JUDAS AND THE BLACK MESSIAH / ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償（2021年9月3日DVD発売）

2021年2月12日にアメリカHBOMAXで配信がスタート。

正にあまり知られていない史実を掘り起こすには最適のタイミング。

「（フレッド）・ハンプトンが警官隊に襲撃され殺された時、まだ21歳だった。これはネタバレではない史実だ」というニューヨークタイムズ誌の寸評。

「白人警官が黒人を射殺」という事件の背景に恐るべきアメリカ国家の陰謀が仕組まれていた。しかもその手先になる内通者がブラックパンサー党のメンバーだったというこれも衝撃の事実。

初めは『ブラック・クランズマン』のような映画かと思っていましたが、全然違いました。シリアスな事実を元にした暗殺に至る経緯を描いたガチのドラマ。

話題のクラブハウス上で、裏切り者、ウィリアム・オニールを演じたキース・スタンフィールドも参加してのディスカッションが行われたように、衝撃的な内容で議論を呼ぶ映画です。

シリアスですが、映画としてのドラマ運びも上手く、エンターテインメントとしても様々な感情を喚起させる演出です。特にフレッド・ハンプトン（ダニエル・カルーヤ）の演説シーンには胸が熱くなります。

ブラック＆ホワイトのティーザーポスターの言葉は、ハンプトンが好んで使っていたスピーチのフレーズです：

（追記）日本ではDVDスルーになりました。