英語の歌の発音ー歌唱力がある人ほど、発音には気をつけて!
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夢をかなえる英語発音コーチ・波動プロデューサー
Tamakiです。
英語の歌を歌う時、歌唱力がある方ほど、発音がおろそかになっていませんか? 歌唱力 と 発音力 の違いについてなど、ちょっと耳の痛いお話かもしれません。笑
1.「歌唱力」で「発音」をごまかしていませんか。英語で歌を歌うとき、
「歌唱力」も「発音力」も、とても大事な要素です。
歌唱力 と 発音力。
これ、違いますよね。
英語(や外国語)の歌を歌う方にとってはどちらも必須だと考えます。
仮に!
日本人で、英語の歌を歌おうとする場合。どんなに歌唱力があって、
外国人並みの声量で、
外国人並みの音階がカバーできて、
それはそれは美しく見事に歌うことができたとして、
発音がNGだったとしたら…。
ネイティブの人にとっては、もちろんですが、英語を第二か国語として身に着けている人にとっても、発音の良し悪しくらいは、わかります。
(という教育を受けている人が世界ではほとんどなので)
聞いていて あまり気持ちよく響かない…のは想像にあまりありますよね。
なぜって、せっかく見事な声で歌い方で自信満々に歌っていただいたとしても、何を歌っているのか、単語を拾えないくらい(歌を知っているから、単語がわかるというのではなく)
英語の発音を本来の音で歌っていないとき、それはもう、歌として聞いていられない…くらいのレベルのパフォーマンス…という意味になるのです。
英語は音声言語なので、発音の音も 音の一部となるのでなおさら…なのです。結果、歌唱力があっても、「歌が上手い」とは言えなくなってしまいなす。
※本音を言いますと、どうしてこんなに歌が上手いのに(歌唱力があるのに)そこで、発音をごまかすかなぁ~~~~!
=これが、私の心の声であります。(失礼)
2.英語の歌の発音は、パフォーマンスの70%を占める?!
時々NYでお世話になっている歌の先生。元Broadwayの舞台で主役級の役をはっていた方ですが、今は歌の指導、特に歌手の心理的なサポートをしているMichael J 先生。
現役Broadway俳優さんたちの歌のレッスンをたくさんしている方です。
レッスンに伺うと、前の生徒さんの歌声が聞こえます。
あまりに素晴らしく、レッスン後に部屋の入り口ですれ違うと、その容姿端麗さも、半端なく…。
私がキョロキョロしていたら、
「あぁ、彼はいま〇〇〇〇〇の舞台に出ているんだよ。これから舞台だよ。
上演中に、週に何回かレッスンを受けにくるのは、いい状態を保ちた
から…なんだよね」 と。
今でこそ、NYのBroadwayはまだクローズになっていますが、今宵の舞台にでる人が、ここで最後の調整をしている…なんてことは、よくお見かけするシーンです。
その Michael J 先生がいつもおっしゃるのは、
「英語の発音は、舞台上のパフォーマンスの70% をしめるんだよ。
歌い方が上手くても、発音がよくなければ、(歌う)役者としては通用
しない…」と。
そのくらい発音は、歌う人にとって、重要な要素なのです。
あなどれません。
しかし、日本で、いろいろ拝見していると、ごく一部の方を除いて、
プロの方も、そうでない方も、歌唱力のある方ほど、発音をおろそかにしていらっしゃる…という感を抱かざるをえないのです。
(本当に残念!)
※すみません。私の耳(リスニング力)があまりにも敏感なため、
発音の際、舌がどのような形で口の中を移動したか、
どのタイミングで息を出したか止めたか、
どのくらい顎関節を開けているか、
喉をひらいているかも、
音の響きで耳が聞き取ってしまうため…。
こんな言い方になってしまいます。
3.何が問題なの?-「子音」の抑えが甘すぎるっ!ーそのほか
特に、「子音」の処理が甘いの方が多いです。
そもそも、子音の発音の調音点…大丈夫ですか。
ひどい例ですが。
日本のとある有名なミュージカル俳優さんの舞台で。
例えば、 my me more など「m」で始まる単語たち。「m」の調音点は、 両唇音 です。
つまり、上下の唇をちゃんとくっつけて音を出します。
が!
なかには、直前の単語が 「a」でおわる単語や、口をあけたままで終わる単語だったりすると、唇をくっつけるのではなく、
上の前歯を 下唇にあわせて 「m」の音を出している方もいらっしゃるのです。
※確かに「m」の音に聞こえるのですが、次の単語に移動する際に、
それが本当に 「両唇音」の「m」だったか、そうでなかったかが、
はっきりわかってしまいます。(OMG)(^^;)
英語発音は、後ろの単語の音をきいて、前の単語の語末の処理の具合が
明確にわかってしまうのです。
Oh, no~~~!
