選した。

ひめゆりの塔 ☆☆☆

沖縄に行くからには沖縄戦に関する資料館を訪れることをお勧めする。
ひめゆりの塔はひめゆり学徒隊の沖縄戦体験を伝える平和記念資料館だ。

沖縄戦の事を知らずして沖縄を語ることはできない。

ここでは、本土決戦への時間稼ぎとして、捨て駒とも言われた沖縄戦の様子をひめゆり学徒隊に視点を置き、丁寧に記録している。

第二次世界大戦中に沖縄で繰り広げられた地上戦では4人に1人の県民が命を落とした。
この戦争の事を知ることで、滞在中の沖縄という土地の解像度を上げることが出来るだろう。

沖縄科学技術大学院大学 ☆☆

沖縄科学技術大学院大学、通称OISTは沖縄振興政策として政府主導で設立された大学院大学だ。
余り知られていないが、質の高い論文ランキングで世界9位を記録し、40位の東大と大きな差をつけて日本1位を記録している。

OISTのペーボ教授は2022年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。

校内は原則英語。
東京ドーム20個分の敷地を持つこの大学院大学は見学ツアーを毎週火・木曜日に開催している他、カフェテリアを含む一部区域は一般開放されている。

圧倒的なオーシャンビューのカフェテリアを利用するだけでも訪れる価値がある。更に、英語しか聞こえてこないキャンパス内は異様な空間だ。

キャンパスの雰囲気を感じるだけでも価値があるし、様々な研究に関するパネル展示を眺めるだけでも中々面白いものがある。

浦添市美術館 ☆

折角沖縄に行くなら、琉球芸能にも触れてみることをお勧めする。
観光客向けの伝統芸能体験施設よりもおススメ出来るのが浦添市美術館だ。

建物自体も大変特徴的で、建築としても楽しむことが出来る。

浦添市美術館は数多くの琉球漆器を展示している。
漆の持つ美しさを最大限生かした作品が多数展示されており、眺めているだけでも非常に楽しむことが出来る。

芸術作品好きの方は確実に楽しんで頂けると思う。
企画展の内容によっては沖縄県立美術館や那覇市歴史博物館なども訪れることをおススメする。


史跡

資料館の他にも、沖縄には琉球王朝時代を感じられる史跡も存在する。
城好きの僕が特におススメしたい3つの史跡を厳選した。

勝連城 ☆☆☆

勝連城は琉球王朝時代の少し前に建てられた。
美しくカーブする石垣が特徴の城だ。

2000年には世界遺産に登録された。

沖縄の城壁は、日本の多くの城壁と異なり、カーブを描いていることが特徴として挙げられる。
そんなカーブした城壁を沖縄県内で最も感じられるのがこの勝連城だ。

半島に位置するこの城は三方を海に囲まれ、頂上からは美しい景色を望むことが出来る。
後述する果報バンタと近いため、同時に訪れることをおススメする。

首里城 ☆☆

本来は一番おススメしたい史跡なのだが、2019年の火災で残念ながら消失してしまった。
但し、現在でも修復作業と同時並行で一部区域が公開されている。
その為、1つ順位を落としてランクインしている。

守礼門は2,000円札の写真にも使われている。

修復作業中とは言え、守礼門や一部の公開区域にある建物から美しい弁柄色を見ることが出来る。
また、作業の様子を外から見学できる他、臨時の資料館も併設され、現在も十分楽しむことが出来る。

何と言っても本丸から望む那覇の街の景色は大変美しい。
また、首里城を訪れる際は少し足を延ばして後述する金城町石畳道も訪れてみて欲しい。

金城町石畳道 ☆

金城町石畳道は首里城から伸びる石畳道だ。
日本の道100選にも選ばれている。

魔除けの為に設置される石敢當も各所に見ることが出来る。

道沿いには赤瓦の家が立ち並ぶ他、途中に大きなガジュマルの木が生えているなど、沖縄を感じることのできる空間が広がっている。
そこまで長い道ではないが、途中に立派な休憩所も建てられている。

特別見どころがある訳ではないが、時間がある場合はゆっくりこの道を散歩することをおススメする。
何だか時間がゆったりと流れていくような感覚に陥り、少し幸福な気持ちになることが出来る。


