見出し画像

【日本人ALT】少しの打ち合わせで授業が変わる

ー・ー・ー・ー・ー
【日本人ALT】は英会話学校の講師・英語教材制作・子供から大人に教えた経験のある私が、ALTとして小学校の外国語の授業を見て感じたことをお伝えしています。
ー・ー・ー・ー・ー

ALTとして授業に参加し始めた最初の方は、勝手がわからなかったのと授業の打ち合わせをする時間もなかったので、ただただ授業中に先生方に言われるがままに英語の発音をしたり、生徒たちの会話相手になったりしていました。でもそれでは私がいる意味ってあるのかな?もっと自分が子供に教えてきた経験が活かせる方法はないかな?と少しモヤモヤとしていました。

そこでまず学校に滞在する時間を長くしました。先生たちが隙間時間に授業の打ち合わせをしてくれることを願って!授業に行くことが多いクラスの先生方はだんだんと打ち合わせに来てくれるようになり、授業の計画を練る時間を少し取れるようになりました。本当に数分の打ち合わせだけでも授業の充実度が違うように思います。

目標や目的を共有できる

その授業内での目標やその中で行う活動の目的を設定することは、英語を教える上で大切なことです。教える側としてここがしっかり確立されていないと、授業の軸がぶれてしまい、生徒も混乱します。打ち合わせができるようになったことで、その目標や目的をしっかり理解することができるようになりました。共有することで以下のような利点が見えてきました。

  • 意図が理解できるのでサポートしやすくなる

  • 授業中での自分に必要な動きが見え、自主的に動ける

  • 目標にあった活動内容を提案できる

  • 活動内容を生徒に説明する際に、目標を意識した説明ができる

ALTができることが増える

授業内容が事前に理解できるので、ALTも細かな準備をすることができます。きちんと準備ができ、目的も理解しているので、どんな手順を踏めばいいか、何に重きを置いた指示をすればいいかなど細かな配慮ができるようになります。またタスクの例をみせながら英語で説明することもできるので、生徒が英語に触れる機会が増えます。また準備ができていればALTが仕切ることができる活動も増えるので、先生方は生徒一人一人の様子をじっくりみることができるように思います。

課題が共有できる

今までは授業が終わったときには、「楽しかったですね」「みんな積極的にやってくれましたね」などの全体的な印象しか感想として伝えられませんでした。でも目標や目的が明確になると必然的に課題も見えてきます。クラスの目標が達成できたか、授業内で課題をできなかった生徒はどのくらいいたか、上手くいかなかったタスクの改善点は何か。それらが見えると次の授業の目標や目的が新たに設定でき、授業内容を改善することができます。

経験値という財産

少しだけでも授業の打ち合わせができれば、クオリティが上がり充実した学びにつながるのではないかと思います。もちろんALTの経験値にもよると思います。でもやってみて言えるのは、ただ単に授業に参加して言われたことをやるだけの仕事にはやりがいを感じられません。少なくとも教えることに興味をもった人たちがALTとなっていると思うので、やりがいが感じられ一緒に教えているという実感があれば続けていくことに意義を感じられ、そのぶん経験値が上がっていくかと思います。将来的にみてもALTの先生たちに継続してもらうというのは、教育の分野の中で財産となるのではないでしょうか。

【日本人ALTシリーズについて】日本人ALTとして小学校の外国語活動・授業に参加する中で見えてきたことをシェアしています。私が経験した中での個人的な感想です。他の地域での取り組みなど教えていただけるとうれしいです!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?