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坐サロンでサリダチェアに座ってみた

目的

手頃な単価でちゃんとしたチェアが欲しいな〜、とオフィスチェアを調べていると、サリダチェアのスタイリッシュな見た目が気を引く。
値段に対して、機能性もしっかりしているように見受けられる。
しかし名前も形も似ているのが沢山ある。特にYL9はゲーミングモデルなど、シリーズ展開が多くて画面上では分からないことが多い。
ということで、実際に座りに行ってみた。

サリダについて


SARIDA(サリダ)は国内オフィス家具メーカー、イトーキ社の商品群だ。
デスク・チェア・キャビネットの展開があり、チェアはYL2〜YL9までラインナップがある。

ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)


坐サロン 東京は、2022年9月からコンシューマー向けにオープンしている、完全予約制のショールームだ。メールのみの対応になる。
筆者は予約フォームに入れたアドレスが間違っていて、完了メールが届かず、イトーキ社の相談窓口に別途連絡して事なきを得た。
このようなヘマはやらかさないように注意して頂きたい。
イトーキ社の担当者には丁寧に対応して頂いた。本当に申し訳ない。

最寄り駅は東京メトロ京橋駅。
2番出口から建物に直通している。
自動扉から入り、道なりに歩くとエレベーターがあるので3階に上がる。

2番出口の階段横の自動扉からビル内に入れる

小規模なショールーム内には、サリダチェアのほかにも自宅で使用するのに適したラインナップが置いてある。
今回の見学は、サリダチェアが目的だが、ほかも幅広く座ってみたいとお願いした。

実際に座ってみた

展示されていたサリダチェア4タイプ

展示があったのは、
画像向かって左から、YL6、YL9、YL9-G(ゲーミングモデル)、YL8(メッシュ)の4種。
丁度座り心地を確かめたいラインナップだ。

背面からみた姿、スッキリしていて良い

■YL6
背面は固く、しっかり背中を支えてくれる。
座面は少し固めだ。悪くは無いが、個人的にはクッション性が物足りない。
操作性はシンプルで分かりやすい。右手側に2種類のレバーがあり、ワンタッチでそれぞれ座面の昇降と、背面の角度調整が可能。
ロッキング機能は特に問題ない。
アームレストはオプションで付けられる。性能が昇降のみだと考えると、無くていいかと思う。

■YL9
背面がエラストマー、伸縮性がある樹脂できている。見た目に依らず、座った時のフィット感は良好だ。
座面はすこし固め。
坐サロンに展示は無かったが、YL9-Aという機能は簡略化したものの、座面が改良されたタイプがあるようなので、そちらのほうが良いかもしれない。
座面を前にスライドさせる事が可能。この機能はそれほど使用しないだろうが、面白い。
アームレストは昇降できるが、内側向けて動かせない。活躍の機会は少なそうだ。
ヘッドレストは角度調整が可能。使用感は、ちょっと硬く感じる。

■YL9-G(ゲーミングモデル)
背面はYL9同様。気持ちのいい座り心地だ。
座面が全く違う。YL9より少し厚みがあり、もちっとしていてクッション性が良好だ。
アームレストは昇降ボタンが付いており、内側に向けたり、角度を付ける事が可能。
書き物やマウスを使う際、使い勝手の良いアームレストが付いていると、身体の負担が減る。
YL9-Gのアームレストは、実用レベルだと思う。

■YL8(メッシュ)
背面・ヘッドレストがメッシュ素材になっている。
エラストマー背面と比べると、よりしなやかで背中全体にフィットする。5万円以上のメッシュチェアよりは、テンションが柔らかい感じがする。
YL9とは、背面素材以外の差はない。
エラストマー背面かメッシュ背面か、どちらを選ぶかは、個人の好みになると思う。


そのほかの椅子も試してみた

クロスフォーカスチェア
ゲーミングチェア。座り心地は、一人がけのソファの様に安定している。というか、ファブリック素材はソファ用そのものだ。
腰のクッションは固く、サポート感は良好。
ヘッドレストのクッションは位置調整ができないので注意。
アームレストは昇降可能だが、お飾り程度。
合皮のチェアよりは汚れやすいと思うが、ファブリックだと肌当たりも優しく、ゲーミングチェア独特のスポーティな見た目が緩和されているのも良い。

メランジ感のあるかわいいファブリック製

アクトチェア

今回座った中で一番ドンピシャな座り心地。
背面のメッシュは貼り込みの張力が程よく、フィット感が心地良い。
ヘッドレストも背面と同素材でフィットする。
座面の機能が盛り沢山。YL9-G同様もっちりしているが、こちらは包み込む様な立体的な形状をしていていて安定感がある。
座面手前が巻き込める様になっていて、座面の奥行き幅を調整できる。座面が合わずに太腿が圧迫される、なんてことは無くなる。 
アームレストの可動域は自由自在。買うなら絶対アームレスト付きがいい。

配色にこだわりがなければ、web限定モデルがお勧めだ。
配色が限られるが、単価が抑えられている。通常10万を超える椅子だが、7〜8万円台で購入が可能。

アクトチェア。
web限定モデルは写真のグレーほか2色ある


vertebra03 (バーテブラ)

面白い名前。「脊椎」という意味らしい。
他のチェアと異なり、見た目はリビングやダイニング用のチェアっぽい。
しかし座り心地は本格派である。ロッキング機能付きで、さらに体勢に合わせて座面が動く。
筆者は座面が動くチェアが大好物だ。
集中する作業は前傾を取るのそこの貴方、座面が前傾するタイプはいいぞ。
ファブリック・脚のタイプ・色の組み合わせの選択肢が非常に多い。

バーテブラの木脚タイプ。水色のファブリックが人気らしい

フリップフラップチェア
見た目がまず格好いい。
写真の背面を見てほしい、デザイン性が高い。
座り心地は良い、腰のホールド感が安定している。
個人的に、ここまでがっしりホールドされるのは好みではなかった。

毎日見るたびニッコリ出来るデザイン

どれが良かったか

5万円以下で買うなら、YL9-Gがお勧め。
選定ポイントは以下の通り。
・サリダチェアで座面のクッション性能が一番良い
・アームレストが実用的
・ロッキング機能の使い心地も悪くない
・見た目・座り心地・機能・コストのバランスが良い
カラーバリエーションが少ない事以外は、お勧めだ。

もう少し予算を上げられるなら、アクトチェアがお勧めだ。
筆者が買うならば、予算をあげてこちらにすると思う。
しかし、バーテブラも捨てがたい。
姿勢に合わせて座面が可動するチェアは、コクヨ社のingシリーズが優秀。筆者同様お尻が動く椅子に魅了された人は、そちらも試座してほしい。

坐サロンの滞在時間は40分程度、
リクエストに合わせて丁寧に説明して頂き、コンシェルジュには重ねてお礼を申し上げたい。

今回省略したが、他にもオフィスチェアのラインナップは充実していた。
都内に足を運べるのであれば、座サロンでじっくり自分に合った椅子を吟味してほしい。

「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」
開館時間:10:00〜12:00、13:00〜17:00
※完全予約制
休館日:火・土・日・祝日、夏期休業日、年末年始所在地:東京都中央区京橋3-7-1 相互館110タワー 3階
東京メトロ銀座線 京橋駅 2番出口直通 徒歩1分
都営浅草線 宝町駅 A4出口 徒歩2分 ​
https://ps.itoki.jp/showroom/



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