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海賊とよばれた男

永遠の0の監督と主演が再びタッグを組み挑んだのは戦争後日本復興の立役者の1人として名が上がる出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程というあらすじ。

原作が上・下巻あるのに一本に丸々纏めようとして登場人物などをおざなりになってしまい。主要人物等に感情移入ができなかったところ、言うなれば編集した番組をダイジェストで美味しいところだけ摘むようなそんな豪華な映画に見えた。出来るなら、原作と同じように前編後編に分けてほしかった。それだけでもっといい映画になったはずだ!題材とキャストは良かったんだから間違いはなかったはず。

あと、岡田君の20代から90代迄の演じ分けは見てて面白かった。TVの特集などで声を枯らして演じ分けて挑んでいたと聞いたが、その前に大河ドラマ「軍師官兵衛」で秀吉役の竹中直人さんが死に際の役の時に声を変えていたのを参考にしたんだろうなとちゃんと役に対してのプロセスや組み立てを考えているんだと関心した。

永遠の0と比べてそこまでヒットしなかったのは詰め込み過ぎたのと、原作の百田尚樹がこの時期に色々と過激な発言をしてアンチを増やした事も要因とされている。何はともあれ作り方次第では化ける映画だっただけに勿体無い。

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