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教育業界銘柄分析【市進ホールディングス:4645】

今回紹介する銘柄はコード4645「市進ホールディングス」で。

千葉を中心に、東京、茨城などで塾・予備校を展開しています。

小学生からを対象とする学習塾「市進学院」「茨進」や個別指導の「個太郎塾」、および「市進予備校」などを手掛けています。筆頭株主の学研ホールディングスとは業務資本提携を2011年に締結しています。

千葉近郊での塾・予備校事業を主力としながら、幼児・学童保育や日本語学校、プログラミング講座、英語教育、社会人向け研修事業、カルチャースクール、介護サービスを手掛けるなど、総合教育サービス企業として展開しています。

近年では東京都の事業「TOKYO GLOBAL GATEWAY(東京都英語村)」に共同運営として参加し、インド、香港、北京でも日本人向け学習塾を営んでいます。

業績を見てみると、売上高はマイナス2.4%とほぼ変わらなかったですが、営業益がマイナス64.6%、一株益は赤字に転落しています。

成長性は、ここ25年ほど10%以上プラスになった年はありませんが、マイナス幅も少なく、安定していると言えます。

自己資本比率は2020年には18.7%ありましたが、直近では10.1%と大幅に低下しています。

いったい何が起こっているのでしょうか?

企業発表資料によると、学習塾事業の影響としては、新型コロナウイルス感染症の影響により授業料を一部返金して特別損失を計上したこと

TOKYO GLOBAL GATEWAYの休業が響き、持分法投資損失が悪化したことが主な要因のようです。

唯一前年同期比で伸びたのは「ウイングネット」というオンライン配信サービスでした。

チャートを見てみると、コロナショック前は504円だったものが、コロナショックで350円まで下落しました。

その後も下がり基調が続き、現在もコロナショックのときと同じ水準の350円となっています。

PBRは2.94倍で、配当利回りは2.29%となっています。

株主優待を導入しており、500株以上保有の場合は、10000円分の受講割引優待券が送られます。

市進ホールディングスの株は買いでしょうか?

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