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AIとの「違い」で共存を

私たちの周りに次々と現れるAIは今や当たり前の存在となっています。今私がこれを書いている最中にもAIに関するニュースが流れています。街中にも会社にも自宅にも、様々な場面にAIが関わっておりどんどん便利な世の中になっていくなぁと感じるのですが本当にこのままAIに頼ってしまっていいのでしょうか。そんなAIの現状と人間との共通点や違い、今後AIがどうなっていくのか、それに伴って私たちはどうすべきか。私なりの考えを述べていきたいと思います。

1.今のAI

AI(人工知能)というと私が最初に思い浮かんだのはiphoneなどでおなじみの「Siri」のようなAIアシスタントです。私たち人間が手元の端末に話しかければ答えてくれたり、様々な要望を聞いてそれに従った行動をとってくれます。そういった如何にも機械というもの以外にも、可愛らしい生き物を模ったロボットや人間そっくりに作られたものなどもあり、私たちがより親しみを持って利用できるようになっています。他にも様々なデータを整理したり計算したりするAI、自動でチャット返信を行うAIなどこれまで人間が行ってきたことをAIがどんどんできるようになってきたのが現状です。

2.人間との関係性

人間は「経験」をもとに知識を付け、行動や思考に繋がっていきます。経験を積めば積むほど知識は増え、能力は上がっていきます。AIもこれと同じで自分が行った作業や経験の中から学習することが出来ます。これはAIと人間の学習方法に共通点があるということが分かります。ではなぜこのような共通点が生まれたのでしょうか。それはAIが誕生するにあたって、人間の脳の仕組み(ニューロンという神経細胞がネットワークを形成して人間の活動や働きを行うこと)を理解した「人工ニュートラルネットワーク」というプログラムが作られたのです。これを多層にした「ディープラーニング」という機械学習の1つの技術が人間の生物化学的な仕組みをヒントに作られているので、当然人間と同じ仕組みになるということになります。このように人間の脳と同じ働きをし、さらに人間よりも早く優れた仕組みが出来ているということは今後AIはどうなるのでしょうか。ただ、もちろん人間とAIには違いがあります。それは人間には、祖先から受け継ぐ遺伝子が存在するということです。これまで何千年に渡り様々な環境の中で生き残る為受け継がれてきた遺伝子は、人間として生まれたときから作動します。生きる為に感情を持ったり第六感という感覚を持ったりと人間自身もコントロールすることのできない本来備わっているものがあります。またもう1つの違いとして、AIは最短で最終の目的にたどり着くように学習を繰り返します。しかし人間は目的に辿り着くまでの学習で挫折や迷いや決断、そして人との関わりを経験します。これらはAIが経験することのできない唯一のものです。人間とAIの学習構造は同じですが、それまでの過程は全く異なってくるということが分かります。

3.この先のAI

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有名な話だと、アメリカの発明家であるレイ・カーツワイル氏は、遅くとも2045年までには全人類の知識を足し合わせた知能をも超えるAIが誕生しそのAIがさらに賢いAIを作り出しそのAIがまた、、、というようにAIの成長が止まらなくなる時点がやってくると予測しています。この時点をシンギュラリティと呼びます。人間よりも正確性やスピードの速さをAIは持っており、現に人間の仕事をAIが行うようになっているものもたくさんあります。人間の脳は覚えたことを忘れやすいですがAIはデータを保存できるのでそういった面でも人間よりも優れているといえるでしょう。単なる機械と違ってAIは人間と同じように考えて行動を起こし人間の脳を超えていきます。これからはAIとの共存が始まるのです。

4.共存の為に

「AIに頼らない・AIと競争をしない・AIを消そうとしない」この3つが大切だと思います。これまで、地球が誕生し、消滅する生物が多くいた中で人類は生き残ってきました。もちろん人類同士の争いというものが昔も今も絶えないですが、その中で人種が違っても話す言葉が違っても共に生きようとひとりひとりがしてきた結果、地球の中で人類が最も強い存在になり人類が今この地球を支配できているのだと思います。AIについても同じで、AIを人間が開発して人間にとって便利な世の中にした以上は、AIと共存する気持ちを人間が持つべきだと考えます。AIにあって人間にないものと人間にあってAIにないものの「違い」があることを理解するべきだと思います。ただAIに頼りすぎれば必ず何もかも支配されてしまうような将来が待っているし、競争したり、はたまたせっかく開発したAIを消そうとしてしまえば今のこの便利で発展し続けている世の中も同時に消えて行ってしまうでしょう。共存を認めることでさらなる社会の発展に繋がりこれまで人間だけでは解決できなかった問題が解決できるようになるのではないでしょうか。

【参考文献】

https://www.google.com./amp/s/aizine.ai/ai-tigai-0518/%3Famp%3D1