ANTEBELLUM / アンテベラム(2021年11月5日劇場公開)
どちらかというとホラー映画の文脈で宣伝されていますね。
日本の公式サイトを見ると「パラドックス・スリラー」という言葉を使っています。
主人公ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)の着てるものとか時代設定は思いっきり現代。
一方、ジュリア(カーシー・クレモンズ)は南部奴隷制度時代に生きているキャラクターのようです。
ヴェロニカはお金持ちで幸せそうなんですが、ジュリアは不幸に襲われている様子。
もちろん全編を通して見れば、謎は氷解するのですが人種差別の悍ましさを描くことを目的としている映画として、これ以上ないくらい上手く行っています。中盤からの不思議な展開とラストの衝撃で一気に強烈な印象の映画になりました。今思うと冒頭の流れるようなワンカットも計算された演出だったのです。
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