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極めて個人的な、小説と絵の関係

自分の小説に自分で挿し絵付けられる方の多さよ。そして皆さん上手いのよ。眼福です。

子供の頃、最初に触れる活字は、絵本だと思います。絵+文です。挿し絵ではなく、一体化してますよね。ブルーナのように、絵と文が別ページなものより、だるまちゃんシリーズのような、絵の合間に文章が書いてあるような絵本が特に好きでした。
絵と文章、同時読み、みたいな。
おそらく、忙しい親に読み聞かせてもらうことがほとんど無く、自分で読んでいたからだと思います。そして、漫画も好きでした。

昨年小説を書き始める前は、絵をまず描いていたんですけど、Twitterで会話していて、全く設定がないキャラ絵にバックボーンや性格を感じて人物像を膨らませてくださる方が、有り難いことに何人もいらっしゃいまして。
で、絵を元に文章起こしたら、なんかそれなりに話が膨らんだよ、という…

私は設定やプロットを固めず、あえて言うなら「絵が設定」です。
「これ親子だから髪色おなじ」とか「並べた時に喧嘩しない色」とか「描き分けできるようタレ目とつり目」みたいな。

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この子たちは、完全に対比です。
色とか、タレ目・つり目、髪の長さも。
で、天狗のくせに鼻が低いのにしようと描いたので、鬼の大人顔は鼻が高いというか上向きにしよう、とビジュアルだけ決めました(小鬼→天狗→大人鬼の順に描いたのです)。

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絵本感覚、では無いですけど、文章を読みながら同時に違和感なく情景が浮かぶようにはしたい、と。
そのためにまず、自分の中で人物ビジュアルや背景を思い浮かべながら、コマ割しながら文章に書き留めてる感じです。背景は、資料写真でこれ、という建物や景色をピンポイントで描写してます(異国は大変…)

キャラビジュアルが自分で描けるのはメリットだと思いますが、文章にしたときに齟齬なく、その容貌や表情から出る性格をきちんと記録してあげたい、と我が子の成長日記を書いてるのに近いかも。
(自分の子の日記は書きませんが…)

言葉の力は大きいので、短編でも「目に浮かぶ」と言ってもらえると嬉しいですが、自分が思い描くシーンが共有できたと思うと、絵描き冥利にも尽きます。

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