授業話し合いの様子

イギリス大学院留学授業実況【タスク型教授法その2】

前回の記事ではタスク型教授法の有効性とその枠組みを解説しました。

今回の記事はタスクを実施した後のステージについてお伝えしていこうと思います。

よく「英語学習ではアウトプットが大事だ!」という主張を聞きます。

それは確かにそうなのですが、やりっ放しでは意味がありません。

スピーキング力を一人で伸ばそうとしても限界があるのは、自分が言っていることが相手に伝わるかどうかをチェックできていないからです。

つまり、アウトプットに対するフィードバックを受けることはとても重要です。

では、英語を教わる際にどうすればフィードバックを受けることができるのでしょうか?

その結論は、タスク型教授法の授業を受けることです。

その理由は、学校での英語の勉強を思い返すと分かりやすいです。

教科書には文法や単語が載ってあり、それを暗記して、教科書に載っている例文の一部を変えて”英語表現”をしていませんでしたか?

お気づきかもしれませんが、このプロセスではフィードバックを受ける機会がありません。

なぜならば、必要な情報は教科書に全て書いてあるという”前提”だからです。

その一方で、タスク型教授法の良い点は、タスクを通してアウトプットをした後にフィードバックというインプットが来る点です。

この手順の方が、インプットの質が高まることは直感的に分かると思います。

なぜならば、アウトプットをした時に、

「こう英語で言いたいんだけど、どうやって言えば/書けばいいか分からない・・・」ということはよくあります。

その知識を欲している状態でインプットすると、定着しやすいということです。

もしこの手順が逆だと、そのインプットが何のためなのかが分からず、「自分事」としてとらえることができないため、定着率が下がるということです。

もちろん、学術的にもこの「アウトプットを先にする」という方法について研究をされていますが、前置きが長くなるので今後の記事で取り上げようと思います。

さて、タスク型教授法の3ステージ目は・・・

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