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第六回「少年の君」

皆様、こんにちはー!
ミナミとキタです。

この夏は暑いですね~
毎年暑さが増している気がします...

さて、2023年8月13日に開催した
映画会、第6回目の作品は「少年の君」
アジア映画はあまり観た事が無いので挑戦したい、
ということでこの作品に決定しました。

少年の君とは??
2019年、中国映画。いじめや受験戦争などの過酷な社会問題を背景に、
優等生と不良少年の交流を描いた青春映画。


※下記、ネタバレ注意。


いじめ。受験戦争。格差社会。
この映画は、いじめをうける主人公を中心に
ストーリーが展開されていく。

リアルで、壮絶で、濃厚で、
途中で怖くなって観るのやめようかなと思ったけれど、
中国の社会問題を正面から描かれているので、学びが多かったです。


虐める人は何を考えているのだろう?
いじめる側といじめられる側という二つしかない考え方は悲しいし、
傍観者も加害者になるのなら、イジメないという意味はとても難しい。

虐めは大人になってからもあるけれど、
学生時代はもっと世界が狭いから、
逃げ場がなく、思いつめてしまう人が多いのかもしれない。
何かあった時にすぐ写真や動画を撮る描写に、時代の流れを感じました。


とても苛烈な受験戦争。
大卒だとそんなに世界が変わるのだろうか?
日本では考えられないくらいの学歴社会で、格差の広がりがあった。
親も子供を北京大学に入学させるために苦労して必死になって働いている。子供も過酷だが親も過酷。

子供への愛情はすごく感じたが、親からの期待が大きすぎて、
まだ何もわからないうちに知識だけを叩き込み、
人生が決まる戦いで勝ち抜いていけなければならない。
高校生で人生をそこまで考えなければならない環境。
子供のままではいられないのだろうなぁ。



この映画はストーリーも良いが、
主演2人の演技力がすごく、演技で泣いてしまった

シャオベイはチェンを守れなくて悔しくて泣きながら、バリカンで髪を切っていたのは観ていて辛かったし、
面会でお互い言葉を交わさずに会話するシーンで、
ガラス越しの表情だけで会話する技術力に圧倒された。
無言なのに、こちらにも伝わってくる想いがあった。

いじめの問題があったけれど、純愛
あそこまで一直線に相手の事を信じられる若さも素敵だった。

もしも、クラスメイトが自殺しなければ、
チェンもシャオベイを助けなかっただろうし、二人が出会うこともなかった。
あのまま人生が進んでいったら、どうなっていたのだろうか



助けたい気持ちがあったが、
中々うまくいかなかった刑事の役どころも良かったし、
チェンがこれから生きていく上で、
後悔が無いように動いた刑事の優しさが胸に響いた。
罪悪感を抱え、一生心に負い目を感じて生きていくのはつらい
若いからこそ間違った選択をしないように導くのは大人の役目。
私もそんな大人になれていたらいいなぁ。


ということで、第六回映画会、終了ーーー!

それでは、また来月お会いしましょう!
「南北」でした~

またね!

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