ぼうけんのしょ8 eiichi_bolero 2020年6月22日 20:20 思い立って陸路、バスに揺られドイツからノルウェーへ。 速度ゆっくりねくん。なんともいえぬ顔。 バスがすれ違うときに、運転手同士で手挙げたりウインクしたり、挨拶するの、ほんと好き。 ドイツ北端の港に着く。国境警備隊と。 トレーラーとフェリーを待つ。ドイツ語で10まで数えるのはもう朝飯前。 デンマークへと繋ぐ大きなフェリーが近づく。海を越えるという実感。覚悟。 バスごとフェリーに乗り込み、ドイツにしばしの別れを。 通貨、変わるってよ。 船内は豪華客船のような。気分だけ大富豪。 飲食店やゲームコーナー、ショッピングブースにリラックスソファ。小一時間では堪能しきれぬ。 ここまで大きな船になると、波の揺れをも感じさせない。悠々とした心もち。 大きな風とせわしないボイラーの音。豪快なデッキ。 Googleマップでは見れない光景。たしかに海を渡る。 対岸が見える。いざデンマーク。 ドッキング。まるで宇宙飛行士のような。 ようこそデンマークへ。トラックは今日も国をまたいで。 パスポートのチェック。大型車と一般車は分けて厳密に。慎重に。 .jpならぬ.dk ここから海沿いをひた走る。デンマーク、スウェーデンを経由して、ノルウェーへ。 二階席最前列は永遠に楽しめる特等席。映画を観るような、旅番組を観るような。 いよいよスウェーデンからノルウェーへ。バスの乗客もドイツ語話者が減ってきた。 片道23時間かけて、ようやく目的地周辺。運転士の低い声が朝を告げる。 ようやく着いたノルウェー。いま僕はノルウェーにいるのか。言葉が違う。背が高い。より寒い。 中心街には近代的な建物と古き教会。このコントラストが現代人にとっての馴染みか。 読めない...そもそも発音を知らない。 ドイツの寮を出て丸々一日。やっとお宿へ。修学旅行の時を思い出す。相部屋はモロッコ、アメリカ、フランス、ルクセンブルクと多国籍。ああ楽しや。 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート