ブラムハウス・プロダクションズ映画を観る。STOCKHOLM / ストックホルム・ケース(2020年11月6日劇場公開)
イーサン・ホークの代表作は色々ありますが10年代の締め括りに胸のすくような演技を届けてくれました。
開巻4分でもう銀行に押し入っています。それから90分に渡る何とも奇妙な銀行強盗の経緯。実は何度か笑いを堪えるのに苦労しました。
銀行強盗するのに何故かラジオを持ってきてるとか、どこか憎めないラース(イーサン・ホーク)。
グンナー(マーク・ストロング)が仲間に加わってから、ストーリーがより変な方向に進んで行きます。
強盗の緊張感がほとんど感じられない代わりに、どういう経緯で人質が犯人側に心を寄せて行くのかが関心事になります。
劇中、最も印象的なボブ・ディランの"Tomorrow Is a Long Time"(明日は遠く)が流れる時、この映画の雰囲気がバシッと決まりました。
スチーブ・マックウィーン主演の『ブリット』への目配せには映画ファンならアガります。
1973年のあの日の午後のストックホルムでの出来事は、映画的チャームを表現できるハプニングに満ちていました。
ノオミ・ラパスのデカ眼鏡もカッコ良かった。
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