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군함도 / 軍艦島

昨日観た『マルモイ ことばあつめ』との大きな違いは作り手の志だと思います。

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軍艦島』は2017年の夏に鳴り物入りで韓国において劇場公開されたのですが、観客はオム・ユナが脚本を書いた『タクシー運転手 約束は海を越えて』を支持しました。何故なら映画を通じて真実を訴えたからです。

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ところが、本作はまるで韓国世論を先導するかのように日本人の悪行・蛮行を大幅にフィクション要素を盛ってこれでもかと描いた上で「日本政府はいまだに補償に応じようとはしません」というメッセージが出るので白けてしまいました。

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ファン・ジョンミンも大好きな俳優なので、彼の活躍を中心に観たのですが娘役のキム・スアンとの絡みはさすが味わいのある演技でしたが、脱出計画のエピソードへの貢献度は低く、クライマックスで単に映画を盛り上げるだけの存在になっていました。

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フィクションの力を借りて真実に肉薄するのではなく、韓国人の反日感情に火を付けるだけの大げさな描写の数々に多くの韓国人が辟易したのがわかります。映画を愛するが故に、目の肥えた韓国の観客には許せない映画の使い方です。

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映画が、プロパガンダという悪意に利用されてはならないという事です。

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