ANGST / アングスト 不安(2020年7月3日劇場公開)
不安な時代に、不安な映画が公開され人気を博しているようです。
ポスターのヴィジュアルからして、不安そのもですね。主人公の殺人鬼のイキリ顔のコラージュポスター。ますます不安です。
まさに、殺人鬼の異常行動とナレーションを87分ずーっと見せられて、聞かされる拷問のような映画。
被害者はこんなに可愛い女性を含めて4人。20分に1人の計算です。
これが犯人。この彫りの深い顔がイキリっぱなし。
観客にとっての唯一の救いがこの犬なんです。
犯行現場でもこのように愛嬌をふりまいています。
ちょっと可笑しいでしょ、って何度も思いました。
主人公はかなりの前科者というボラギノール説明の後、メインの犯行が延々と続きます。
この家が犯行現場。
こういう眼差しをちゃんと入れてくるから、すごく計算された演出の上に行き当たりばったり殺人を描いているのが分かります。
見たことに後悔はありません。加虐趣味の殺人鬼のドタバタ犯行実録映画として大変興味深かったです。視点は至極冷静です。
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