イラスト習作:兵児帯(4)
今回は、兵児帯の下塗り+影1、2を入れたところまでになります。
兵児帯の結びの部分て、どう見ても適当な形にしか見えません。適当に描いても描けてしまうのでは? そう思って描き進めたのですが・・・。
スケッチ
兵児帯の質感や素材の感じをつかもうと、商業写真をスケッチしました。
こんな絵でも公開はできないのかも知れませんが、これくらいは許してもらいたいと思います。
これ以外にも何枚か描いています。ただ、何枚描いてもわかったようなわからないような感じです。
前回描いた線画をベースに、影を入れようと考えましたが、この形、あまり可愛らしいとは思えません。
原因は、結びが縦長に見えるからだと気づきました。可愛らしく見える結びはどちらかというと横長な、ぽっちゃりとした形なのではと思いました。
そこで、形状をやや横長にして、帯の質感を加えてみました。ですが、やはり不自然です。ここまで来て、
想像で描くのは無理なんじゃね?
そう感じました。
そもそもこの帯、どうやって結んでいるのかわかりません。そんなレベルで、リアルな結びを想像で描くのは、無謀でしょう。
ホンモノの兵児帯
お値打ち価格(それでも高い)の兵児帯を購入し、結びを練習しました。
写真で見る兵児帯と現物とでは、ずいぶんと印象が異なります。写真では、薄くはかない感じですが、現物は結構しっかりしています。
シワ加工も痛いくらいの鋭さが感じられます。そして普通の帯よりも幅も長さもあるそのサイズに圧倒されます。
名もない結び方で結んで写真を撮りました。
兵児帯は、生地が柔らかいこともあり、結びの部分が垂れ下がりやすいようです。結びが垂れ下がると、どうしてもだらしない印象になってしまいます。
そこで今回は、結びが下がらないよう、普通の帯に重ねた結び方にしてみました。
兵児帯の結び方は、思ったほど難しくはありません。ただ、結び方よりも、最後に形を整えるところで仕上がりが決まると感じました。当然ながらイラスト化を意識しながら形を整えています。
撮った写真から大体のアウトラインをもらい、写真を参照しながら陰影を入れました。
今回は、ここまでです。
まとめ
想像だけでは太刀打ちできず、帯を購入、撮影、描き直しと、思ったよりも時間がかかってしまいました。
反面、兵児帯を入手して、その結び方を学習できたのはよかったと思っています。兵児帯の結びの仕上がりは、最後の最後までわかりません。そのときの結びの状況に応じ、バランスよく、きれいに仕上げるもののようです。
いくらスケッチを描いてもうまく感じがつかめなかった要因のひとつは、結び方がわからなかったことです。
さらに、結び方が分かってさえ、最後まで形がわからないというこの帯特有のつかみどころのなさも要因のひとつだと思います。数枚程度のスケッチでどうにかなるものではなかったのです。(私にとっては、です)
今後、他の結び方にも挑戦し、できるだけ多くのロイヤリティフリー写真を公開しようと思います。
引き続き、他の部分にペンを入れていきます。
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