ウディ・アレン監督作品を観る。A RAINY DAY IN NEW YORK / レイニーデイ・イン・ニュー・ヨーク（2020年7月3日劇場公開）

ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスのファン達にとっては、嬉しくてしょうがない映画でしょうね。

ティモシーに「ジェームス・ディーン」というセリフを言わせたことで、彼は正式にハリウッドの最もセクシーな俳優としての地位に収まったと言えます。

エル・ファニングに、「クロサワ」なんて言ってもらって悶絶しない映画ファンはいないでしょう。

セレーナ・ゴメスのセリフ。いちいちパンチが効いてるので、ノックアウトを食らった観客の一人です。

ヴィットリオ・ストラーロのファンとしては、どのショットも芸術的に素晴らしく惚れ惚れしながらスクリーンを見つめていました。

ウディ・アレンのファンとしては、手放しに新作の公開を喜ぶことができる状況にはないことは確か。「作品に罪はない」と言ってみたところで空は曇ったまま。

セックスに関する主張がちょっと言い訳じみてると感じないでもなかったです。地面を打ち付ける雨音の調べは心地よかったのですが、ペーソスが薄味でした。

この韓国版のポスターは好きです。