見出し画像

DRAGGED ACROSS CONCRETE / ブルータル・ジャスティス(2020年8月28日劇場公開)

久しぶりにヤバい映画に出会いました。

画像1

「コンクリ(の上)で引き摺られて」という原題です。つまり「意に反して地獄に引きずり込まれる」という意味です。

画像2

これ、朝ごはん映画なんです。2人の刑事がそれを食べようとしてる時に上司から連絡が入り、朝ごはんはお持ち帰りに。ここから地獄に引き摺り込まれるという最高の始まり。

画像3

アクション映画には珍しく、画面がほとんど動かないのも意図的です。静は動を制するです。

画像4

「張り込み」中にも朝ごはん。メル・ギブソンのお預けを喰らった犬のような表情がツボ。

画像5

引退間近と中堅どころの冴えない刑事たちが本気出したらすごかったみたいな映画を想像してましたが、あまりに違う方向にストーリーが転がるので楽しくて仕方がありません。

画像6

でもほとんどがこういうシーンなんです。既に100分くらい経過しているのに。

画像7

で、いよいよクライマックス。このシークエンスは今後のクライムストーリー映画のマイルストーンとなるようなフレッシュな演出。監督のS・クレイグ・ザラーには今後も要注目。デビュー作の『トマホーク ガンマンvs食人族』、次作『デンジャラス・プリズンー牢獄の処刑人』も面白いです。

画像8

日本版のポスターは相変わらずの「カッコいい刑事」路線で宣伝しています。邦題も原題と離れてカタカナ英語にしてますが、「ブルータル・インジャスティス」の方が内容に合ってます。

画像9

映画を観た人なら、ニヤリとするこういうポスターの方が圧倒的にカッコいいと思います。

画像10

宇多丸師匠も2019年度年間ベストに選んだ作品です。間違いなしの傑作です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?