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IN THE COURT OF THE CRIMSON KING AT 50 / クリムゾン・キングの宮殿・キング・クリムゾン・アット50(2022年12月21日DVD発売)

キング・クリムゾンの一風変わったドキュメンタリー。

私もあまり詳しくはありませんが、「21世紀のスキッツォイド・マン」ぐらいは知っています。その曲がフルコーラスでかかるのはエンドロールということからもわかるようにキング・クリムゾンの楽曲についてではなくテーマが人間関係という変わった切り口。

結果、イケオジ達の証言集となるのですが、やはりロバート・フリップが相当の曲者だということが浮き彫りになってきます。英国人の映像作家トビー・アミーズを監督に起用した理由がグループのことをよく知らなかったからというのも変な話。

キング・クリムゾンと言えば、バリー・ゴッドバーが描いたジャケットがあまりにも有名ですが、そんなジャケットですらこのドキュメンタリーには登場しません。ザ・ローリング・ストーンズのドキュメンタリーにべろマークが出てこないなんてあり得ないでしょ。本作はバンドの人間関係の生々しい軋轢がテーマなので、度々「あっ、それ言っちゃうんだ」と思いました。

この映画、日本ではDVD特典として In The Court Of The Crimson King: King Crimson At 50 <デラックス・エディション> 【初回生産限定盤】(2DVD+BLU-RAY+4SHM-CD)にしか収録されていないのでコアなファン向けなのかも知れませんが、なかなか貴重なアプローチの音楽ドキュメンタリーです。

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