また、有名な アナ雪のように、「レリゴー」と世間では歌っているから、
のっけから 「レリゴー (RE RI GO)」 ではないのです。
(趣味で歌っている方はそれでいいのですよ!)
これは、 Let it go の Let it を
普通の会話や歌の中では、そこまで正確に(シャープなTで)発音することがなく、
T の調音点の 少し手前にある L の調音点で発声しているから
(本当は D の調音点ですが、100歩譲ったとして)
lel it go
なんです。
日本語には レリゴー re ri go に聞こえるでしょう。
「レリゴー」でもいいんですけど…
re ri go ではなく せめて re li go
➡「り」の音が、 R ではなく、 L であれば、
まだ聞いていられるのです。
こんな小さなことなのですが、
◆子音のおさえ(調音点)、
◆子音のしめ(聞こえないけれど、ちゃんと子音の処理をしているか)
◆前の単語との関係で 発生する リンキング、リダクション などなど。
子音だけでも、こんなにあるんです。
ついでに。
母音にいたっては、英語波動で身体を響かせて発声しているか、
(母音の日本語的な発音は、すぐに東洋人=日本人!ってわかります)
仮に、外国の有名歌手の歌声の単語の語末が「あぁ~~~」と聞こえたとして、その単語が、
ーar ーer
または、 単純な ーa なのか、
舌の処理の仕方や、顎関節の開き方などが、違うわけです。
そのほか、メロディーによって
「R」 の処理をどうするか。
強すぎてもNGであれば、
なにも響かせずにするっと母音でごまかしてしまうのもNG.
歌によって、細かい点がすべて違います。
4.発音を自己流に崩すなら、まず歌詞のべた読みで「基本」から!
これらの基本を抑えた上で、歌う方の好みで、あえて 発音を崩す…というのであれば、それはそれです。個性のひとつですから。
ぜひ挑戦していただきたい領域です。
ラップやゴスペルなどは、米国系黒人の方々の発音は独特で、それでなくても大変なのですが、彼らのように思いっきり崩して、まねすするなら、それもアリなんです。 ただ、勝手に崩せばいいというものではありませんね。
ただ、何事もそうですが、自分流に崩す、アレンジする…というのは、
守・破・離 の道筋をたどってのこと。
発音の基礎力を鍛えずして、いきなり崩してしまっては、それはもう
聞いていられない領域になってしまうのです。
※これ、漢字の書き順が正しくできないのに、いきなり草書体で文字を書く(崩し文字))くらいの意味合いです。
歌唱力のある方ほど、発音をごまかさないようにお願いしたいのです。
特に、音の響きは、すぐにバレちゃいますから…、お気をつけて!
【英語の歌の発音の基礎力アップ練習】
歌詞のべた読みに徹すること! につきます。
メロディーに乗せないで、歌詞のべた読みをしたときに、どれほどきれいな発音になっているか…です。
そもそも、べたできれいな本来の英語の発音で発することができなければ、
どうやって、メロディーに乗せてきれいに歌うことが出来ましょうか。
それができる!ということこそ、歌唱力で発音力をごまかしている…ことなんです。💦
歌詞のべた読みの発音が、英語波動できちんと発音できたとき、
つまり、
・子音の調音点があっているか、
・母音の響きが安定しているか、
・リンキング、リダクションができているか、
・単語の立ち上がりが一定であるか、
・口周りの筋肉、表情金が動いているか
・丹田の下から声が響いているか
などなど、これらが整う=英語波動が整う ことなのです。
これができて初めて、メロディに乗せて、歌ってみてください。
基本がきれいであれば、歌の中で多少くずしてもキレイです。
そして、ある程度キレイな音であれば、初めて最後まで歌を聴きたくなる…!のです。
やっぱり英語の発音は音声言語といわれるだけあって、音に乗せると、とても響きが美しく、いつまでも聞いていたくなるほど…。
なので、ぜひ歌唱力のある方ほど、発音力の基礎を、きちんと整えてから、歌っていただけると、安心してきいていることができるので…。(^^)
<参考>
曲の中で崩す箇所、〆る箇所は、それぞれちがうので、それを指導するのを「Diction」 といいます。
アメリカではネイティブの彼らでさえ、母語の英語で歌う際にはDiction が基礎科目にはいっているとのこと。そのくらい大事なことなのですが、日本ではまだまだなのですね。
そのあたりも含めて、体験レッスン、基礎レッスン、承っています。
◆飛び入り、OpenMicでこのくらい歌えたら楽しいですね!
@Don't Tell Mama , NY
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