景観地

沖縄と言えば海だ。
そんな沖縄の中でも僕が特におススメしたい3つの景観地を厳選した。

果報バンタ ☆☆☆

ここだけは絶対に訪ねて欲しい。
ここ以上に美しい浜と海を望める場所を知らない。

眼下に広がるンダカチナ浜にはウミガメも産卵に来ることがある。

果報バンタはぬちまーす観光製塩ファクトリーの近くにあり、同施設を見学するついでに訪れることが出来る。
県内でも稀にみる透明度の海と真っ白な砂浜、浅瀬に広がるサンゴ礁を望むことが出来る。

風の吹き抜ける果報バンタでぬちまーす観光製塩ファクトリー内の売店で販売している美ら海サイダーを片手に立つと、時間を忘れることが出来る。
ここからの眺めは、万座毛などの有名景観地よりも圧倒的に美しい。

残波岬 ☆☆

残波岬は日本一人口の多い村、読谷村にある岬だ。
断崖絶壁と、眼下に広がる広大な海を楽しむなら残波岬は外せない。

岬には灯台が建っている。

入場料を払えば灯台を登ることが出来る。
岬なだけあって、灯台からは広大な海を望むことが出来る。

また、前述の果報バンタとは異なり、西海岸にある為、海に沈む夕日を望むことが出来る。
夕方の夕日の見られる時間帯に合わせて訪れると良いだろう。
周辺には遊歩道が多数整備されており、涼しくなった時間帯に散歩に訪れるのも手だ。

備瀬のフクギ並木 ☆

後述する海洋博公園のすぐ隣に位置するのが備瀬のフクギ並木だ。
これまで紹介した景観地とは異なり、海とは別の美しさを感じられる。

沖縄の厳しい日光を木の葉が適度な光量に調節してくれる。

防風林として家を取り囲むように植えられたフクギが連なり、備瀬崎までのおよそ1kmの並木道を成している。これが備瀬のフクギ並木だ。

周辺に立つ赤瓦の昔ながらの沖縄風建築と一緒に楽しみ、ゆっくりと散歩をすることをおススメする。


観光施設

最後に僕が特におススメしたい3つの観光施設を紹介する。
何れも有名どころだ。

海洋博公園 ☆☆☆

美ら海水族館が有名だが、園内には他にも多くの施設が存在する。
園内の美ら海水族館は国内最大級の水槽を持つことでも有名だ。

左から熱帯ドリームセンター、美ら海水族館とオキちゃん劇場、海洋文化館。

美ら海水族館は一度は訪れるべき施設である。
その上で、園内にはその他にも多くの魅力的な施設があることを知って欲しい。

特に熱帯ドリームセンターは美ら海水族館と同じ位おススメしたい。
熱帯ドリームセンターは熱帯・亜熱帯の花や果樹を集めた植物園だ。
美ら海水族館から少し離れているからか、いつもお客さんが少ない。
その為、ゆったりと中を見学することが出来る。

但し、お客さんが少ないからと言って展示内容が魅力に欠ける訳ではない。
常時2,000株以上のランを展示するなど、圧倒的な広さと種類、数を誇る植物園は必見だ。

道の駅許田 ☆☆

前述の美ら海水族館や宮里そばに向かう際に通る道沿いに位置する。
2020年には道の駅ランキングで全国1100ヶ所ある道の駅の中で堂々1位に輝いた。

沖縄県内で一番最初に作られた道の駅でもある。

魅力は何といっても特徴的な店舗だろう。
沖縄土産は一通り揃っている他、沖縄独自の料理やお菓子を買うことが出来る。

特におっぱジェラート工房のジェラートは押さえておきたい。
やんばるで作られた牛乳から作られたジェラートはどの味もハズレがない。
甘さのバランスも丁度良く、大変美味しくいただくことが出来る。

ブセナ海中展望塔 ☆

最後に紹介するのはブセナ海中展望塔だ。
美ら海水族館とは別の面白みを兼ね備えた施設だ。

想像以上の魚の多さに驚くことだろう。

美ら海水族館とは異なり、直接海を覗くことが出来る。
その為、様々な魚を見ることが出来る。

広すぎない展望塔内は、特有の雰囲気を持ち、人の多い水族館では感じられない海の中に居るという独特な感覚に陥る事が出来る。
所詮海中展望塔と思うかもしれないが、騙されたと思って一度訪ねてみて欲しい。

海に突き出すこの特異な施設は、確実に水族館とはまた別の体験を提供してくれる。


今回紹介したスポットや、紹介しきれなかったスポットは下のマイマップで確認できます。

以上、ウチナ―ンチュがおススメする観光スポット紹介でした。
最後まで読んで下さりありがとうございます。

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