ハル・ハートリー監督作品を観る。THE UNBELIEVABLE TRUTH / アンビリーバブル・トゥルース(2014年1月18日劇場公開)
登場人物のフレームインとアウトの計算され尽くした作劇。なのに朴訥とした雰囲気。これは癖になります。
「ポフ〜」、もうこの瞬間からオードリー(エイドリアン・シェリー)の魅力の虜になります。
なにせ「世界の終わり」が愛読書ですから。ペシミズムとコケットリーは相性がいいのをハル・ハートリーはよく分かっています。
どのショットも他に選択肢がない、それしかない構図で映画を観終わった後、脳裏に残るシーンが本当に多いです。
身長差を強調しながら、二人の親しみの距離を縮めていく見事な演出です。この直後のシーンとか素晴らしすぎてアッと声が出ました。
こんなに美しいプールのシーンは見たことがないです。映画のダイナミズムが的確に伝わります。
このフレーミングもお手本のようですね。なんてことないシーンなんですけど。
90年代は仕事にかまけてあまり映画を観てこなかったので、このタイミングでハル・ハートリー監督作品に巡り会えてラッキーでした。
ロングアイランド・トリロジー(他の作品)『トラスト・ミー』、『シンプル・メン』
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