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オンライン教育業界投資判断分析【チエル】3933

教育ICT全般でサービスを展開しているチエル【3933】の企業分析をし、投資判断に役立てればと思います。

チエルは校務支援システム、eラーニングシステム、情報セキュリティー基盤など学校のICT化サービスを提供しています。

さらに、GoogleのPC(Chromebook)に対応した商品で受注を狙っています

また「すららネット」とデジタル教材の共同開発を行っています。

ジャスダックに上場しており、時価総額が115億円の新興企業と言えるでしょう

2021年1月4日の株価は1465円です。

配当金は2021年では2円を予定しており、配当利回りは0.14%です

株価は1月17日に1520円をつけていたものの

3月19日に641円となり、

それから回復して6月19日には2720円をつけました。

その後下落基調で現在の株価まで落ちてきています。

コロナショックの前の株価まで割り込んでいることが気になります

その理由として考えられるのが、純利益の鈍化です。

2020年3月期には1569百万円の売上が2021年3月期には1761百万円になっています。これは20%ほどの成長でよいのですが、

営業利益が130→132の微増

経常利益は逆に152→121のマイナス

純利益も99→96の微減となってしまっています。

純利益が伸びなかった要因は販管費(人件費等です)が増えてしまったからです。

セグメント別に見てみると、

(1)学習部門は減収減益

(2)進路部門は増収減益

(3)情報基盤部門は増収増益です。

この中で新型コロナウイルスの影響を特に受けたのは進路部門のようです。

進路関係の大規模なイベントを開催できなかったのが要因と、

おそらく、学校への営業活動があまりできなかったためと思われます。

一方で情報基盤部門では、製品「Tridge」の売上が伸びて前年比プラスとなりました。

来年度の業績予想はChromebookのGIGAスクール構想の中でのシェアは40%~50%と見込み、営業利益と経常利益をプラス20%、純利益をプラス30%としています。

この銘柄は買いでしょうか?

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