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英語プロフェッショナル・ライティングについて (セミナーのご案内も)

英語を書く上において、大切なのは、情報の流れをコントロールすることです。

そのトピックに移る前に、私とビル(ドットソン)のこれまでのコラボについて書いてみます。

私とビルは、日本人の学習者さんを対象に、プロフェッショナル・ライティング指導のセミナーを2月に開催します。

私はシカゴ大学院時代に、統計学の一分野である教育測定を勉強していました。ある時に、その分野の関係者で韓国の教育関連の会社に就職していた人から、TOEFLの模擬試験を作ってくれる人はいないかと打診がありましたので、手を挙げました。これは1990年代後半の話です。メーリングリストから話が回ってきました。

そこで、私はアメリカ人ライターを探すために、大学院コミュニティーのメーリングリストに頼りました。そこに応募してきてくれたのがビルです。ビルは英文学のPHD課程にいました。彼は、その他のライター達の上手にマネージし、質の高い模擬試験を作成してくれました。彼は、文学の博士号を取得し、現在は、南カリフォルニア大学に勤務しています。私のVOICYにも定期的に出演してくれています。この25年ほど、ビルと私は、それ以来、ESL関連の仕事をしてきました。

私と彼のもう一つの共通点が、シカゴ大学大学院の有名なライティングクラスを取ったと言う点です。ビルはインストラクターもしていました。そのクラスは理系、文系に関係なく、多くの大学生が集まるクラスです。そのクラスでは、私の感覚ではびっくりするような内容を教えてくれるのですが、一番大切なのは、情報の流れを上手にコントロールするということでした。

例えば、高校生用のライティングクラスでは、受身形を使わないように教えます。いわゆる受動態ですが、それを使うとメッセージが弱まると教えられているのです。

しかし、シカゴ大学院のライティングのクラスでは、これを真っ向から否定します。もし情報が、受動態を使うことによって、より効果的に読み手に伝わるのであれば、使うべきだというのです。

つまり、これしたらダメ、ああしたらダメ、、というようなリストを学ぶのではなく、結果として、読み手が全く苦労することなく、楽に読める文章は、情報の流れが分かりやすくできており、受動態も、使い方で、その情報の流れを助けてくれるのだ、、ということを学びました。

例えば、二つの文章を比べてみてください。どちらが読みやすいでしょうか(情報の流れが分かりやすいでしょうか?)

例ですので,高尚な内容の文ではありません。

I studied at the University of Chicago and Professor Smith taught me.

I studied at the University of Chicago and I was taught by Professor Smith.

後者の方、つまり受動態を使っている文章のほうが情報の流れ的に分かりやすくないでしょうか?受け身を使うことで、この2番目の文に含まれる二つの文章の主語が統一され、読者が余計なブレインパワーを使わなくても、ぼやっとして読んでいても、内容が頭に入ってくるのです。

最初の文では、突然、文の真ん中で、知らない人の名前が出てきます。誰、それ?という感じで、読者としては、戸惑ってしまいます。

このような、伝達のテクニックは、意図的に方法を学び、たくさん練習をすることで、上達できます。

ビルと私が講師として勤める2月のプロフェッショナル・ライティングセミナーのご案内はこちらです。以下の絵をクリックしてください。

 

 

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上川一秋
英語喉という方法を基本として、英語力をつけるためのプログラムを色々と用意しています。