見出し画像

関節のあれこれ

人は関節があるから肘を曲げたり、肩を回したり、歩いたりすることができます。
関節には曲げ伸ばしだけでなく、捻るという動きもあり、これらの動きからさまざまな日常生活やスポーツにおける動作を成すことができます。

今週はそんな関節の動きや種類を雑に解説していきます!

面と軸
人の動きは面と軸で動いています。

このように、前額面(前額軸)、矢状面(矢状軸)、水平面(水平軸)と分けることができます。


前額面

身体を前後に分ける面。

前額面は腕や脚を開いたり(外転)、閉じたり(内転)といった動き。

矢状面

身体を左右に分ける面。

矢状面は腕や脚を前に上げたり(屈曲)、下ろしたり(伸展)といった動き。

水平面

身体を上下に分ける面。
MRI画像なんかはこの面だよ!

水平面は首を横に振る(回内、回外)などのような動き。

こんな感じで日常生活の動きを面で分解することができます。
では、ここからこの面で動く関節の種類を見ていきましょう!


関節の種類
まず人間の関節をあげてみましょう!
・手関節(手首)
・足関節(足首)
・肩関節(肩)
・股関節(脚の付け根)
・肘関節(肘)
・膝関節(膝)
・指

それぞれ同じ関節ですが、それぞれ動きが大きい部位小さい部位があると思います。
これは関節の種類が異なるためです。

では、ここからは関節の種類をあげます!
・滑走関節(馴染みがないから割愛)
・顆状関節(自分で調べてね)
・球関節
・蝶番関節
・鞍関節(馴染みがないから割愛)
・車軸関節 (例えにくいから割愛)

関節の種類で1番馴染みがあるのが球関節蝶番関節だと思うので、こちらを説明していきます!

球関節
球関節は肩関節と股関節にあたります。
特徴は、全ての面での動きが可能です。
つまり、めっちゃ動く!

蝶番関節
蝶番関節は膝関節、肘関節にあたります。(ただ膝関節は多少捻る動きも含まれるので完全な蝶番関節ではない)
特徴は一つの面でしか動かせないが大きく動かすことが可能です。
ドアについてる蝶つがいと同じ動きだよ!

球関節と蝶番関節の動きや特徴は簡単に覚えることができたと思うので、ほかの関節についても調べてみてください!

関節の動き
身体の面や関節の種類を覚えたら今度は関節の動きについて勉強していきましょう!

関節の動き(膝を曲げたり、肘を伸ばしたり)にはそれぞれ名前が付いているので、そこから覚えます。

・内転⇄外転
・屈曲⇄伸展
・内旋⇄外旋
・水平屈曲⇄水平伸展
・肩甲骨の動きはここでは割愛(これはまた別で)

最低でもこの8個を覚えておけば間違いない!
基本的に人間の動きはこの8個で構成されています。
あとは部位によって動きの名前が少し異なる程度なので割愛します。

・内転⇄外転側屈
内転、外転、側屈は前額面での動き。
左2つは側屈
右2つは内転⇄外転

内転:体幹の中心に近づく動き
外転:体幹の中心から遠ざかる動き




・屈曲⇄伸展
屈曲、伸展は矢状面での動き。

屈曲:関節を構成する2つの骨のなす角度がより小さくなる    
動き。
伸展:関節を構成する2つの骨のなす角度がより大きくなる動き。

------



・水平屈曲⇄水平伸展、外旋⇄内旋
水平屈曲⇄水平伸展、回旋は水平面での動き。
左2つは水平屈曲⇄水平伸展
中央2つは回旋
右2つは外旋⇄内旋

水平屈曲:腕や脚が水平面上で前方へ向かう動き
水平伸展:腕や脚が水平面上で後方へ向かう動き
外旋:長軸を中心にしてその骨が外側へ向かって回る動き
内旋: 長軸を中心にしてその骨が内側へ向かって回る動き

今週の記事は今後筋肉の動きやトレーニングを勉強していく際にかなり重要になってくるので、覚えておくといいですよ!!!!

------


最後に問題
スクワットの直立からしゃがむ動作の関節の動きはそれぞれなーんだ。 (答えは下に書いておきます)






答え
肩関節の伸展
股関節の屈曲
膝関節の屈曲
足関節の屈曲(背屈)


 

引用、写真等
1)プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動系
監訳者 坂井建雄 松村譲兒
発行者 株式会社 医学書院
2)NSCA決定版 ストレングス&コンディショニング第3版
編者 Thomas R Baechle Roger W Earle
総監修者 金久博昭
発行者  松葉谷勉
3)身体運動の機能解剖 
著者 Clem W.Tompson , R.T.Floyd
翻訳者 中村千秋,竹内真希
発行者 戸部雄一郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?