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盆栽。

盆栽。

いきなり謎の単語を出してスタートする今回のお話。

MTGで盆栽と言えば、

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《Zuran Orb》
コスト:0
アーティファクト
土地を1つ生け贄に捧げる:あなたは2点のライフを得る。
アンコモン

このカードの事を指すのだけれども、
今回は《Zuran Orb》も関係ない。

店主にとってはアルファ40(Alpha40)の話題だけれども、
読む人によってはアルファ40の話題になるし、
そうでない人もいる。
人それぞれに思う事はあると思うお話。

で、盆栽。
アルファ40という遊び方は盆栽だと思う。

盆栽という趣味をやった事はないけれども、
盆栽は1年や2年で終わるようなものではなく、
何年もの時間をかけて1つの木を育てていく。
アルファ40も何年もの時間をかけてデッキを育てていく。
やろうと思ってアルファ40のデッキを即揃えられる人はいない。
余程のお金と余程のコネクションがあるなら別だが、
そんな人はまずいない。

そもそも
「とりあえずアルファのカードを40枚集める」
でさえ全然簡単じゃないのが現実。

そんな環境下で、
自分の描いたデッキを揃える事はとても難易度が高い。

例えば、

4《Ancestral Recall》
4《Black Lotus》
4《Timetwister》
4《Time Walk》
4《Mox Sapphire》
4《Mox Ruby》
4《Mox Emerald》
3《チャネル/Channel》
3《火の玉/Fireball》
2《Wheel of Fortune》
2《太陽の指輪/Sol Ring》
1《Taiga》
1《Tropical Island》

こんなデッキを組む!と言い出して
お金だけでも膨大な数字がかかるけれども、
仮にお金があったとしても、
この40枚を世界中から集めるのは1~2日ではまず不可能。
日本国内と海外のカードショップを探しまくっても、
この40枚は一瞬では揃わない。
「さらにこれをニアミントで全部揃えたい!」
などと言い出したら無謀どころではない。

だから盆栽。
何年もの時間をかけて1枚1枚集めて、
目指した完成形に近づけていく趣味。

ちなみに高額の盆栽は1億円つく事もあるんだとか。

1盆栽1億円がありえる世界。
1デッキ1億円がありえる世界。
こんなところもちょっぴり共通点。
そういえば盆栽も品評会のようなものはあれども、
だいたいは自己満足のような世界。
アルファ40もまず大会などやらないのだから、
半分以上自己満足の世界。
こういうところも似ているといえば似ている。

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アルファ40はMTGにおけるエンドコンテンツ。
多くの人にとっては、
ヴィンテージやオールドスクールあたりがエンドコンテンツかもしれない。
レガシーがエンドコンテンツだという人もいると思う。
人それぞれMTGをどんな形で始めるかは様々。
様々なので文頭の人によってはアルファ40の話題ではない、
と言ったのはこういう事。

けれども、
「ヴィンテージから入って、
 飽きたからスタンダードをやる。」
という人はさすがにいない。
スタンダードやリミテッド、パイオニア、モダン等、
その人の財力と環境に見合ったところからスタートして、
MTG歴が長くなってくるとゆっくり下の環境に降りていくのが普通。
何をエンドコンテンツに見据えるかもその人次第。

MTGを開始1年目からレガシーやヴィンテージに行ける人は、

・MTG黎明期からやっているから、
 スタンダードとレガシー・ヴィンテージに境界線があまり無かった。

・相当な富裕層かつこれを一生の趣味にするつもりがある。

といった珍しいケースのみだと思う。
(店主はギリギリ前者。)
多くの人はゆっくりゆっくりレガシーに手を出したり、
モダンに手を出したりという感じで、
時間をかけて色々な世界を見ていく。

スタンダードや持っているカードだけでデッキを組む所から入り、
色々なレギュレーションに挑戦していく事も盆栽と共通するものがある。

事実、店主自身もアルファ40を知った時に、
「これ、1年かけて40枚を揃えるかどうかじゃないかな?」
と思った。
そして実際にやってみて思った事は、
「このデッキの完成形は一生をかけて作るものだろう。」
だった。
40枚の内、1枚を変える事も数ヶ月~1年かかる事もあるだろう。
今の時点でも結構変化が難しそうな状況だ。
なにせ欲しいカードが高額で買えないか見つからない。

現在アルファ40のために欲しいカードトップ5は

Black Lotus - コピー

1位:《Black Lotus》
2位:《Ancestral Recall》
3位:《Timetwister》
4位:《Mox Sapphire》
5位:《Time Walk》

・・・当たり前か。
順位をつけているけれど、
「見つかった上で買えるお金があったら買う。」
なので順位に全く意味がないリスト。
そもそも《Black Lotus》なんてボロボロの状態でも高いので、
見つかったとしても買えるかどうかは全く別。
その意味では買える可能性がある《Ancestral Recall》のほうが現実的。
せめて1枚持ちたい。
あとは一応持っていたいカードで

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6位:《黒の万力/Black Vise》
7位:《Wheel of Fortune》
8位:《Tropical Island》
9位:《Mox Emerald》
10位:《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》

と続く。
あと別でAlpha《セラの天使》PSA10を捜索中。

自分のアルファ40の完成形はこんな感じだろうか。

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2《セラの天使/Serra Angel》
8《Ancestral Recall》
8《Time Walk》
4《Timetwister》
8《Mox Sapphire》
2《Mox Pearl》
6《Black Lotus》
2《Tundra》

やっぱりフィニッシャーは最後まで《セラの天使》にしておきたい。
単純なものだと《黒の万力》を置いて《Timetwister》。
その後、相手に《Ancestral Recall》連打だけれども、
自分らしさ追求なら《セラの天使》を活躍させたい。

最高形なら《Tundra》を1枚に減らして、
もう1枚《Black Lotus》だろうか。
それにしても遠い道のりだ。
《Ancestral Recall》と《Black Lotus》の枚数が、
絶望的に足りない。
さきほどの欲しいカードの6~10位が入手できた時は、
ちょっと色や構成が変わっていくものの、
最終到達目標はこんな感じだと思う。
《新たな芽吹き/Regrowth》を持っているので、
《Tropical Island》や《Mox Emerald》を入手出来るなら、
白青緑のデッキもいいかもしれない。

生涯をかけてこの盆栽の完成を目指そう。

皆もAlpha40ではなくとも、
それぞれの盆栽の形を頭に描いてみたら、
MTGの楽しさが1つ増えるかもしれない。

ではまた。

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