ONCE WERE BROTHERS ROBBIE ROBERTSON AND THE BAND / ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2020年10月23日劇場公開)
ザ・バンドのことはあまり詳しく知りませんでしたが、このドキュメンタリーとても興味深く観ました。
マーティン・スコセッシが若い頃、この音楽ドキュメンタリーを撮っていたのが意外でしたが、その理由がわかりました。今作のドキュメンタリーの製作総指揮はスコセッシ。監督はカナダ出身のダニエル・ロアーという新人。こういう継承がアメリカ映画業界と音楽業界の良好な関係性を感じさせます。
メンバー5人のうち、既に3人は他界しています。ドキュメンタリーは基本的に存命のロビー・ロバートソンの思い出語りです。この映画は彼の自叙伝を原作にしているからです。途中に挟まれるインタビューの面々が特Aクラスです。
いいドキュメンタリーは取り上げた人物達を身近に感じさせる力があります。作り手がそれだけ愛情を注いでいるからです。音楽ドキュメンタリーが大豊作の2020年、本作は間違いなくベスト候補。
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