イギリス大学院授業実況【タスク型教授法】
現在の教育界では「アクティブラーニング」という言葉が大流行しており、現場では様々な試行錯誤が繰り返されています。
しかし、アクティブラーニングを推進するための方法論が確立されているとは言えず、文科省としても様々な取り組みの中で、良いものを取り上げて共有していくというスタンスのように思います。
それでは、本当にアクティブラーニングを実現するための指導法はないのでしょうか?
結論から言うと、タスク型教授法(Task-Based Language Teaching)という確立された指導法があります。
この指導法を活用すれば、文法の正しさにとらわれすぎて、英語が話せない・書けないというジレンマに陥っている現状を打破できると考えています。
実際に、この指導法を中学校の教育現場で実践したことによって、学力調査や英検の合格率が飛躍的に高まりました。
しかし、この指導法を導入した当初は
「文法や単語の基礎が固まっていないのにアウトプットさせるのは間違っている!」
と批判を受けました。
確かに、インプットをしてからアウトプットというのは言語習得理論的に正しいですが、それは第一言語に当てはまり、第二言語習得には必ずしも当てはまらないと思います。
なぜなら、学習者は日本で生活していると、カタカナを通して大量の英語に触れているからです。
実は英語教育現場では学習者の発信力を過小評価していて、もしくはテストで高い点数を取らせるために文法や単語の暗記を推奨しているように思います。
この記事では「タスク型教授法」の解説と、その指導法を使った提言をしていきます。
タスク型教授法は3つのステージに分かれています。
1つ目は・・・
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