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『主人公は僕だった』

『STRANGER THAN FICTION』
2006年公開。

毎日規則正しい生活を送っている、国税庁に勤めている会計検査官ハロルド・クリックが、ある朝、女性の声を耳にすることから始まる物語。
2001年、当時26歳だった脚本家のザック・ヘルムが、自分にしか聞こえない声に付きまとわれる男のアイデアを思い付き、プロデューサーのリンゼイ・ドーランに持ち込んだ、ことから映画化が始まったそうだ。
監督がマーク・フォースターになったのは、このプロデューサーの決定による。
因みに。
マークフオースター監督映画『チョコレート』は2001年公開。

その声は、女性作家のもので、ハロルドはその作家が書いている小説の中の人物だった、らしいという設定。しかし、ハロルドはハロルドで、自分の人生は自分で決めると決意する。………

これ、ラストがかなり気になるところなんだけど、
ハッピーエンド、でしたねぇ~~

自分の人生は自分で決める、大なるきっかけに、やはり?女性との出会いがあるわけです、ね!
この女性が、いいわけです。 この女性が、「無政府主義のケーキ職人」といった設定で、ここでも『ショコラ』みたいに食物がけっこう重要な役割をはたす。
ハロルドは、朝何時に起きて歯を何回研いてバス停まで何歩で歩いて何時に眠る、そういった規則正しい毎日には、もはや重要さを感じなくなっていく・・
何よりも、自分は死なされてしまう、らしいのだから。 ――その女性作家は、推理小説作家で、登場人物を殺してしまう小説ばかり書いていた。
この作家は、クィーンズイングリッシュを話すイギリス人で、実際この作家役のエマ・トンプソンもロンドン出身。
音楽もかなりふるっているようで(私はまったく音楽には詳しくないが)、アメリカでルーティンな毎日を過ごすハロルドの‘非日常的な場面,を印象づけるシーンに、パンクやニューウェーブ時代の英国系の音楽が多用されている、そうだ。

なかなか、おもしろいお話だと思う。

出演、ウィル・フェレル、マギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン
音楽、ブリット・ダニエル(「スプーン」のボーカリスト・作曲家)
音楽スーパーバイザー、ブライアン・レイツェル
コロンビア・ピクチャーズ、マンデイト・ピクチャーズ提供
ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント配給。 112分。

2007年5月31日に伊勢崎ムービックスで観てた。


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