TOM & JERRY / トムとジェリー(2021年3月19日劇場公開)
アニメーションキャラクターと実写との合成技術のレベルが高過ぎて、逆にシュールな絵面を生むという不思議な味わいの映画になっています。
クロエ・グレース・モレッツの主役抜擢はよかった思います。トムとジェリーを相手にしたデフォルメ演技、最初は違和感がありましたが最後には慣れました。
みんな大好きな屋上で秘密の話をするシーンもあります。ただホテル従業員の制服は似合っていませんでした。
上司役のマイケル・ペーニャのペーニャ味はあまり感じられず、ちょっと寂しい。
総料理長役のケン・チョンも最後の方に見せ場がありますが、もったいない起用。
映画の半分以上が、トムとジェリー絡みのドタバタですから、俳優が演じるキャラクターの作り込みは101分の尺では無理でしたね。
1940年に始まったテレビアニメが80年の時を経ても集客コンテンツになり得るのは大したもの。
ニューヨークの名所をトムとジェリーが周るシーンはもっと見たいと思うほど楽しさに溢れています。
ドタバタのお追いかけっこの果てに巻き起こる「アニマル・トルネード」が見ものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?