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『透明な力』

『透明な力』

講談社刊・2000年、第5刷発行
書いたのは、木村達雄という筑波大学の教授なのだが、大東流合気柔術の佐川幸義宗範から教えを受けた方。
【佐川幸義】
1902年、北海道湧別生まれ。11歳で大東流・武田惣角に入門、1932年、惣角より代理教授を許される。
以後、助教として全国を惣角と共に回る。1998年 3月24日、満95歳で死去。

主に、佐川先生語録の本。少し、佐川先生語録を書いておこう。

・人間はつくづく一生修業だと思う。この歳になっても合気でああこういう事かとふっと気付く事がある。どうしてこんな簡単な事に気付かなかったんだろうと思う。とても完全なんて事はありえない。

・今の人たちはすぐ頭で考えるが、体でできるようにならなければいけない。

・力でやるのはだめだ。力でないところでやるのが大切。

・考えながらやっていてはだめだ。勘を養うのだ。

・瞬間的な勘が大事。形にはまってはいけない。

・完全にくずしてから技をかける。動物的な勘でなく技の勘を養う。長年やって身につくもの。

・いくら教えても不思議なことに自分で得たものでないとうまくできないものだ。

・りきんでいたら技はかからない。体を鍛えていない人はどうしてもりきむ。

・力に頼ると益々悪い方へいってしまう。力をつかわなくてもよいことを考えていくのだ。

・相手が強いから技が効かないと思ってはいけない。自分の鍛練が足りないから効かないのだと考えなさい。

・人に頼ってはいけない。自分の工夫や努力で強くなっていくのだ。そういう人でないと本当に上達はしない。

・人間どこまでいってもこれでいいということはない。いいと思った瞬間からその人はそこでとまってしまう。今でも私はいろんなことがわかってくる。


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