CORRO DA TE / あなたのもとに走る
いちばん輝いていたのはキアラ役のミリアム・レオーネでしょう。
シチリアのカターニャ生まれ。カターニャ大学で哲学科専攻するも卒業せずモデルなどを経て2008年にミスイタリアに選ばれます。主にコメディ映画の端役で演技経験を積み上げ本作の主演となったわけです。案外苦労人です。
ブレイクのきっかけは『ディアボリック』のエヴァ・カント役でしょうね。
ジャンニ役のピエルフランチェスコ・ファヴィーノを相手に堂々の演技。
ロマンチックな場面も多いのですが、その演出に車椅子を使って差別的意図を払拭しようとしているのはわかりますが、座りが悪かったです。ましてや主役の俳優二人とも健常者ですしね。
ジャンニを中心に3人の男性が写っているイメージがキーヴィジュアルでよく使われていましたが、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノがマフィアに見えてくるのは私だけでしょうか。
障がい者のストーリーを手放しで面白かったと言える時代ではないと思いました。
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