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【株式投資】オンライン教育業界銘柄分析【すららネット】

今回紹介する銘柄は「すららネット」、証券コード3998です。

「教育に変革を子どもたちに生きる力を」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」を国内では約1,400校の塾、学校等に提供しています。

2021年2月11日時点での株価は3835円で、配当はなく、PERが103倍、PBRが19倍となっています。

チャートを見てみると、コロナショック前は1496円だった株価がコロナショックで682円まで下落します。

その後株価は急上昇し、10月には9350円をつけます。最安値から15倍ほどになりました。

しかし、その後は滝のように下落し続け、現在の株価まで下がってきており、どこまで下落するかが読めない状況となっています。

なぜここまで下がってしまったのでしょうか?

要因の一つは、2月5日に発表された決算です。

今期の経常利益が34%減益となったことで、投資家の期待を裏切る形となりました。

また、来期の21年12月の営業利益予想が40%減と発表されたことで、ストップ安となり、一日で株価を1000円下げました。

これは、100株持っていただけでも、10万円の損失があったことを意味します。

収益性を見てみると、2020年はROEがが34.85,ROAが26.95という驚異的な数字を叩き出しています。

2021年はそれぞれ18.61,13.43となるものの、それでもこの数値は非常に高いといえます。

成長性を見てみると、上場以来平均して20%以上売上高を伸ばしています。しかし、営業益は来期はマイナス40%となります。

ここまで落ち込む予想は出したのはなぜでしょうか?

決算説明資料を見てみると、2020年はEdTech導入補助金により大幅増収しましたが、2021年4月以降はその補助金を想定していないため、16%増収という保守的な予想を立てています。

また、販売管理費(従業員の給料など)はコンテンツの拡充や、利用者増加に伴うサーパーコスト、営業人員増員などにより、大きく増える予定です。

つまり、導入校数、ID数増加に備えた先行投資で費用が増加するため、減益の見込みとなっています。

また、海外の市場では、コロナ禍によるロックダウンで学校や塾の運営が不安定となっており、厳しい環境が継続中です。

「すららネット」は買いでしょうか?

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